鬼より年功序列が嫌なので、違う戦場で戦います

せんきん
せんきん

ボス登場!!最強!!拳鬼(前編)

公開日時: 2023年7月12日(水) 17:59
文字数:1,929


俺は剣鬼の部屋の、奥の扉を開ける。

すると階段が続いていた。


いよいよ残るはボスしか居ない

俺はみんなに覚悟を問った


「残るはB級上位のボスだけだ、覚悟はいいか?」


斗牛は緊張しながら頷いた


「出来てるさ、とっくにな。」


絵馬は強がりながら頷く


「余裕よ、ボスだろうがね」


シルは相変わらず無表情で分からない。


「………」


とにかく俺達は階段を登った

そして、部屋の扉に手をかけた


するとそこは闘技場のような部屋になっており。

真ん中には


水色髪のロングヘアーで、髪を後ろ側の高い場所に1つ結びにしている

少女が居た。服は 白いYシャツに黒のベスト、黒のズボンを履いている


「ようこそ!!ボスの部屋に」


俺は聞いた


「お前がボスか?」


ボスは笑った


「拳鬼って呼んで欲しいかな、君達は部下でもなんでもないんだし」


俺は疑問に思った


「剣鬼ならさっき倒したが?」


「あぁ、そっちのけんじゃない、拳のけん

  拳(こぶし)に鬼(おに)って書いて、けんき。なんだよ」


拳の鬼って事か?


「て言う事は拳鬼、お前は拳が強いんだな。」


「そうだよ、私は拳が強い。

  蹴りも出来るけど…」


斗牛が拳を鳴らしている


「丁度いい、怪我が霊力で治って来たところだ。

  俺が戦おう」


絵馬は心配した


「斗牛が?大丈夫?」


斗牛は笑った


「俺だって武道を学び、修行を積んだ身だ。

  大丈夫さ、女たちの陰にかくれてるなんて情けないしな。」


俺はむすっとした表情をしながら言った


「俺は男だが」


斗牛は笑いながらあしらう


「はいはい…ロズは男だな。」


こいつ、俺が男だと理解してないな。


拳鬼は笑った


「誰でもいいよ、戦えるなら。

  始めよう。」


斗牛は言った


「それじゃあ行かせてもらうぜ、オラオラオラオラ!!」


斗牛は拳鬼に連続突きを浴びせる

俺は言った


「斗牛が押してる、やったか!!」


絵馬は残念そうに言った


「だといいんだけど、あれひょっとして全然…」


拳鬼の体に斗牛の拳が大量に当たる。

だが拳鬼には効いていないみたいだ。


「効いていない!!どういう事だ?」


拳鬼は残念そうに言った


「オーラでガードしてるんだよ、この程度のオーラも貫けないなんてがっかりだ」


斗牛はいきなり腹を抱えて座り込んだ


「がはっ!!」


俺と絵馬は叫んだ


「「斗牛!!」」


俺は疑問に思った


「いったい何だって言うんだ?なんで倒れた」


絵馬は疑問に思った


「小細工を使ったの?なんらかの…」


拳鬼は当たり前だと言わんばかりに言った


「見えない速度で、無駄なくパンチしただけだよ…

  こんなパンチ1発で座り込むなんてがっかりだ、殺しちゃおうか」


斗牛危ない!!

俺達が出ようとする


だが斗牛はちっちっと指を振った


「タイマンで仲間がでしゃばるのはなしだろ?」


「だが…」


拳鬼は笑った


「ふ~ん、まだ戦う気が衰えてないんだ。

  面白い!!君面白いよ。」


斗牛は霊力を溜めている、とっておきの霊力を溜めた攻撃を使う気か?

だがそんなの拳鬼が見逃すはずが…


「何か面白い事をしているね、いいよやってみたらいい

  私が受け止めてあげるからさ」


いや拳鬼は受け止める気だ

斗牛の霊力溜めからの霊力波をまともに受け止める気だ!!


「ぬぉおおおおおお!!これでやられてくれ、やられてくれなきゃ。

   俺がやられる!!」


斗牛は霊力を限界まで溜めている

なんて霊力だ。


俺は言った


「あの霊力ならボスを倒せるかも知れない。」


絵馬は頷いた


「えぇ。」


拳鬼は笑っている


「面白いよ、面白いよその霊力量

  くらってみたいな、さぁ早く撃ってみて?」


くそ!!拳鬼のあの余裕はなんだ?

不安を掻き立てられるぜ。


「くらえ!!霊力波ぁ!!」


斗牛は霊力の波動を放った

ギャル鬼を倒した技だ


霊力の波動は見事に拳鬼に当たる


「や、やったか!!」


拳鬼は水玉模様の4分の3カップブラ、水玉模様のスキャンディ

つまり下着姿で立って居る


ブラがあるとは言え、そのCカップお椀型の胸の形がよく分かるし

スキャンディをごしのお尻も魅力的だ。じゃない…

下着姿と言う事ガードを貫通して下着姿に…


拳鬼は笑顔で言った


「やるねぇ、君。

  服までは守り切れなかったから、この姿になっちゃったよ」


ガードは貫通して居ない、服を破壊しただけなのか?


「サービスで殺すのは勘弁してあげる、楽しませてもらったからね」


そう言うと拳鬼は斗牛の腹を思いっきり蹴った


「がはっ!!」


斗牛はものすごい勢いでこちらに向かってくる

絵馬がそれを受け止めた


「斗牛!!」


「わりィ、腹の骨が折れちまった。

  もう戦えない。」


絵馬は言った


「十分よ、十分貴方はよくやったわ」


拳鬼は聞いて来る


「次は誰?これでおしまいじゃないよね?」


俺は前に足を踏み出した


「俺が行こう、この中で最強の俺しかない。」


絵馬は言った


「悔しいけど、今の私じゃあいつに勝てるビジョンが見えない

  最強の貴女に託すしかない。

   頼むわよ、ロズ。」


俺は笑った


「任せておけ」



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