鬼より年功序列が嫌なので、違う戦場で戦います

せんきん
せんきん

最後の戦いの章

2人ずつでの修行

公開日時: 2023年7月23日(日) 23:03
文字数:2,125

前回修行した山の入り口にやって来た

さっそく修行を開始する訳だが

俺は話し始める


「修行するためまた山の入り口に来た訳だが、前と同じく1人ずつ修行じゃ芸がない

  今回はコンビを組んで修行して行こうと思う」


絵馬は斗牛に抱き着いた


「私は斗牛とコンビよね?」


「あぁ、それでいい。」


ツウは俺に抱き着いて来る


「ボクとロズがコンビだよね?」


「いや、それは違う。

  俺は綾子と組む」


ツウはものすごく不満げな表情を見せる


「な、なんで綾子となのさ!!

  納得行かないよ」


俺は冷静に話した

ツウをなだめるように


「…ツウには悪いが、デートではないからな。

  1番修行の成果が出る相手と組む必要があるんだ。」


ツウはむくれながら言う


「それがなんでロズと綾子の組み合わせになるわけ?」


「剣道を学ぶもの同士だからな。」


ツウは言った


「じゃあボクも剣道学ぶから、組み合わせ変えて。」


俺は苦笑しながら言った


「わがまま言うな、お前は鬼の能力を使って戦うから

 シルとの相性が1番いいんだ、シルと修行してやってくれ。」


ツウは俺にキスをして来た


「むぐっ!!」


「しばらくお別れのキスなんだからな、浮気したら承知しないぞ」


「しねぇよ、浮気なんて。」


綾子(でもロズ君と2人っきりか、浮気はしないにしてもうれしいな)


俺は言った


「それじゃあ、俺、綾子コンビ、絵馬、斗牛コンビ、ツウ、シルコンビに分かれて修行開始だ。

  また1ヵ月後に集合、ぞんぶんに修行だぜ!!」


『おー!!』




俺は霊力で自ら重りを付けながら、綾子に剣の修業を付ける。


「打ち込みが甘い!!もっと気合を入れて打ち込んで来い」


「は、はい!!」


綾子は竹刀を俺に撃ちこんでくるが、まだまだ中級者程度だ

常人レベルでは、俺達が戦う鬼とは戦えないだろう


「俺とある程度やりあえるようになるまで、修行するからな

   俺は重りを付けてるんだ、そんな俺とぐらいやりあって見せろ」


「お、押忍!!」


俺と綾子の1ヵ月修行は続く




私、絵馬と斗牛はひたすら霊力を纏って攻防戦を続ける。


「とりゃ!!」「がはっ!!」


斗牛がまた私の蹴りで吹っ飛び倒れる、これで私の10勝0敗だ。


「彼女に負けて悔しくないのかしら?」


斗牛は悔しそうに立ち上がる


「く、クソ…」


私は言った


「私の彼氏なら一度ぐらい私に勝って見せなさい」




ボク、ツウはもう服を犠牲にせずマッチョになれるのだ。

ボクツウはマッチョになりながら言う


「あぁ、ロズと修行したかったな。」


シルは聞いて来る


「私じゃ不満?」


「そう言う訳じゃないけどさ。やっぱり修行するなら好きな人がいいからさ。」


シルは疑問に思った


「そう言うもの?私は恋した事ないから分からないけど」


「シルはまだ子供だからな、分からないのも無理ない。

  でも恋すればきっとわかるさ。」


シルは思った


(私、ロズと同い年ぐらいだと思うけど…)


ボクは相談した


「それでシル、どんな修行をしようか?ボク達。」


シルは言った


「霊的エネルギーを上げるしかないから、霊力を上げて滝行。」


ボクは聞いた


「滝行ってそれ結局脱ぐの?」


シルは頷いた。


「脱がなくてもマッチョになれるようになったのに、あんまりだぁ!!

   まぁシルしか居ないし、脱ぐのはいいけど」


ボク達は脱いで滝行し、霊的能力を高めた

この修行は霊的筋力や霊的素早さも上がるから、全体的に強くなれるぞ




修行が終わり、みんな山の下に集まった

俺、ロズは聞いた


「どうだ?強くなれたか?

  俺はそこそこなれた、そして綾子をかなり仕上げたつもりだ」


綾子は言った


「これで次から私も戦えると思うよ、かなり剣術をしごかれたからね」


しごいたとは人聞きの悪い、やさしく修行してやったつもりだが。


斗牛はがっかりした表情を浮かべていた

成果はあるんだけど、悔しいと言った表情だ。


「絵馬に1回も勝てなかったが、強くはなれたよ。

  2人で組手をし続けたからな」


絵馬は不満そうに言った


「まさか1回も私に勝てないとはね、がっかりだわ。

  だけど私は強くなれたわよ。」


2人は修行したが、お互いに不満を残す結果になったようだ。


ツウは笑顔で言った


「ボクは霊的筋力、霊的素早さが上がって強くなれたよ。

  褒めて褒めてロズ」


「はいはい、えらいなツウは。よしよし…」


「むぅ、なんだよその雑な褒め方は。」


ツウは褒め方に不満そうだが、とりあえず強くなれたようだな

俺は聞いた


「シルは、シルはどうだった?」


「…かなり基礎力を上げれた、いい修行だった。」


ツウもいい修行っと。

俺は言った


「まぁ、あれだ。

  それぞれいい悪いはあっただろうが、修行の成果は出ただろう。

   それを生かしていこう、これからの戦いにな!!」


絵馬は言った


「それはいいんだけど、本当、1回も勝てないなんてがっかりよ

  この私に。」


斗牛は返す言葉もないようだ


「うぅ…」


落ち込んでいる

俺はフォローした


「そう言ってやるなって絵馬、お前は強いんだから

  勝てる奴の方が少ないんだ、いくら彼氏でも勝てないものは勝てない」


絵馬は言った


「でもさでもさ、1勝ぐらい期待するのが乙女心じゃないの。」


確かに、それはそうなのかもしれないが。

俺は言った


「あまり斗牛を責めてやるなよ、必死でやってるんだ。」


「分かってるわよ…そんな事は。(でもそれでも、勝ってほしかったのに)」


俺は笑顔で言った


「とにかくこれで修業は完了だ、帰るぞ、家に!!」



読み終わったら、ポイントを付けましょう!

ツイート