【暗黒騎士団VS反逆のレジスタンス】 吸血鬼アンデッド軍団と最後の人類は、たった一人でも戦う

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デブにゃーちゃん
デブにゃーちゃん

第92話 アンデッドミュータントVSアンデッドミュータント

公開日時: 2024年7月10日(水) 09:24
更新日時: 2024年7月13日(土) 10:12
文字数:3,006


「二人とも、大丈夫だったか?」


 ザミョール中尉は、敵の射線から身を隠す、二人に近付き、ゲンナジー伍長に声をかける。



「はい、しかし敵の銃撃は激しくて、これ以上の前進は無理です」


「敵はどうやら、オーガーとシュヴァルツ・リッターを投入してきている様です」


 ゲンナジー伍長とソロモン一等兵たちは、中の様子を伺いながら、ザミョール中尉に答えた。


 なので、彼も中の様子を覗いて、敵部隊を確認しようとするが。



「チッ! そう簡単には、姿を見せてくれないか?」


 岩壁から顔を出して、部屋を覗こうとした、ザミョール中尉。


 その顔を目掛けて、中からは大量に銃弾が飛んできて、彼を襲った。



「危なかったな…………」


 即座に、顔を引っ込めた、ザミョール中尉の側にある岩壁に銃弾は命中した。


 それで、パラパラと土が崩れ落ちる音とともに、真っ黒い土煙を上げた。



「一瞬だけ見えたが、この向こう側は広いな」


 ザミョール中尉は、広い空間と、向こう側に展開する連合軍コマンドー部隊を厄介に思う。


 また、同時に、いったい、どうしたら良いものかと策を思案する。



『…………オーガーに、シュヴァルツ・リッターか? 連中も重武装だな? …………』


 姿こそ、確認できなかったが、連合軍コマンドー部隊が待ち構えているのは予測できた。


 内部では、こちらを包囲する形で、敵部隊は、陣形を整えているだろう。



 連中を、なんとか殲滅する方策を、ザミョール中尉は考えるが。



「取り合えず、カピトリーナ、ソロモン、キルサンの三名は突撃、その後ろに俺、ゲンナジー、ギルシュが続く」


 ザミョールは、敵が待ち構える向こう側に対する突入のため、背後に控える仲間達に指示を伝える。



「また、私ら楯役の出番ね? おっしゃっ! いっちょヤったるわ」


「正面からの銃弾は何とか凌いで見せます」


 カピトリーナ二等兵とソロモン一等兵たちは、命令を聞いて前に出る。



「ジナイダをリーダーにっ! ガリーナ、イスハーク、タマラ達は援護を頼む」


 援護射撃班として、ジナイダ軍曹に三名の指揮を任せた、ザミョール中尉。


 彼は、AK12を構えて、突入するタイミングを整える。



「フフ…………了解しましたよ、中尉」


 ジナイダ軍曹は、優しげな笑みを浮かべたまま、静かに呟いた。


 また、AK74の弾装を、六十連マガジンに付け替えて答えた。



「任せたぞ」


 そう言うと、壁に身を寄せて、突入のため、AK12を両手に身を低く構える、ザミョール中尉。



「…………今だっ! 行けっ! 突撃だ!」


「了解、これより突入します」


「了解しましたっ! 行くわよっ!」


 ザミョール中尉の指示により、命令を下された仲間達は素早く展開していく。


 彼等は、カピトリーナ二等兵&ソロモン一等兵を先頭に、広い空間に突入する。



「敵が来たぞっ! 撃て、撃てっ!」


「火力は、こちらが上だぜ」


 ケピ帽の男は、FAーMASG2を振りまくって、乱射しまくる。


 一方、紅ベレー帽の男は、右手を前に出して、強力な火炎魔法を放つ。



 右手から噴出した火炎は、まるで、ドラゴンの口から吐き出されたように噴射される。



 それは、ザミョール達を目掛けて、無数の銃弾とともに襲ってきた。



「ぐおっ!!」


「くぅっ!?」


 漆黒の頑丈な防弾鎧を着た、ソロモン一等兵と、重厚な防弾楯を構えた、カピトリーナ二等兵たち。


 二人は、ともに激しい炎による強烈な魔法攻撃を受ける。



 吹き掛かる火炎熱風を、身に纏う全身鎧により、後続の味方を守るために、ソロモン一等兵は動く。


 顔の前に、腕を交差させた彼は、火炎放射を受けながらも前へと進む。



 カピトリーナ二等兵も、大楯の底を床に落として、ドンッと防御体勢を取る。


 これにより、火炎攻撃から身を守って、敵の猛攻を耐え抜こうとした。



 しかし、三方向から途切れなく銃撃と火炎魔法による攻撃を受ける帝国警察隊員たちは苦戦する。



「死ね、死ね、死ね、死ね」


「ここで、殲滅するっ!」


 激しい炎が、警察隊員を焼き尽くさんと襲う中、他にも攻撃が加えられる。


 左右斜め前方に位置する、連合軍側の機関銃手からも、途切れない機銃弾が浴びせられたからだ。



 右側には、黄緑色のシュバルツ・リッターらしき全身鎧に身を包んだ兵士が、M60を撃ちまくる。



 左側には、緑色の中量級に見える鎧に身を包んだ、オーガーらしき兵士が存在する。


 奴が、ドラムマガジンを付けた、ステアーAUGを撃っていた。



 そんな中、思う様に身動きの取れない、ザミョール達だったが。


 敵に集中する警察隊員の背後に、天井から密かに近付く影があった。



「背後が、がら空きだよ」


 天井に張り付き、背後から音もなく静かに、スローイングナイフを投げようとする、ピエロ姿の男。


 前方から受ける銃撃により、奴の存在にザミョール達は気づく事ができなかった。



「さあ、喰らいな」


 暗闇から投擲された、スローイングナイフは真っ直ぐ飛んでいく。


 それは、無防備なガリーナ二等兵と、キルサン二等兵たちの元へと迫った。



「くぁっ!? 背後に居るのか?」


「いっ!! チクショウッ!!」


 スローイングナイフを使った攻撃は、命中こそしたが、二人の頭を狙った、一撃は外れてしまった。


 その理由は、彼等が敵部隊に対して、反撃行動を取って動いたことで、僅かに反れてしまった訳だ。



 大楯の裏に隠れていた、ガリーナ二等兵とキルサン二等兵たちは、敵をすぐに倒そうした。


 そんな二人は、銃だけを大楯の端から出して、乱射しようと構えた。



 それで、ピエロ男による必殺の一撃は頭部には命中しなかった。



「厄介な奴ねっ!!」


「あの野郎っ!!」


 結果、ガリーナ二等兵の背中と、キルサン二等兵が振るう右腕に、刃が突き刺さっただけであった。



「チッ! 外れたか? だが…………」


 自らの攻撃が、外れたことを見るや否や、ピエロ男は、次なる行動に移る。


 奴は、直ぐ様ぶら下がっている、天井から何処かへと移動した。



「いったい、何処から? 私達を狙った奴は?」


「見当たらないっ! 直ぐに、ポジションを変えたんだっ!」


 ガリーナ二等兵とキルサン二等兵たちは、視線を動かして、ピエロ姿の男を探す。


 だが、どんなに目を凝らしても、奴の姿は何処にも見あたらなかった。



「背後を一突きされたか? 気をつけろ、敵は後ろや左右にも回り込んで攻撃してくるぞっ!」


 ザミョール中尉は、後ろを警戒しろと言って、後に続く、二人に声を掛けるが。


 しかし、彼が叫ぶと同時に、連合軍コマンドー部隊は陣形を変えてきた。



 黄緑色シュバルツ・リッターと緑色オーガー達は、何らかの作戦を展開するべく行動を起こした。


 彼等は、こちらに銃撃を加えながら、左右へと移動を開始し始める。



 それに加えて、迷彩野戦帽を被り、迷彩服とを着た、アジア系女性のグールが駆け出す。


 また、彼女も右側から、こちらに攻撃を仕掛けてくる。



 彼女は、口から淡い緑色の毒ガスを吐き出しつつ、ガスをバラ蒔ききながら走る。


 それに加えて、身を隠しつつ、両手に構えた、M16A4ライフルを連射して進む。



 左側からは、緑色のベレー帽を被り、草や葉が混ざっている、迷彩服とギリスーツなど。


 ドライアドの格好をした、黒髪ロングヘアーを靡《なび》かせた、黒人女性が走り出す。



 彼女は、そのまま右手に握る、ステアーTMP短機関銃をザミョール達に向ける。


 それから、銃を横向きにして、激しく弾をバラ巻くように撃ってきた。



 また、彼女は、蔦を岩石の支柱に、フックショットの様に伸ばして絡める。


 するとそこまで、一気に距離を縮めて移動しつつ、こちらに銃撃を加えてきた。

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