シュガーランド

連邦保安官局
Kay.
Kay.

2season.

9話 プリマス・バンディット1

公開日時: 2023年1月17日(火) 02:57
更新日時: 2023年1月17日(火) 13:13
文字数:2,921


ー シュガーランド66局内 ー


レナード局長は仕事に出勤すると、会議室に呼ぶ。朝の会議だ。ここで犯人の状況や仕事の事や出来事、報告などをする。


フェルス以外はすぐ会議室に集まった。


レナード局長は朝の報告をした。


ということだ、この犯人は…… そういえばレイエスはどうした?


と、そこにフェルスが遅れてくる。


すみません! 遅れました。実は家の鍵が見つからなくて、10分探しましたよ、もう大丈夫です。


レナード局長は腕時計を見る。


14分遅刻だぞ、レイエス。もっとオンオフをしっかりしろ。


わかりました。でもしょうがない! 鍵ないと家に泥棒がはいるかもしれません。


報告を続ける。この犯人をレイエスとクロンビーで追え。


わかりました。


と、2人は答える。


以上だ。持ち場に戻れ。


ところでなんの犯人ですか?


しらないだろうな、遅刻してきたんだから。クロンビーにでも聞け。今度から遅刻するな。


わかりました。カイル、なんの犯人だ?


と、いいながら会議室を出る。


今日の朝、プリマスのバラクーダが盗まれたそうだ。場所はここから3ブロック先にあるアメ車屋の「ハリス・ヴィンテージ」だ。


ほう。ん? まてよ? プリマスって言ったか? 車名をもう一度。


プリマスのバラクーダのレッドだ。なにかあるのか?


いや偶然か? そんなことあるはずがない。


なんだよ?


あいつだよ! プリマスばかり狙って盗むアメ車怪盗。プリマス・バンディット!


あの大物泥棒じゃないか! そんな詳しく報告はないが、その可能性がある。


運が回ってきたな! 俺がそいつを捕まえれば表彰ものだ!


俺たちね!


こいつは骨が折れる人物だ、それにこいつは俺が6年間追い続けてる奴だ。今日こそ捕まえよう!

待ってろよ! プリマス・バンディット!


そこにディーナがやってくる。


いまなんて?


ディーナ! 聞いて驚け! この朝の犯人はプリマス・バンディットの手口だ。


手口? どんなだっけ?


ハリスでプリマスのバラクーダだけを盗ってる。しかもレッドで、盗られ方はわからないが、現場にこれが落ちてた。


フェルスはある写真を見せる。事件ファイルが取り出した。


これだ。


これは果たし状ね。この字はたしかにプリマス・バンディットね。犯人像はたしか、中国系のアフリカまじりの黒人で、スリムな体型に身長は190cmの男性。いつも黒いコートに髪は長く頭がでかい。朝聴いてて薄々そんな気がしてたけど、やっぱりね。


190cm!? でかいなそれは。


と、カイルが驚く。


フェルスとディーナは握手する。


ところで、さっきラマン刑事が来てて不法侵入で捕まえた男がいるんだけど、君を呼んでくれって。


え? おれ? カイル?


フェルス、あんただよ。


え? おれ? なんで?


さあ? とにかくラマン刑事が来てて、犯人が今取調室にいるから行きましょう。


3人は第一取調室に向かう。


取調室にいくと、ラマン刑事が居た。いるのは取調室からミラー越しにある個室。そこにはマイクがあったり、ミラー越しに取調室の様子を見るなどができる。


ラマン刑事、話は聞きました。で、その犯人?


そうだ。君を呼んでいる。知り合いか?


いいえ、知りません。名前は?


ジル・ヘイマンだ。


ジル・ヘイマン? 聞いた事ないな。


ちょっと行ってきてくれないか?


わかった。カイル、ディーナちょっと待っててくれ。


すると、フェルスは取調室に向かい、中に入った。


やあ、ジル・ヘイマン? だっけ? 不法侵入で逮捕。なぜ俺を知ってる?


そうだな、アニメのキャラに似てたからかな?


おい、ふざけるなよ。あんまりふざけると刑期が延びるぞ。


その事で話がある。実は俺はプリマス・バンディットと知り合いでね、それを捕まえることが出来たら刑期なしにしてくれ。


なんだと!? プリマス・バンディット!?


と、立ち上がり、机を大きな音を立てて叩いた。


それを見ていたディーナたちは少し真剣な顔で驚く。


なんか声を荒らげてるわね、なにか合ったのかしら? 音声ONにして、カイル。


わかった。


カイルはマイクを音声ONにすると取調室の声が聴こえるようにして、話を聴いた。


それで? プリマス・バンディットの事なにを知ってる?


と、聴こえた。


プリマス・バンディット? ちょっと行ってくる、カイルも来て。ラマン刑事は待機してて。


了解、ディーナ捜査官。


行こうカイル。


ああ。


と、2人も取調室に向かう。ディーナは扉をノックした。


ちょっと待ってろ、話はそれからだ。と、取調室の扉を開ける。


フェルス、私たちも話を聞く。


わかった。


フェルスは元の椅子に座る。その隣でディーナとカイルが立つ。


それで? 奴のなにを知ってる?


奴の名前は、ローガン・ラッセル。長髪にスリムな体型に中国系のアフリカ混じりで、身長は190cmで、いつも黒いコートを着ている。笑い方はまるでジョーカーのホアキン・フェニックスみたいだ。


それはこいつだな?


と、犯人の似顔絵を出す。


そうだ! こいつがローガンだ。


なんで知り合いなんだ?


昔、アメ車を盗るビジネスをしないかと誘われたことがある。だが、興味なくて断った。携帯に連絡先がまだある。


なるほどな。


似顔絵を置くと、3人で話す。


一旦、戻ろう。この件は重要な捜査になる局長にもどうするか判断を求める。ラマン刑事も一緒にな。


おい、ジル待ってろ。


3人は取調室を出ると、ラマン刑事と局長室に向かう。


悪いなラマン刑事。


いいやいいんだフェルス。さっさと行こう。


局長室に着くと、局長と話した。


すみません、局長、さっき話した朝の件覚えてます?


ああ、窃盗の犯人のことだろ? それがどうした? ラマン刑事どうも。


どうもです。レナード局長。


その話、プリマス・バンディットかもしれないんです。それで、ラマン刑事が連れてきた犯人はそのプリマス・バンディットのローガン・ラッセルの事を知ってます。でも、逮捕できたら自分の刑期をなしにしろという話をしてきました。これについて、カイルと俺とディーナで捕まえさせてほしいんです。あの男をつかって。


なるほど、ラマン刑事はいいのか? それとなぜロイドまで?


ディーナとは同期で、このバンディットも注目して一緒に行動してました。


でも本当に逮捕できるかわかりません、それにあの男を使うんですよ? 信用できません。無理です。


たしかにな、どうする? レイエス。


じゃあ腹筋1000回にしよう。


は? なんの話しだ?


ディーナとはなにかあるとこの腹筋1000回するという約束事を決めました。俺たち腹筋が嫌いだから。信用しろってことで。馬鹿げてるかもしれないですが、このバンディットは俺にとって重要な犯人です。もう6年追ってます。でも今回手がかりがあるんです。使わない手はない。


ロイド、いいのか?


ダメです。


そんな!? じゃあ2500回!


え!? それはよくない!


頼む! ディーナ!


わかった。そこまでいうならいいよ、2500回ね。


カイル、ラマン刑事、いかがかな?


僕はいいですよ。


おれも大丈夫です。フェルス、逮捕したら連絡してくれ。


わかった、ありがとうラマン刑事。それからカイル、ディーナ。


ではその様に捜査を続けてくれ。


わかりました。


3人は局長室を早速後にして、ディーナとカイルと3人でプリマス・バンディットを追うことにした。ジルは今は釈放され一緒に行動することに。


果たしてプリマス・バンディットを逮捕できるのか。



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