「こちらは行政改革ギルド公式Tmitterです!今日からSNS上でも、今後の改革内容や皆さんからのご意見募集等を行っていきますのでよろしくお願い致します!中の人はザザ・ナムルクルスです!」
『うおおお!!ザザさんが中の人やってるんですか!?』
『応援してます!頑張って下さい!』
『先日の蓄電池トラム開通おめでとうございます。馬車による遅刻が大幅に減りそうですし、何より私自身移動が楽になりました。今後も応援させていただきます』
『次は何をやるのか楽しみです!』
『行政改革ギルドはきちんと国民の声を反映していないように思えます。工事を執り行うのではなく、そのお金を広くすべての国民に給付金として支給すべきです。 ##行政改革ギルドの工事作業実施に反対します』
『うんち』
「今後、行政改革ギルドではソーラー発電のシステムの構築を目指しています。具体的には、用水路として作られている箇所の上部にソーラーパネルを設置し、蓋をするというものです。これにより、現状の広大な土地を使ってパネル設置を行う方法から、既設の用水路の上を使うことで新規に土地を開拓することなく発電用の土地を確保できます。↓続き」
「↑続きから。すなわち、自然や既存の農業用地を減らす必要ありません。また、用水路内の水の蒸発を防いだり、ソーラーパネルの影によって水草が増えることを防いだりすることもでき、農家の皆様が水を最大限活用できるようになります。再生可能エネルギーを使うため、環境負荷も非常に小さくすることができます。↓続き」
『なんかよくわからんけどすげぇ』
『土地を有効利用して再生可能エネルギーを作ろうって発想なんだろうけど、そこに用水路を使うって考えは出てこないよな。流石だわ』
『これ台風とか大雨で水が死ぬほど増水したらソーラー壊れるんじゃないの?そこら辺ちゃんと考えて作るんだよね???』
「↑続きから。農業生産者の多くは、水路から農地まで水を運ぶポンプをディーゼル発電機による電力で動かしていますが、これをこの太陽光発電で賄うことで経済的コストを抑えるだけでなく、二酸化炭素の排出量削減・大気汚染の軽減という社会的な利益に繋がる面もあります。他国に広く展開し、収益を得ることもできるでしょう。↓続き」
「↑続きから。工事としては、水路の上に鉄のトラスを被せてソーラーパネルで覆うという、構造自体は簡単なものを想定しています。用水路の水を水冷に使い、発電効率の上昇も見込む予定です。また、温暖化対策にもなります。気候変動により平均気温が上昇すれば、水路から蒸発する水量は増えます。しかし、覆いを付けることで蒸発を防げるはずです。↓続き」
『農家の民です。ポンプの運転に限らず、農業または畜産業で使用できる機械の電力をここから取ることが出来れば、農家としては非常にありがたいです。コストを下げることになれば、今より安く皆様に作物を提供できます』
『水路の上にトラスとパネル……やっぱり増水したらまずいんじゃね?』
『増水の民いるけど、そのままパネル乗っけるんじゃなくて、ブリッジ型あるいは門型に組んで1mくらい嵩上げして設置すると思われ。それに、それこそパネルが沈むくらいの大雨の時は、周囲の家全部浸水してそれどころじゃないだろ』
『またしても工事です。それよりも先に、国民への給付をすべきでは?困っている人はいくらでもいます。 ##行政改革ギルドの工事作業実施に反対します』
『水冷で発電効率上がるってどういうこと?俺のパソコンも水冷にすればいいの?』
『↑お前のパソコンを水冷にしたら電力消費が減って相対効率は上がるだろうけどこれは多分違う理屈。ソーラーだからパネルに光子、太陽光が当たることで電子が移動して電気が流れるって仕組みなんだけど、パネルが熱くなり過ぎると光子が当たる前に電子が活性化して発電量が落ちるから水冷で冷やすと効率が上がって文字数』
『↑↑サンキュー有識者』
「返信欄が盛り上がっていて嬉しいです。予定では、およそ50cmから1m程度嵩上げして設置することを考えております。河川の氾濫によるソーラーパネルの破損を防ぐためです。また、すべての用水路に設置するわけではなく、氾濫リスクの高いところは除いて考えるなど臨機応変に対応予定です」
「また、発電した電力は一般系統へ接続をするか検討中です。あくまで太陽光設備ですので、規模によっては逆潮流による突き上げによって系統不安定度が増えます。要するに、脱調による停電のリスクが増えるということです。基本の電力はのちのちザウルスのウロコ任せとし、バッテリーを持たせることで常時は非常電源として活用する案もありますが検討中です」
「農家ネットワーク内での使用をしていただいてもいいのですが、それだと農家の方への贔屓になってしまいます。皆様のご理解があればその案も検討します。あ、最近普及し始めている電気自動車の充電スタンドを近くに作って、付近の用水路のソーラーパネルから電力を供給してもいいかもしれませんね。ちょっと上司に話してきます」
『思った以上にちゃんと考えてて草』
『やっぱこれくらいしてくれないと国策なんて打ち出せないよな』
『うんち』
『脱調って何?』
『↑電気は普段から出力範囲を調整してるんだけど、その調整範囲から外れること。電気自動車いいね。うちもそろそろ馬車から乗り換え予定だから助かるわ』
「こんにちは!今日はザザに代わって、行政改革ギルドの新人ハーフがお届けします☆」
『え?ハーフ?え、これハーフちゃんじゃね?』
『マジかよwwハーフちゃんホントに行政改革ギルド入ったのかww疑ってごめんww』
『卒業配信でギルド行くとか言ってから2年くらいか?応援してます!!!』
『ハーフちゃん頑張って!!! ##行政改革ギルドの工事作業実施に反対します』
『↑お前ファンかよ草』
『↑↑ハッシュタグ消すの忘れてて草。お前も応援しようぜ』
「これはボクが魔法学校で研修を受けた時のカリキュラムだよ!行政改革ギルドが設置に携わった魔法学校は、1年で100人の卒業生を排出しました!その全員が、元々の魔法に加えてもう1つ以上、新しい属性の魔法を習得して卒業することができました☆」
『何このヤバイカリキュラム』
『ウォシュレットのことばっかじゃねーか!!!!』
『ザザがガチで何一つ嘘ついてなくて笑う。正直このカリキュラムは嘘であってほしかった』
『大日本帝国の恥だわ』
「み、みんな!魔法学校の卒業生は、もっとちゃんとしたカリキュラムだから安心してね!ちゃんと安全に関する実習も充実してて、専門性のある魔法のノウハウも国お抱えの講師から学べるんだから!学長も、ボクら行政改革ギルドのギルド長、カイリキさんのお兄さんなんだから!」
『忘れてた。ここのトップ、あのマンリキさんじゃん』
『マンリキさんがウォシュレットに加担してたの?それともザザの入れ知恵?』
『やっぱりザザは一回トイレに沈めるべき。大日本帝国の恥』
『っていうか、ザザはTmitterの更新サボって何やってんの?』
Tmitterに限らず公式SNSにおいて重要なことはたった1つである。
「ザザ先輩、ザザ先輩!!」
「なんじゃ」
「なんかすごく拡散されて、Tmitterのトレンド入りしてます!」
「マジ?流石ハーフさんじゃん。やっぱYo!tuberしてた人は心得てるね。どれどれ……」
『ウォシュレットマスターってOTOTに圧かけてウォシュレット作らせたってマジ?』
『ウォシュレットマスターは水圧にこだわりがあって、やわらかモード威力MAXで洗浄しないとダメらしい』
『いえーいwwwwwウォシュレットマスター見てるぅ~~???wwwwww』
「炎上してるじゃねーか!!!!」
公式の不用意な発言には十分気を付けよう。
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