帝国軍部隊は、郵便局内に突入したが、そこで待ち伏せ攻撃を受けていた。
「フラグ投下っ!!」
「喰らえっ!」
『機能停止…………』
『肩部損傷、しかし、まだ戦えます』
帝国軍兵士が、手榴弾を幾つか投げると、REEMロボアーミの一体を撃破できた。
アスカリ兵は、KSー23散弾銃から一発、大型弾スラッグショットを放つ。
それは、敵を撃破できなかったが、左手に握るベレッタM92Fを使用できなくさせた。
「はあ? また、ロボットだっ!」
「テミスだっ! 気をつけろ」
「いい加減にしやがれっ!」
「ロボットばかり、前に出しやがって」
奥からは、続々と、ドローン飛行編隊とロボット戦車隊が現れる。
帝国軍兵士は、AKMを単発連射しながら、アイアンクラッドに弾丸を浴びせ続ける。
シュヴァルツ・リッターは、MG3を連射して、テミス・コンバットUGVを攻撃する。
グールは、手榴弾を投げて、ロボット部隊を攻撃するが、敵も移動しているので直撃しなかった。
ドライアドは、AK103に装着してあるホロサイトで、テミスの機銃を狙う。
『敵発見、攻撃しますっ!』
「ケホッ! ケホッ!」
「ゲホッ! ぐあ、か…………」
REEMロボアーミは、右手のフェデラル・ライオットガンから、催涙弾を発射した。
そして、左手に握るグロック17を連射する。
帝国兵は、壁に隠れながら咳き込み、グールは隙を狙われてしまう。
『敵の侵入を防ぎます』
「ぐああああっ!」
「ぐああーーーー」
右を向いた、REEMロボアーミは、腰の台に搭載した、M134ミニガンを回転させながら走る。
それにより、帝国軍兵士やバクテリエラー・ゾルダート達が、穴だらけにされてしまう。
「一時退避、退避ーー!?」
「クソがっ! これでも貰ってけ」
「援護するっ! 下がれ」
指揮官らしき、制帽を被るヴァンパイアの命令で、帝国軍部隊は後方に下がり始めた。
それと同時に、帝国軍兵士は吸着爆雷を両手で投げ飛ばした。
さらに、到着したばかりのウィザードが雷撃魔法を放ち、アイアンクラッドを破壊する。
『危険察知、爆発物から離れます』
『危険感知、直ちに退避します』
二体のREEMロボアーミ達は、吸着爆雷から離れたために無事だった。
しかし、次の瞬間、郵便局を大爆発が襲った。
「砲撃支援を要請した」
「これで、ロボットも一掃されただろう」
「内部へ再び突入しますっ!」
「こっちも、ロボを前に出せっ!」
指揮官ヴァンパイアが、瓦礫に身を隠しながら、正面の郵便局が崩壊したさまを眺める。
ウィザードも、火炎魔法を幾つか乱発しながら向かい側の瓦礫へと走る。
帝国軍兵士は、AK74を片手に、慎重に道路を歩いていく。
RPKー74を抱える、オーガーは敵を警戒しながら味方の増援を求める。
「味方の増援だっ!」
「マーカーとネレフタ、Mー81だっ!」
「行くぞっ!」
崩壊した郵便局を、左右から包囲するように、マーカーとネレフタ達は移動する。
Mー81は、猿のような犬型ロボットであり、真正面からRPGー28を撃ち込む。
その背中から発射された弾頭は、さらに瓦礫を粉砕して、突破口を開く。
指揮官ヴァンパイアは、味方のロボット部隊が到着したことで、再び走り出した。
ウィザードは、味方部隊の攻撃を前に、郵便局から少し手前で、道路に伏せる。
青いピエロ姿のソーサラーは、ナイフを片手に疾走していく。
「反撃だっ! 罠が破壊された以上、自分たちも戦うしかないっ!」
「建物が破壊されたなら、RPGーを撃てるっ!」
『敵を攻撃しますっ!』
『敵に反撃しますっ!』
イズライル軍兵士たちが、郵便局の二階から、一斉に反撃を開始した。
RPGー7の射手達は、すばやく弾頭を斜め下に向けて発射する。
コロニー通りから、REEMロボアーミ達も、進撃してくた。
この二体は、両肩に備えた、M202ロケットランチャーを発射する。
これにより、敵のマーカー軽戦車&ネレフタ豆戦車からなる、ロボット部隊を撃破した。
「ジャガーが来たぞっ!」
「よし、攻撃するぞっ!」
ボワ・ソバージュ通りからは援軍として、茶色い車体のジャガー豆戦車が二両も走ってくる。
それを見て、イズライル軍兵士は、ガリルSARを激しく連射させる。
また、別な兵士は、ネゲヴ分隊支援火器を途切れなく機銃掃射させる。
「ナタン、後方に下がるぞっ!」
「早くしなっ!」
「分かってるよ」
ダンターは、二階から、サント=デュギュ通りの向けて、ハンドモーターから榴弾を発射する。
その一撃は、弧を描いて飛んでいき、マーカー軽戦車を撃破する。
投石紐を回転させて、エスメラルが投げた丸石も
ネレフタ豆戦車の機銃を破壊する。
ナタンも、破壊された部屋の瓦礫から敵歩兵に向かって、AMDカービンを撃ち続けた。
「ナタン、予定通り、敵が進撃してきたわっ! 後退してっ!」
「メルヴェ? 分かった」
「これは、不味いな? 罠が全て破壊されたか」
「とにかく、イズライル軍を援護だっ!」
背後から、メルヴェが現れると、ナタンは即座に立ち上がった。
カイリーは、EF88を構えつつ、敵に何発か撃ちながら移動する。
マフディは、FALを何回も単発連射させて、帝国兵を足止めした。
「下の階は、まだ罠が残っているわ、少し後退したら再び反撃するわよっ!」
「なら、あそこの壊れた場所はどうだっ?」
ベルクマンM15を抱えながら走る、メルヴェに対して、ナタンは右側の崩壊した場所を指差す。
「分かったわ、あそこからなら援護射撃ができるわねっ!」
「行くぞ、味方の支援だっ!」
建物左側の二階に出来た一角へと、メルヴェは走って行くと、敵が進撃してくる階下を睨む。
そして、残った壁に、ベルクマンMG15の二脚を設置すると、機銃掃射を始めた。
ナタンも、AMDカービンを連射しつつ、突撃してくる歩兵部隊を牽制しようとする。
「ダンター、エスメラル、こっちだ」
「ナタン、分かった…………」
「今、そっちに行くから…………」
ナタンは、二人を呼ぼうとしたが、RPGー弾が当たってしまい、黒煙が舞い上がる。
ダンターとエスメラル達の姿は、爆発後も見えず、恐らくは吹き飛されてしまったと思われた。
「ダンター! エスメラルッ!」
「ナタン、叫んでいる暇は無いわっ!」
「援護してくれっ!」
「もう、そこまで来ているっ!」
砲撃で跡形もなく、姿を消した、二人の名前を叫ぶナタンだが。
メルヴェは、それを気にせず、階下を走る、ワーウルフや帝国軍兵士たちを機銃掃射で狙う。
カイリーは、必死で走りながら、頭から冷や汗を垂らす。
背後から走ってきた防弾兵を、マフディはFALを何発も撃って仕留める。
「敵部隊が、雪崩れ込んで来ているぞっ!」
「イズライル部隊を援護するっ!」
カイリーとマフディ達は、廊下を走ってくる、敵部隊を銃撃する。
その間に、イズライル兵達が、通路や崩れた壁穴から多数後退してきた。
「うわっ! やられているねっ!」
「フランシーヌ、下がれっ! もう、ここは危険だっ!」
後方から、フランシーヌが現れると、バレットM82を構える。
しかし、ナタンは敵の勢いが余りに激しい事から、彼女に下がるように伝る。
「下がる訳には行かないよ?」
バレットM82を使って、瓦礫を上がろうとしていた、帝国軍兵士をフランシーヌは撃つ。
だが、撃たれた者は、煙が晴れるように消え失せてしまった。
「敵に、ソーサラーが居るっ! 気をつけてっ!」
「そんな事を言っても、本物と偽物の区別はつかないぞ?」
「じゃあ、見えるヤツ、全てを撃ち殺せっ!」
フランシーヌが怒鳴ると、マフディは困ったと言いながら、FALを廊下に向けて撃ちまくる。
カイリーも、眼下に見える防弾兵やグールにEF88を連射し続ける。
こうして、連合側は、次第に帝国軍側から追い込まれて行くのだった。
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