パーティの続きを
「次は私がダイスを振るわ」
絵馬は言った
鬼は笑ってる
「どうぞ、誰が振ろうと私の勝ちは揺るがないし」
まぁそうだ、正直勝ち目は…
絵馬はダイスを振った
そして拳をダイスに叩きつけた
『へ?』
出目は1、到達地点は10
10コインもらう。
「これやっちゃいけないとかルールにないし」
鬼は叫んだ
「いやいやおかしい、どうしてそんなことできるの」
鬼に同調したくないが、俺もそう思う
絵馬は笑って言った
「空手鍛えてるから」
空手の力ってすげぇ。
とにかく絵馬のおかげで10に到達
10コインゲットした
だけど
「私も10手に入れるし」
鬼も同じく、自由に出目を決める権で10コイン手に入れる
結果はまだこっちが不利
4ターン目終了時
主人公達 10コイン 10マス目
鬼 14コイン 10マス目
絵馬は笑った、だけど次は私が出目を決められる。
私が有利。
鬼は笑う
「な、何を言ってるのかしら?
あとはミニゲームマスか、+4コインのマスしかない
どうあがいても引き分け以上には…」
絵馬は笑った
「ミニゲームに勝てば、勝利、ってマスがある
あそこに止まる」
「「「!!!!!」」」
俺たちは驚いた
「ミニゲームで勝てるわけねぇよ」
斗牛が言う
俺も同意見だ、ゲーマー相手にゲームで戦うのは
絵馬は笑顔で言った
「最後のミニゲーム、鬼対人間の戦いにしたいわ。
それで人間が勝てば私たち4人の勝利」
鬼は当たり前だろ、という表情をしている
「君たち全員人間なんだから、当たり前だろ
”それでいいよ”」
そうだ鬼対人間はあたりま…あっ!!ツウが居るんだった
絵馬はさっきと同じ要領でダイスを止める
そしてミニゲームが始まる
今度はFPS、銃を使った兵士が出てくるゲームだ。
俺達は森のステージに召喚される
鬼は笑った
「こういうのも私行けるのよね、これは私の勝ち確定」
鬼の後ろにはツウが居た
「やぁ」「え?なんで、仲間じゃないのに・・・」
そうだ、ツウは鬼
あの言い方だと内通者にできる
「後ろからショット!!」「きゃっ!!」
鬼は後ろから撃たれて負けた、俺たちの勝ちだ!!
場面は銃のステージからケーキのステージに戻る
鬼はあ然とした表情で言う
「そんな、嘘だ」
絵馬は笑った
「嘘じゃないわよ鬼さん、さぁ観念して死になさい」
鬼は叫んだ
「能力解除!!」
解除!!そうか、自分の脳力は解除できる
世界は元の一軒家の玄関に戻る。
鬼は走って家の奥に逃げていった
『待て!!』
俺たちは鬼を追いかける
鬼はダイニングキッチン
キッチンにご飯を食べる場所が接続されているような場所、に居た
鬼はキッチンで
鬼は包丁を持ってこちらに向けている
絵馬は笑った
「鬼退治人を、そんなので殺せるとでも…」
鬼はそれで自分の服を破いた
『え?』
鬼は黒のビギニ、黄色の1/2カップブラ
程よい大きさでお椀型な胸と、あそこの形が見えるような恰好になる
「何でもしていいです、だから助けてください」
絵馬はあきれた
「私たちほとんど女なんだけど?」
鬼は土下座する
「それでもいいです、助けて、助け」
絵馬は唇をかみしめた
こんな奴を殺すなんて、気が進まない
ツウは鬼の頭をつかんだ
「へ?」
『ツウ?』
そして鬼の胸を思いっきり殴った
「ごへ!!」
鬼の全身から力が抜ける
ツウは笑った
「こういうのには同情しちゃだめだよ
助けたらまた犯行を再開するんだから」
そうだな、ツウの言う通りクズはクズだ
今回は絵馬の空手とツウに助けられたな
とはいえさすがにかわいそうなので
死んだ鬼はベットに寝かせ布団を乗せた
下着の死体なんて見られたくないだろうし、いや後処理担当に見られるだろうけどそれでも。
俺たちは珍しく全員無事に勝利、ということでスーパー銭湯に来た
この前綾子と行った場所
俺は斗牛と2人で男子更衣室に入る
そして着替えた
斗牛は気づいて叫んだ
「お前は女だろうが!!」
俺は叫び返す
「男だし、ほら胸だってあんまり出てない」
俺は股間にバスタオルを巻きながら堂々と言う
B+ぐらい、もうすっかり女の胸だ
「まだガキだからいいけど、次からは女湯にな」
「は?俺に死ねと?」「なんで!!」
女湯なんてドキドキして入れるか、心は男だ。
今日の銭湯は俺達以外誰も居なかった、平日昼間だしな
俺と斗牛は頭と体を洗うと、2人で風呂に入る
「あぁ言う、強さがあってもどうにもならない鬼も居るんだな」
斗牛は考え込むように言う
「あぁ、だから頭も鍛えねぇと。
頭と体、両方鬼退治には必要なんだぜ」
俺は頭を抱えた
「頭を使うのは苦手だ」
斗牛は笑いながら言う
「俺も得意ではないけど、努力して行こうぜ
鬼退治の最中に死にたくないならさ」
それしかないか
俺は立ち上がった
「うわっ!!」
斗牛は目を隠す
「俺の胸なんて気にしなくていいのによ」
斗牛は叫んだ
「そういうわけにいくか、気になるんだよ男としては!!」
俺も逆の立場だったら気になると思う
男湯通いやめる気ないけど、なんか変なことされてもそいつ倒せるし
もう前の世界の先輩だって指先1つで倒せるほど、俺は強いぜ。これは慢心かな?
女湯も貸し切りであった
ツウと絵馬は2人っきりでバスタオルを巻いて
湯船に入っている
絵馬はツウに聞く
「あんたはなんで私たちに味方してくれるの?鬼なのに」
ツウはあっさり返した
「ロズの親友だから、君たちとも友人であるしね」
絵馬は納得のいったような顔をした
「種族より個人ってわけね、まぁ納得できるわ
人間にだって悪党は居るしね」
ツウは笑顔で言った
「人間の悪党は容赦なく殴り殺すから、安心したまえ」
絵馬はおどけてみせた
「そのときはあなたを見逃すわ
退治すべき鬼は逃げましたー、ってね」
『HAHAHA』
絵馬は気づいた
「ていうかロズは?」「男子風呂」
絵馬は叫んだ
「女の子なのに!!
止めなきゃ」
ツウは笑った
「心は男だからいいんだよ、まだ小学生だし
あと1年たったら、やめてもらわなきゃかな」
絵馬は顔を抑えながら言う
「やばいわよ、もしロリコンに襲われたら」
「逆に倒すから大丈夫」「それもそうね」
俺たちは食後にレストランにやってくる
あの鬼退治の給料は50万だったので、高級ステーキ店だ
斗牛は緊張している
「こういうところ初めてで、緊張するな」
絵馬は笑った
「堂々としていればいいのよ」
オサレな店員さんがやってきいた
「ご注文はいかがしますか?」
俺は言った
「ステーキ400とライス、お前らは」
「「それで」」
ツウは慌てて叫んだ
「ボクは200ね、それとライス」
「かしこまりました」
店員さんは恭しく礼をして去っていく
そして現れたライスとステーキ
俺は食べる
「ガツガツ、ガツガツ」
絵馬は食べる
「ガツガツ、ガツガツ」
斗牛も食べる
「ガツガツ、ガツガツ」
ツウは俺たちの食べ方に引いている
一般客が叫んだ
「ガツガツうるさいぞ」
俺は叫んだ
「うっとおしい、食べ方は自由じゃい!!」
ツウは頭をかかえた
「こいつらに高級レストランは似合わない」
俺達は食べて支払いを済ませ、清々した顔で表に出た
「いやぁ、うまかったぜ」
俺は満面の笑顔で言う
「「そうだね」」
絵馬と斗牛も満面の笑顔で言う
ツウは叫んだ
「二度と来るか!!」
俺はおやじに鬼退治の成果を報告する
「そんな鬼も今時は居るのか、おそらく俺でも」
無理だろうな、おやじゲームできない世代だし。
おやじは深刻な顔で言った
「なぁロズ、俺達はいつ死んでもおかしくない
強くてもそれが通じない鬼も居るし」
何が言いたいんだ?
「それでも逃げることは許されないぞ、名家だからな」
また名家かよ、はいはい
「名家とか俺は知らんけど、鬼退治はするよ
被害者減らしたいし」
「知らんとはなんだ知らんとは!!」「うるさいなクソ親父!!」
ガーガー!!ピーピー
その日俺たちは朝まで喧嘩した
「「うるさい!!」」
ツウとお母さんにすごく怒られた
ショボーン
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