シュガーランド

連邦保安官局
Kay.
Kay.

4話 新捜査官

公開日時: 2023年1月16日(月) 23:40
文字数:1,970


フェルスはいつものように66局に出勤していた。


局の近くに大きなビルがあるのだが、そのビルの手前に車が1台止まっていた。フェルスはその車近くを通ると運良く車の上に何かが落ちてきた。車の上部分は凹んでガラスは全て衝撃で割れていた。落ちてきた爆音にフェルスはビックリする。


うわ! なんだ!?


落ちてきたのは男性だった。恐らくあのビルから落ちてきたんだろう。


フェルスはすぐさま警察に電話し、66局局長に事情を伝える。


その10分後に警察はやってきた。フェルスは連邦捜査官なので、1度局に戻るように言われた。


局まではそんなにそんなに遠くはない。


シュガーランド66局の建物内、エレベーターに乗ってフェルスは連邦保安部に向かった。扉を開けると、局長がいた。


レイエス、詳しく話してもらおうか。


はいわかりました。


フェルスは局長室に連れていかれた。


局長室外ではカイルたちが話していた。最初にカイルが話す。


なにかあったのかな?


続いてミシェルが話す。


さあ? なにも聞いてないけど?


でも朝から呼ばれるなんてなにかおかしい。


あとでフェルスに聞けば?


とレティが話した。


そうね。


すると、フェルスが局長室から出てきた。


すぐにカイルが話しかける。


フェルス、なにがあった?


え? あ〜呼ばれたから俺が何かしたのかと思ったんだな。


違うのか?


そこでミシェルが話した。


局長の機嫌損ねた? ちょっと深刻そうな顔してたわ。


は? なにもないよ。ただ局に向かう途中に飛び降り自殺があって俺がその場に居たから局長に詳しく話していただけだ。


なに!? 飛び降り自殺!? どこで?


カイルが言葉を荒らげる。


局近くのビルだ、ほらあの「リッチマン・ストリート」の右側にある大きなビルだ。


あそこか、なんか不吉だな。まさかのリッチマン・ストリートか。


そこにミシェルが話した。


リッチマン・ストリートってあのリッチマン・ストリート?


そうだ。


フェルスが答える。


それは難儀ね。


そこにレナード局長がやってくる。


皆聞いてくれ! 先程リッチマン・ストリート近くのビルで飛び降り自殺があった。ここは我々連邦捜査局や警察とも深い関わりのあるビルだ、捜査に協力してもらったこともある。この件に関してはまた追って話す。それと! 本日から新たな捜査官がやってくる。


おお! 新しい捜査官だって! すごく綺麗な人かな?

マリリン・モンローみたいな。


あなたマリリン・モンローがすきなの?


いや、そうでもない。


フェルスとミシェルはデスクが近いので話していた。


以上だ、以降事件を進めてくれ。後、新しい捜査官が来たら私に通してくれ。


そういうと、局長は局長室に戻る。


するとフェルスが話した。


今日、新しい捜査官が来るって! どんなやつだろうな!


と、そこにエレベーターの扉が開いて、連邦捜査部に入ってきた。


それは禿げた男だった。


なに!? もしかしてあんたが新しい捜査官か?


そうだよ、ルバーブ・ラヒリーだ11局からきた。


11局だと? 有名な局だな、まあよく来てくれたな、とりあえず局長室に入ってくれ。


フェルスは局長室をノックして中に入る。


局長、今日からの捜査官が来たので通します。


ご苦労、レイエス捜査官。ラヒリー捜査官、座ってくれ。


局長室を出たフェルスは新しい捜査官について話していた。


フェルス、あの人がまさかの新しい捜査官?


とディーナが言う。するとフェルスがコクっと頷く。


まじか、凄そうに見えない。


すると珍しくジョンが立ち上がる。


どうした? ホーソン。


あの新しい捜査官、俺と同士かも。


なに? なんの話しだよ?


さっき目があった。


ゲイなのか?


ちがう、俺と同じ現場より事務の方が好きで、さらに太ってる!


それは推測だろ? それだけじゃな。


フェルスとホーソンが話していると局長と新しい捜査官が局長室から出てきた。


すると局長から話した。


聞いてくれ、今日から11局から66局に移動してきた捜査官でルバーブ・ラヒリー捜査官だ。喜べこの道35年のベテランだ。


フェルスはその言葉に盛り上がる。


お〜 それはすごい!!


強いては今朝あった事件の見張りをラヒリー捜査官とロイド捜査官と進めてほしい。


は!? 私ですか!? しかも自殺の現場!?


嫌なのか?


いえ……。


ちょっと待ってくれ!


そう言ったのはジョンだった。


俺と組ませてほしいです。


なに? ホーソンが? 本気か?


大丈夫です、俺だって捜査官だ。


ロイド君はどうする?


いえ私はどちらでも。


そうか、ならホーソン捜査官頼むぞ。


はい、わかりました。


これがホーソンとラヒリーの出会い。


ではホーソン捜査官、宜しく!


ああラヒリー捜査官。


と互いに握手をする。


そして2人は早速事件場の見張りをしにビルにむかった。


これに対してフェルスたちは「奇妙な事もあるもんだ、この日は」と思っていた。


あのジョン・ホーソンが事務ではなく、自ら事件場に行ったんだから。


果たしてこの事件はジョンと2人で解決ができるのだろうか。



読み終わったら、ポイントを付けましょう!

ツイート