【暗黒騎士団VS反逆のレジスタンス】 吸血鬼アンデッド軍団と最後の人類は、たった一人でも戦う

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デブにゃーちゃん
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第281話 連合軍の窮地を救うには

公開日時: 2024年7月12日(金) 17:19
更新日時: 2024年7月15日(月) 08:38
文字数:3,280


 帝国軍の奇襲攻撃により、連合軍部隊は大混乱に陥った。



「アンタら、下がりなっ!」


「戦線を下げるよっ!!」


 ナタリーは、SKSカービンを抱えながら後方へと逃げる。


 カトリーヌの方は、デューシカ38歩兵支援用火器で、ゾンビ達を次々と倒していく。


 一時、ロボット戦車隊とゾンビの襲撃で混乱に陥った連合軍部隊だが、何とか持ち直しつつある。



「大変だーーーー!? 即時、撤退命令が出たぞーーーー!?」


「全員、逃げろ~~~~~~!!」


 H&K、MG4分隊支援火器を持った、連合軍兵士が叫ぶと、その場に居た全員が混乱する。


 キアッパ・トリプルスレット散弾銃を持った、もう一人も大声で告げる。



「撤退命令だっ! 下がるぞっ!」


「しかし、まだ全員が下がってない」


 急な撤退命令に困惑する、イズライル軍兵士と自衛隊員たち。



「グオオオオオオッ! グアッ!」


「我々は、イズライル軍と自衛隊が撤退するまで、時間を稼ぐ」


 ウェンは、65式騎兵刀を右手に、ゾンビの首を素早く斬り捨てる。



「アイリー、幻影で兵士を増やせっ! ワン、敵を押し留めるぞっ! チュー、ロボットを破壊しろっ!」


「了解ですっ! 幻影で兵力を水増しをしますっ!」


「了解ですぜ、たく、ゾンビが多すぎるっ!」


「PFは…………ここだっ!」


 ウェンは、部下に命令して、チィーナ軍を最後まで殿を勤めさせるようだ。


 アイリーは、191自動歩槍を単発射撃しつつ、幻影魔術を展開する。



 80式汎用機関銃を、撃ち続けて、途切れなく火を吹かせ続ける、ワン。


 対戦車用の武器を探して、ひたすら慌てまくる、チュー。



「退散する、我々は先に行かせて貰うっ!」


「先に行け、援護するっ!」


 イズライル軍兵士たちは、ゾンビに向かって、銃撃しながら後退していく。


 自衛隊員は、89式小銃を連射しつつ撤退する味方部隊を援護する。



「レジーヌ、私達も後退するよっ!」


「シルビア、分かってるわ」


 シルビアは、コルトM16、9ミリSMGを抱えて素早く走る。


 レジーヌは、MKR、SS20狙撃銃のストックで、ゾンビを殴り倒しながら逃げる。



「ヤバいわ…………ナタン、メルヴェ、早く逃げて来なっ!」


 ストックレスAKを連射しながら、フランシーヌは、二人を呼ぶ。



「お前ら、早く逃げろっ!」


 マフディは、FALで正確に、ゾンビの頭を撃ち抜いていく。



「今、行くっ! 待っていろっ!」


「私達より、後ろを助けてやってっ!」


「グオオオオッ!!」


「ガアアアアアアーー」


 ナタンとメルヴェ達は、必死で走り、近付いてくるらゾンビ達に拳銃弾を放つ。



「チィーナ軍は、まだ残るようだ?」


「私達も、彼らの場所まで行かないとっ!」


「グアアアアッ!?」


「ギャアアアアーー」


 ナタンは、土嚢に身を隠すと、MASー1935の弾倉を交換しながら、味方に眼を向ける。


 メルヴェも、手榴弾を幾つか真ん中にある大穴に投げ入れた。



 それにより、ゾンビ達は爆発とともに土砂の下敷きになり、完全に出入口を塞がれた。



「ナタン、左右から来るだろうけど、私達は真っ直ぐに下がるわよっ!」


「早く、こっちに退避してーーーー!?」


 メルヴェが走り出すと、ステアーF90を出口から連合軍・女性兵士が単発で撃つ。


 ナタンも、その後を追って、とにかく真っ直ぐ駆け出していく。



「援護するっ! 早く来てくれっ!」


「ゾンビは任せなっ!!」


「さあ、早く、こっちにっ!」


 ディマコC8SFW小銃を、連合軍・女性兵士が連射しながら、ナタンを援護する。



「グァァーーーー!」


「ギュアアアア」


「敵は、総崩れに成っているっ!」


「側面を突くぞっ!」


 右側の壁穴からは、マッチョ・ゾンビとシュヴァルツ・リッター達が何体も現れた。


 さらに、歩兵部隊が後から続々と突入してくる。



 左側からも、大量のゾンビとオーガー達が勢いよく突入してくる。



「不味い、分断されたっ!!」


「これじゃあ、前に行けない」


 ナタンとメルヴェ達の前に、帝国軍部隊とゾンビ達が現れて、中央付近に陣取る。



「逃げ遅れた奴が居るぞっ!」


「グアアッ!!」


「グオオオオォォ」


「前に行けっ! 止まるなっ!」


「後ろからは、ロボット戦車が来ているっ!」


 帝国軍兵士が、土嚢からAK12を単発連射しながら、ナタンとメルヴェ達を狙う。


 さらに、ゾンビとマッチョ・ゾンビ達が、二人を標的にして、走ってくる。



 しかし、ミゲルとカルロス達が自動小銃を連射しつつ、後ろから援護してきた。



「止まるなと言っても…………」


「不味いわよ、どうすれば?」


「グオオッ! グア?」


「グオオオオ、オオ?」


「グアアアアーーーー!? グァッ!?」


 ナタンとメルヴェ達は、敵による銃撃や突撃を前にして、土嚢に隠れるしかない。



 しかし、ミゲルとカルロス達の銃撃で、雑魚ゾンビは倒れる。


 そして、マッチョ・ゾンビも、頭を見事に撃ち抜かれた。



「こちらから援護するっ!」


 マッチョ・ゾンビを仕留めたのは、タカヤマが土嚢から構えた、バレットM95だった。



「助けられたな? でも、帝国軍をどうやって切り抜けるか…………」


「とにかく、何かを投げましょうっ!」


 ナタンが、大勢の敵を前に悩んでいると、メルヴェは土嚢から離れていく。


 そして、銃撃を受けつつも、それを掻い潜り、床に設置してあった木箱の蓋を開ける。



 次いで、中に入っていた、火炎瓶を投げまくった。



「ぎゃああああっ!」


「グオオッ! グオオーー!?」


 火炎瓶が、床へと落下する度に、割れてしまい、中身の油と業火を広げてしまう。


 こうして、出来た火の海に、帝国軍部隊とゾンビ達は殺られていく。



「これで、左側からは攻撃して来れないだろう」


「シュヴァルツ・リッター&オーガー&マッチョ・ゾンビを除いてね」


「二人とも、援護するから前進して」


「後ろは我々が引き受ける」


 ナタンとメルヴェ達は、土嚢に隠れながら燃えてない右側を見るが、そこは大量の敵が居た。


 しかし、後ろから、リーシアンとユーシン達が、声をかけてきた。


 二人のM4A1突撃歩槍による連射と、57式歩槍による単発連射は、帝国軍部隊を惹き付けた。



「まだ、奴らは後ろに居るぞっ!」


「残った、連中は排除しろっ!」


 当然ながら、四人の存在に気がついた、帝国軍部隊は猛烈に反撃してくる。


 シュヴァルツ・リッターは、PKP汎用機関銃を猛烈に乱射しまくってくる。



 膝だち姿勢のオーガーは、MG3汎用機関銃を途切れなく連射してくる。


 他の兵士も、AK12やAK74などで、制圧射撃を加えてきた。



「ヤバい、アレじゃあ突破は困難だ」


「後ろは…………味方のロボットが」


 ナタンは、防弾板に身を隠して、敵部隊の銃撃が止むのを待つ。


 メルヴェ達は、背後を見ると、REEMロボアーミー達が、破壊された姿を確認できた。



 しかも、ネレフタ豆戦車だけではなく、マーカー軽戦車まで室内に突入してきている。



「うわわっ! 爆発したわっ!」


「RPGーだ、味方の援護だよっ!」


 ナタンとメルヴェ達は、いきなりネレフタが爆発して驚く。



「チュー、このまま味方を援護し続けろっ!」


「はい、体長っ!!」


 ウェンは、95式自動歩槍を数発ずつ連射して、敵の注意を惹いていた。



 隊長からの命令により、チューは69式火箭筒を何発も発射していた。


 彼による砲撃は、命中率こそ低かったが、他の砲手とともに、帝国兵やロボット戦車を撃破する。



 チィーナ軍部隊は、最後まで残る積もりであり、未だ多数の兵士を最後尾に残していた。



 彼らが、多数の対戦車兵器を放ってくる中、帝国軍部隊も遮蔽物へと移動する。



「そこのアンタら、早く来なさいよっ!」


「私達が援護しているうちにっ!」


「ぐわあああっ!!」


「ぎゃあーー!?」


 入口付近の黒人女性兵士も、ベクターR5を弾倉が空に成るまで連射しまくる。


 もう一人の女性兵士も、パラドーD付き、タンタルから榴弾を発射した。



 銃弾で右肩を撃たれた、帝国兵は土嚢の裏に素早く隠れる。


 シュヴァルツ・リッターも、足元が吹き飛び、一瞬だけ怯んでしまう。



「やった、あそこから行けるかっ!」


「いいえ、向こうは部隊が未だ健在よ」


 ナタンは、敵の隙を突いて攻撃しながら突破を敢行しようかと考えた。


 だが、それはリスクが高いと思った、メルヴェは暫くは状況を見守ろうとした。

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