シュガーランド

連邦保安官局
Kay.
Kay.

2話 絞殺魔

公開日時: 2023年1月16日(月) 23:31
文字数:2,506


前回まではノーム局長が移動しシュガーランド66局に現れた新局長レナード局長。背の高い黒人男性だった。局長室でデルバートが局内の事を説明する。レナード局長はなにか考えがあるようだ。


よし、デルバート部長早速行こうか。


はい、どちらに?


あの男のところだ。


すると2人はフェルスの方へとむかった。


レイエス捜査官。


と、レナード局長は声をかける。


あ、はい! どうしたんですか?


なんでもムードメーカーで優秀と聞いたが、その腕が見たくて今日は君と行動する。


なるほど、そうでしたか。


それとなぜ赤いチェックに蝶ネクタイをしている? 普通の服とネクタイはないのか?


いえ、面白いかなと、犯人追う時使えそうですし。


なるほど、今度からは普通のネクタイを用意しなさい。あとその靴デザインが派手だもっと地味な黒とか緑にしなさい。


あ、はい…… わかりました。


今はどんな犯人を追っている?


はい、このファイルをみてください。


フェルスはレナード局長に事件ファイルを渡し、見せた。


ほう局の近くで絞殺魔連続犯人か、中々面白そうだ、君ならすぐに解決できるだろうな。


あ〜 それがここ何日かカイルと張ってるけど姿を見せないし、なにも掴めてないんです。まあ、大丈夫です! 俺は無敵の捜査官ですから。


そこにカイル捜査官が割り込んでくる。


俺たちだろう?


あ〜 そうだった、俺たちね。


よし早速現場に行こう。


わかりました、カイル行こう。


レナード局長、カイル捜査官とフェルスはその絞殺魔の事件があった場所へと向かった。その現場は、局から歩いた10分のところにあるビルとビルの間にある細い道だった。そこには既に警察官がいた。

フェルスたちは警察官に挨拶をして捜査を進めた。


やあもう来てたのか、そうだ紹介する今日からの新局長、レナード局長だ。


どうもレナード局長、刑事のラマンだ。


レナードだ、よろしく。


今回この現場で連携して仕事をする刑事ラマン。インド系で小太りの角刈りぽい髪型をしていている。性格は普通。仕事も普通。生活も至って普通だそうだ。


では仕事を進めましょうレナード局長、これはただの絞殺魔じゃない。局の近くで起きてる、なのに捕まえられないんだ、でも毎回この辺の道で起きてる。


そうなぜか張ってるのに姿を見せないんです。


フェルスとカイルが話をした。


不可解だな。他に事件の現場は?


いまのところ4つの場所になります。


では局に戻って計画を練ろう。


3人は一旦局き戻り絞殺魔連続犯人を捕まえる為に策戦を考えることにした。



地図にピンをしたホワイトボードを持ってきて3人は話している。


今回最新で起きた事件場所が局から歩いて10分のところにある寿司屋目の前にあるビルとビルの細い道、ニッケル・ロードだ。そしてその他に3ヶ所、近くの道で事件が起きている。


するとフェルスは改めて地図をみるとある事を不思議に思った。


カイルこの形、なにかに似てないか?


形?どんな? 特に…… 山の形に見える。


いや山じゃない、もっとこうなにかだよ、別のものだ。


じゃあ川?


それはちがう、あ、なるほど! 山か……


なにか納得したような顔をしているフェルスにレナード局長は口を開いた。


レイエス捜査官なにか思いついたことがあるか?


ええまあ「何か」はわかりました。


さすがフェルス! で? なにがわかったの?


カイルそれはな、これだよ!


と、地図のある場所にピンを付けた。


するとレナード局長が応える。


なるほど、星の形か。


そう星の形だ、この形なにかに似てると思ってたんだ、カイルが山といった、山は星が綺麗に見える場所の1つだ。


なるほどな、ということは5つめの事件現場はこの道になる可能性が高いわけだな、お手柄だレイエス捜査官。


そんなでもないですよ!


フェルスはこの局で一番のキレものですから! これぐらいの事件はちょちょいのちょんですよ、レナード局長。


なるほど、では早速取り掛かろうとしよう。ネズミ捕りができるようにあのねちゃねちゃしたものを配置させてな。


わ〜を! 局長でもそんなダジャレ言うんですね!


行くぞ、レイエス捜査官、クロンビー捜査官。


はい!


手がかりを見つけ、例の道にフェルス、カイル、レナード局長、ラマン刑事の4人がそれぞれ道を見張り配置した。被害者は4人とも女性だったので囮としてディーナがわざとその小さな人気のない道を歩いた。ディーナなら大丈夫だろう。犯人はディーナの顔を知らない。


予定時刻夜19時にディーナがその道を通る。他の4人は見つからないように見張っていた。


ディーナが道を通ると後ろからなにやら怪しい人が後をつけた。全身黒服に黒い帽子に黒いマスク。この人はやたらと黒色が好きとみた。

この事を近くの電柱からみているフェルスが小型インカムでディーナや他の捜査官に情報を流した。


その後、あとを付けてた黒服男がディーナの口を塞ごうとした。


だがディーナの瞬発力の強さに圧倒され指を逆方向に圧されていた。犯人は痛そうな顔をして尻もちをついた。その間にフェルス、カイル、レナード局長、ラマン刑事は駆けつけ、フェルスが犯人の腕に手錠をかける。


おい! 絞殺魔連続犯人、君には黙秘権がある。君の供述は法廷で不利な証拠として扱われるおそれがある!

今回の絞殺殺人事件有力犯として逮捕する!


くっそ! もう少しだったのに! なんでわかった!?


それは俺が天才だからさ、さっさと行くぞ、来い絞殺魔。


すると局長がフェルスにご苦労と言った。


フェルスはラマン刑事に犯人を渡す。


今回はお手柄だったなレイエス捜査官。


ああ、早く連れてってくれラマン刑事。


さて! 局長、カイル戻ろう局に。


3人は事件を解決し、局にもどった。


戻るとレナード局長がフェルスに話した。


レイエス捜査官、良い働きだった、今回の事件の謎も明かし解決させ犯人を逮捕した正直見くびっていたよ、くだらん服装をしているからな。


ありがとうございます。最後の言葉は受け取らないです。


では褒美として、明日は事務処理をするように。


わかりました! て、え? 事務?


そうだ、事務だ重要だ。


ええ…… まじか。



波乱万丈、事件を解決した優秀捜査官に降り注いだ、新局長によるまさかの事務任務を任されてしまった。


フェルスはどうなるのか。レナード局長は何を考えているのか。






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