鬼より年功序列が嫌なので、違う戦場で戦います

せんきん
せんきん

狂気!!四天王爪鬼

公開日時: 2023年7月10日(月) 20:23
文字数:2,353


俺達はさらに階段を上に進んだ

すると部屋への扉が見えた


俺は言った


「扉、ここが最終階か?」


絵馬は疑問そうに言った


「それはどうかしら?こういう時は四天王を全部倒さないと

  ボスの居る最終階にはたどり着けないって、相場が決まって居るものよ」


確かに、そうだ。

いきなり四天王の残り2人を無視して最上階、なんて都合がいい話あるはずがない

と言う事は


斗牛が言った


「ここは四天王の部屋か」


そう考えるのが自然だろう

絵馬は拳を鳴らしている


「そろそろ興奮を抑えきれないわ。

   この中に四天王が居たら私が相手するわ、いいわね?」


シルはシド目で言った


「さっきみたく油断してやられないでね。」


絵馬は怒った


「さっきはさっきよ、今度は勝つに決まってるでしょ!!

  私はあの絵馬なのよ、心配しないで。」


どの絵馬なのかは知らないが

確かに絵馬は強い、斗牛やシルよりもまともに戦えば強いだろう

心配はいらないか。


絵馬は扉を蹴飛ばした

扉は開く、扉の仲は周りが巨大な爪で囲まれた空間だった


俺は驚いた


「爪に囲まれた空間…」


真ん中に居る女が言った


「その通りよ、爪だらけの空間。

  ようこそ爪の四天王爪鬼の空間へ」


真ん中に居る女は、黒髪ロングヘアーで大人っぽい顔つきをしている

白のキャミソールに黒のミニスカートを着ておしゃれだ。


絵馬は笑った


「爪だか滅だか知らないけどね、四天王は私が撃破してあげるわ。

  さぁ勝負よ」


爪鬼は言った


「全員でかかって来なくていいのかしら?その方が有利よ」


絵馬はバカじゃないの、と言う顔で言った


「勝負はいつでもタイマンよ、全員でかかるなんてズルはしないわ。

   さぁ、分かったら私と勝負しなさい。」


爪鬼は冷静に言った


「身の程を知らないガキね、後悔させてあげましょう」


爪鬼はものすごいスピードで絵馬を爪で斬る


「きゃっ、いやっ!!」


絵馬の体から血が飛び出した

斗牛と俺は叫んだ


「「絵馬!!」」


絵馬はちっちっと指を振った


「まだまだこれからよ、今のは様子見

  ちょっと攻撃を食らっただけ…」


爪鬼は興奮している


「少女の皮膚を切り裂くこの感触、なんて耽美的なのかしら?

   たまらないわ」


ゾクッ


俺は言った


「なんだあいつ、やばいやつなんじゃないか?」


シルは頷いた


「イカれてそう」


「もっと切らせて、もっと、もっとよぉ!!」


爪鬼はさらに絵馬に斬りかかる


俺と斗牛は叫ぶ


「絵馬!!危ない!!」


絵馬は笑った


「そう何度も同じ攻撃食らうかっての!!」


絵馬は爪鬼の顔面にパンチを食らわせた


「ぐはっ!!」


爪鬼は吹っ飛び、周りにあった巨大な爪に腹が刺さ…

らない巨大な爪は、爪鬼が行った瞬間小さな爪に変化した。


絵馬(爪の大きさが変化した?周りの爪を操れるの?)


爪鬼は爪にこそ刺さらなかったものの怒り狂う


「貴様、よくも!!よくも私の美しい顔を殴ったな!!

  美しい!!美しい!!私の顔を、許さんぞぉ!!」


爪鬼は怒り狂いながら、絵馬に突撃する

絵馬は笑った


「だから私には空手があるんだから、無意味」


爪鬼の爪が伸びた

そして絵馬に向かっていく


絵馬はどこかで予想していたのか、爪を操れるのでは?と言う疑惑を持って居たのか。

バックステップしてそれをかわそうとする。

だが


「きゃっ!!」


絵馬の体に浅く爪が刺さってしまう


「「絵馬!!」」


再び俺と斗牛は叫ぶ


爪鬼は笑った


「刺さったわね、浅いとはいえ刺さったわ

  あぁ、乙女の皮膚を傷つけるのは楽しい、楽しいわよぉ!!」


爪鬼は興奮している

絵馬は不機嫌そうに言った


「乙女の皮膚を傷つけるとは、悪趣味な奴ね

  私が成敗してあげないと」


絵馬は霊力と体を一体化させる。

そして


爪鬼に突撃する

爪鬼は笑った


「突撃?無謀ね、爪を伸ばして刺すだけよ!!」


その通りだ、ただ突撃しても意味はない。

爪鬼は爪を伸ばして絵馬を迎撃しようとする


「オラオラオラオラ!!オラオラオラオラ!!」


なんと絵馬は爪鬼の爪を上から叩いた


「きゃ、きゃぁああああああ!!

  私の芸術的な爪が、爪が割れる!!壊れるぅ!!」


絵馬は笑った


「爪が伸びるなら、上から壊しちゃえばいいわよね!!

  そしてこれが私の奥義よ、霊力放出!!死ね、爪鬼!!」


絵馬は爪鬼に向かって霊力を放出する。


「え?きゃ、きゃぁあああああああ!!」


爪鬼の服とスカートは破け

黒のハーフカップブラに包まれたCカップのお椀型の胸

女性としてしっかりしている、黒のシースルーショーツに包まれたお尻が露わになる


爪鬼は仰向けに倒れた


「嘘よ、こんなこと

  私が、私が負ける分けないわ。」


絵馬は睨みつけた


「でも負けたのよ、サイコパスちゃん。

  そして人間と鬼の戦いで負けた方は死ぬしかない。」


爪鬼は土下座した


「ま、待って!!命だけは助けて。

  私死にたくないわ」


絵馬はどうしようかな、と言うそぶりをみせつけている


爪鬼は言った


「なんでも、何でも言う事を聞くから」


絵馬は笑った


「そう?それじゃあ殺すわね。」


爪鬼はあ然とした


「な、何でも言う事聞くって言ったのに」


絵馬はそれを無視して、爪鬼の頭を持ち上げる


「ひ、ひィいいいいいいい!!」


絵馬は笑った


「なんでも言う事を聞こうが関係ない、敵は殺す事にしてるの

  その方が後腐れ残さないからね。」


絵馬は爪鬼の胸に拳を叩き込んだ

爪鬼のCカップの右胸が、拳で引っ込む


「がはっ!!」


絵馬は爪鬼を話した

爪鬼は仰向けに横たわる


「そんな嘘よ、私がこんなところで終わるなんて。

  嘘よ、嘘…ガクッ」


絵馬は言った


「残念だけど現実よ、直視しなさい。

  直視してももう死んでるから意味ないけど」


ひゅー、かっけェ。

さすが絵馬だぜ


絵馬は言った


「さぁ行くわよ、次の四天王へ。

  順番的に次はロズだけど、覚悟は出来ている?」


俺は拳を手のひらにぶつけながら、笑ってみせた


「当たり前だ、激戦ばかり見せつけられて

  飢えてるぐらいだぜ」


絵馬(それでこそ、私に勝った女?男?とにかく

     私に勝った奴ね、四天王程度にビビられちゃ話しにならないわ)



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