鬼より年功序列が嫌なので、違う戦場で戦います

せんきん
せんきん

一鬼目!!風鬼

公開日時: 2023年7月19日(水) 17:59
文字数:3,640

綾子を除く俺達は鬼を退治するために、〇〇と言う町へやって来た

街は竜巻で崩れ去っており家屋はボロボロだ。

生き残りは居るのだろうか?と疑問に思うほど壮絶な壊れ方をしている。


俺は言った


「なんだこれ、ひどいな。

   こんなことが4体の鬼に出来るのか?」


絵馬は深刻そうに言った


「あそこの瓦礫の下、誰か居る。

  瓦礫を壊して助けなきゃ。」


絵馬は霊力を込めたパンチで瓦礫を叩き割った。


「だいじょう…ひっ!!」


瓦礫の下に居たのは少女だった

少女は目を大きく開けて、死んでいた。


「し、死んでいるわ。」


俺は言った


「瓦礫の下敷きになって内臓でもイカれたか?ちくしょう」


空から鬼が降り立って来た。

緑髪ロングヘアーで、大人っぽい顔立ち

白いYシャツ、茶色いズボンを着て居る


絵馬は驚いた


「空から降り立って来たわよ!!飛べるの?」


斗牛は言った


「おそらくあいつが今回の敵だろ?

 飛べるなんて、今度の鬼は本当に規格外っぽいな」


シルはさっそく発砲した

しかし、鬼の周りを飛んでいる風に銃弾は弾かれた


「銃弾とは随分なご挨拶ね」


俺は言った


「こんな悲劇を起こした鬼には、いい挨拶だろう?

 お前がここをこんな風にした鬼だな?

 退治させてもらうぜ」


鬼はうっとりした表情で言った


「かわい子ちゃんに退治なんて言われちゃった。

  萌えるわ。」


かわい子ちゃん、萌えるって

俺は聞いた


「お前そっちの気があるのか?」


「えぇ、そうよ。

   だからこの国を征服したら、百合を認めさせてやるの。

    いいえ、むしろ百合だけでいい、汚らわしい男なんていらない」


鬼は手を大きく開き、笑いながら言った


「この国は女の子だけの国になるべきなのよ」


絵馬は言った


「ふざけているわね、男も女も居てこその人間界よ

  アンタの言葉は道理に反してるわ。」


鬼は笑いながら言う


「でも私にはその道理に反した事、を通すだけの力があるわ

  この町をこんな風に出来るほどの鬼だしね」


斗牛は言った


「今回は俺に行かせてくれ、男を否定されて黙ってられない。

  俺がこいつの相手をする」


鬼は悲しそうに言った


「むさくるしい男の相手かしら?嫌なんだけど。

  風鬼は男の相手をするほど暇ではないわ。」


こいつ風鬼って言うのか

斗牛は笑った


「暇じゃないところ悪いが、相手してもらうぜ

  男のプライドがあるんでな。お前の相手はこの俺だ」


斗牛は拳を構えた


「行かせてもらうぜ」


斗牛は風鬼に殴りかかった

だが風鬼は空中に逃げた。


「なっ!!逃げるなんて卑怯だぞ」


風鬼は笑った


「卑怯上等、安全自体から攻撃するのが私の戦いよ。

  空から一方的に攻撃されたら、貴方には何も出来ないでしょう」


そう言って風鬼は斗牛に斬撃を放つ


「がはっ!!」


絵馬は叫ぶ


「斗牛!!」


斗牛はちっちっと笑って見せた


「大丈夫だ。」


斗牛はそこらへんにあった石を、その怪力で空中まで投げる


「空中への対空攻撃手段なら、持って居るんでな」


だが、風鬼は風で石を破壊した


「攻撃手段を持って居るから何なのかしら?

  そんなもの風で無効化してしまえば意味ないわ。」


斗牛は舌打ちをした


「ちっ!!」


風鬼は笑った


「投げればいい、思考が単純ね。

  これだから男は」


絵馬は風鬼を睨みつけた


「斗牛をバカにするな!!」


風鬼は笑って見せた


「貴女斗牛とか言うのの彼女さんかしら?

  なら彼女さんの前で斗牛を殺してやるわ、女の子は女の子と付き合えばいい

   男女同士なんで邪道なのよ」


「かまいたち」


風鬼がそう言った瞬間斗牛に大量の風が向かう

肌を切り裂くような鋭い風が


「なっ、うわぁああああああああ!!」


斗牛はパンツ一丁になり倒れてしまった

その体は傷だらけだ。


絵馬は叫んだ


「斗牛ぅううううううううう!!」


風鬼は笑う


「力の差思い知ったかしら?聞こえてないか、死んでいるだろうから」


斗牛は笑った


「霊力でガードしていた、だから致命傷はまぬがれたぜ」


絵馬は笑った


「斗牛!!よかった!!」


風鬼はイラついたようだ

斗牛が死んでなかったことにご立腹なようだ


「ちっ、まだ生きて居たかしぶとい男ね。

   殺してやろうか」


斗牛は立ち上がろうとする。

だが立ち上がれない


「くそ、力が入らな…」


絵馬は言った


「心配しないで、ここからは私がやるわ。」


斗牛は叫ぶ

必死に叫ぶ


「だが!!彼女に任せて彼氏が下がっている訳には!!」


絵馬は笑った


「心配しないで、私は彼氏を守れるスーパー彼女だから

  例外よ。」


絵馬は斗牛の前に立ちふさがった


「私が相手よ」


風鬼は笑った


「彼氏が死んでないのは残念だけど、かわいい子が相手してくれるならいいか。

  フフフ」


絵馬はそこら辺の石に霊力を込めて、風鬼に投げる。

風鬼は風でそれを防ごうとする


「だから投擲攻撃は無駄…なっ!!風で防ぎきれない。」


絵馬は笑った


「霊力を込めた石だからね、風じゃあ封じきれないでしょ」


斗牛は感心した


「石に霊力を込められるとは、さすが絵馬だ。

  俺より霊力の修業を積んでいる。」


風鬼は絵馬の投石攻撃を腕でガードした

ガードしなきゃ胸に当たって即死していた


「くっ!!腕が痛い。

  この私にこんな屈辱を、悪い小鳥ちゃんね。」


絵馬は笑いながら言った


「悪にダメージを与える優等生の小鳥ちゃんと言って欲しいわ」


風鬼は怒りの表情を浮かべる


「優等生の小鳥ちゃん、さっき斗牛にやった技

  かまいたちは防げるのかしら?いくらあなたが霊力に長けていても

   あの風の攻撃までは防げないでしょう」


絵馬は霊力と体を一体化させる

防ぐ気だ。


風鬼は叫んだ


「かまいたち!!」


風鬼の体からかまいたちのような風が絵馬に向かっていく

風は絵馬に向かっていく。


絵馬の服がかまいたちのような風で切れる

風鬼は喜んだ


「やったわ!!」


絵馬は下着姿になる

黒のハーフカップブラに守られたDカップお椀型の胸と

黒のボックスショーツをさらす


風鬼は言った


「美少女の下着姿、たまらないわね。

  そのままかまいたちで死ぬのが残念だけど。」


斗牛は心配そうに言った


「絵馬!!大丈夫か!!」


絵馬は笑った


「服があると守る範囲が増えるから、あえて下着姿になっただけよ。

  この姿なら全部守れる、あなたのかまいたちから身を守れる」


絵馬の言葉ははったりではない

絵馬の体に傷1つついていない。


風鬼は驚いている


「そんな馬鹿な、傷1つついていないなんて。」


絵馬は言った


「あんたの風より、私の霊力の方が上手のようね。」


絵馬は霊力を込めた石を再び風鬼に投げつける


「これで終わりよ、もう腕は使えない

  アンタはガード出来ないわ、霊力を込めた石はアンタの胸に当たる。」


霊力がこもった石は風鬼に当たり、そして爆発した。

風鬼は地面に落ちる。


風鬼は爆発のせいで服が破けたのか、下着姿になっている。

黒のハーフカップブラ、黒のシースルーショーツだ

ハーフカップブラごしに、Cカップお椀型の胸がよく目立つ


倒れているが、まだ息があるようだ

しかし爆発の衝撃が胸に当たったので、死ぬだろう


「まさか、まさかこの私が小娘なんかに負けるなんて。」


「小娘は小娘でも、この絵馬様だからね」


どの絵馬様だよ、と突っ込みたくなるが

すごい敵を倒したことは事実だ。


「はぁはぁ、もっと美少女と遊びたかった…ガクッ」


風鬼はそう言い残して死んだ。


俺は絵馬の下着姿を見た

Dカップお椀型の胸は、まさに色気そのものだ。

正直少し興奮する。


ツウは顔を赤くしながら言った


「他人の恋人の胸、あんまりじろじろみないでよ」


「あ、あぁ悪い。」


絵馬はふざけて笑って見せつけてきた


「見たかったらもっと見ていいのよ、ツウのと違ってあるからね。

  ほれほれ、ほれほれ」


「あるのは分かったから!!そんなに見せつけないでくれ!!

  俺の心は男なんだ、やましい気持ちを抱いてしまう」


ツウは怒って言った


「そうだ、ロズは実質男なんだから!!あまり見せつけるな。」


絵馬は笑いながら言った


「誰かさんが嫉妬してるし、見せつけるのはここまでにしておきますか。」


ツウは叫んだ


「誰が嫉妬してるって!!してないよ!!」


絵馬は言った


「してるくせにぃ。」


ツウは叫んだ


「してねぇし!!してねぇし!!」


絵馬は笑顔で言った


「じゃあロズに見せつけても構わないわよね?」


ツウは冷や汗をかきながら言った


「そ、それはやめて欲しいかなって」


絵馬は笑いながら言う


「嫉妬してないならなんでやめてほしいのかな?かな?」


斗牛が絵馬を止めた


「俺の彼女なら、俺以外に下着を見せつけないでくれ。

  早く別の町の店によって着替えよう、下着姿でご来店は恥ずかしいが。」




着替えの代金は当然のように王大器が出してくれることになった

なので絵馬はブランド物の服を買った

紫のキャミソールに、白のミニスカート。ブランドものだ


「やっぱりミニスカートの方が、スカートより戦いやすいわよね。」


ちなみに斗牛は道着を買っていた

以前の日本風道着は売ってなかったので、中華風道着になるが。


「あんたはどこまで行っても道着よね…」


「それが俺だからな、道着主義者なのさ。」


「それはいいけど、デートのときとかたまにはおしゃれしてほしいわ。」


「道着が俺にとってのおしゃれだ」


絵馬はダメだこいつ、早くなんとかしないと。と言う顔をした

だが無駄だろう、斗牛の道着好きはかなりのものだ

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