そもそも、ゲーム始まりの前から、この世界、終わりに向かってカウントダウンが始まっている。
ここ、私の実家の領地でも、度重なる魔物の襲来に、ほぼ手をかさず、贅沢する両親。(まあ、この世界の貴族では普通といえよう。むしろ、家の兵士をたまに貸出していて、税率も上げていないことを考えたら、だいぶましな部類だ)
極めつけは、1年前に起こった小規模なスタンピードによって、壊滅的なダメージをおっていた。
ここで、少しこの世界について述べると、この世界は中華風の町並みでありながら、ヨーロッパ圏の貴族制があるというごちゃっとした世界だ。
外の世界には魑魅魍魎が跋扈し、ゲームでは倒してレベル上げも可能だった。
ただ、皇都周辺のみ結界が張られており、そのおかげで弱いモンスターしか出ないという設定だった。
因みに、この結界もどんどん綻びていっているのだが‥
余談だか、皇都以外でレベル上げしようとすると、ゲキムズ狩ゲーに変化した。
モンスター◯ンターの裸クエ、古竜狩りみたいな。一部の人はそれ目当てにゲームを買ったらしい。
マニアどもめ(笑)
話がそれた。
とにかく、小規模のスタンピードが、各地でおこっていて、国が崩壊しかけているのに、王公貴族、With 皇都民は臭いものに蓋をして、贅沢三昧というのが、現状というわけだ。
まずいよね‥
現状最悪。しかも、前世を思い出す今まで、私も同じように、なにも疑問をもたずにすごしていた、というのがもっと最悪だ。
「あーーー!もう!!」
思わず、頭をかきむしって、天に向かって叫び声をあげてしまった。
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