鬼より年功序列が嫌なので、違う戦場で戦います

せんきん
せんきん

S級の鬼(後編)

公開日時: 2023年7月23日(日) 23:03
文字数:3,078


女はやって来た。

ロズ達の住む場所に、何でも屋ジャパンに、豪邸に


女は少し興奮した声を出した


「…こりゃすごい西洋風の豪邸だ。

  こんなところに住めるなんて屋敷の主は相当強いに違いない。」


庭の草を手入れして居たレイが女に近づく


「何の用ですか?この館の主たちにご用があるとか…」


レイは敬語を使うなと言われても、それは主たちだけになので。

客人には普通に敬語を使って対応する。


女は笑った


「私はこの館の人物を皆殺しにしに来たんだ、巨乳

  それにはお前も含まれている」


女はレイの巨乳を指で軽くつついた


「え?」


レイは全身から力が抜け、仰向けに倒れる

レイは何が起こったのか分からないまま


「なにこれ、眠い…ガクッ」


永遠に意識を手放した。


女は笑った


「鬼を殺すのに力なんていらない、ちょっと胸の急所を突いてやればいい。」


女はさっそく屋敷の中に突入した





女は蹴りで窓ガラスを割って、窓から屋敷に入る。

窓ガラスが割れた先にはメイが居た


「きゃっ!!不法侵入者!!」


女はメイの胸を揉んだ


「いやっ!!いきなり何を…」


女は笑った


「普通サイズの胸だ、普通が1番いい。

  嫌いじゃないぞ、だが殺すが」


女はメイの胸をにデコピンをした

メイはその場に座り込む


「いったいなにを…」


メイは何が起こったのか分からないまま仰向けに倒れる


「眠く、なる…」


メイはそのまま死んだ。

ゴルはそれを目撃した


「きゃー!!襲撃者」


女はものすごい勢いでゴルに近づく


「しーっ!!」


そしてゴルのAカップの胸を軽くつつく。

ゴルの姿は消えた


女は驚いた


「姿が消えた、分身系の能力者か?」




私ゴルは急いで居た、急がなくては

急いで伝えなくては、侵入者にメイちゃんが殺された事を


私は幸いに、ご主人様のうち2人がどこに居るか知って居た

絵馬ちゃんと斗牛君は2人で、裏庭の椅子に座って紅茶を嗜んでいるはずだ。


絵馬ちゃんが言う


「紅茶は慣れないわね、日本茶が1番いいわ」


斗牛君は言った


「そうか、俺は好きだけど。」


やっぱり居た!!2人は紅茶を嗜んでいた


「絵馬ちゃん!!斗牛君!!助けて!!

  メイちゃんが侵入者に殺され…」


絵馬ちゃんと斗牛君がこちらを振り向く。

私の胸を霊力のビームが貫通していた


分身を殺した女が笑っていた


「逃がさないぞ、消えた分身の跡から妖力の追跡ぐらい可能だ」


私はうつ伏せに倒れる

私が最後に見たのは、立ち上がって侵入者と戦おうとする2人の姿だった。




私、絵馬は怒って居た


「うちの屋敷のメイドを殺すなんて、鬼さん。

  アンタ殺される覚悟は出来てるの?」


鬼は笑った


「鬼さんじゃない、白 帝王(はく ていおう)と呼んでくれると嬉しいな。」


私は心の底から怒りを込めて言った


「帝王はメイドを支配するものでしょ?それを殺すなんて最低ね

  帝王の器じゃないわ、馬鹿王に改名したら?」


帝王は笑った


「無知と言うのは恐ろしいものだな、私にそんな口を利くとは

  私にそんな口を聞いた人間はみんな死んでいるぞ、当然お前も例外じゃなく死…」


私は霊力を全身に纏って突撃した

そしてとにかく帝王を殴る


「オラオラオラオラ!!オラオラオラオラオラァ!!」


私は笑った


「胸も含め全身殴ったわ、私の力を思い知りなさい

  そして地獄で悔いなさい」


だが違和感を感じて居た、おかしい胸も攻撃しているはずなのに

なにか、なにか妙な感触が付きまとう

当たっているようで当たっていないような。


帝王は笑った


「いい連打じゃないか、強きものよ

  少し興奮してしまったぞ。」


帝王はさらに笑みを深める


「これほどの達人の連続攻撃は久しぶりだ。

  だが惜しむべきは、戦いは一撃必殺だと分かって居ない点か。」


「何ですって、強がりを

   もうアンタの胸には攻撃が当たって致命傷。」


帝王は私の左胸を軽く殴った


「ごえっ!!」


私は仰向けに倒れる、意識が薄くなっていく。

え?嘘、まさかこれで死ぬの?


「戦いに乱打など要らない、一撃で決めてしまえばそれで勝敗は決まるのだからな。

  お前はそれを分かって居ない、だから死んだ。」


私は意識を手放した




俺、斗牛は震えながら言った


「死んだって、絵馬が?あの軽い一撃で?嘘だ。」


帝王は笑った


「嘘だと思うなら絵馬とやらの心臓の音を聞いてみればいい。

  それで真偽がはっきりする」


俺は帝王を警戒しながら絵馬に近づいて、心臓の音を聞いた


「う、動いていない。」


帝王はあくびをしながら言った

まるで俺など眼中にないかのように


「それで、お前は絵馬とか言うのより弱そうだが。

 相手してくれるのか?大人しく殺されるのか?」


俺は恋人を、大事な人を殺されて

心の底から怒りが湧いて来た


「お前を、ぶっ殺してやる。

  絵馬の仇は俺がとる、この悪鬼め。許さん!!」


俺は霊力が沸き上がって来るのを感じた。

絵馬を殺された怒りで霊力が体から湧き上がって来る


帝王は笑った

まるで俺の怒りなどアトラクションの1つでしかないかにように。


「ほう、怒りで霊力を上げたか。

  これは少しは楽しめそうだな。」


俺は霊力を込めた拳で思いっきり帝王の胸に殴りかかった

帝王は笑った


「乙女の胸を狙うとは、関心せんな」


確かに胸に拳が当たった感触はあった

だが帝王はまるでダメージを受けていない


「まるでダメージを受けていない、どういうことだ?」


帝王は言った


「今のがお前のとっておきか?違うだろ。

  さっさととっておきを出してみろ、食らってやるから」


「その言葉、後悔するなよ!!」


俺は霊力を溜める、とにかく霊力を溜める


「はぁあああああああああああ!!」


帝王は笑った


「溜めてる、溜めてる、面白いな。」


「面白がってる場合じゃないぞ、まだまだ溜まるぞ

  はぁあああああああああ!!」


数分後、俺は霊力を全開まで溜めた


「これが俺の全力だ、これをお前に向けて放つ

  お前は死ぬ。」


帝王は笑顔で言った


「そうか、やってみろよ」


ふざけやがって、まだ余裕こいてやがる。

その顔、真っ青にしてやる!!


「俺のチャージ霊力波だぁ!!食らえ!!」


俺は全力全開のチャージ霊力波を、帝王に放った

帝王の居た付近が爆発し、大きなクレーターが開いた。


「や、やったか。」


だが帝王は立って居た

クレーターの中に、下着姿で立って居た


シルバーの4分の3カップブラ越しにCカップの胸がよく分かり

シルバーのブラジリアンはセクシーな下着なので、尻がちょっと見えている

下着も帝王も無傷だ


「な、なっ…」


「所詮お前もこの程度か、つまらんな」


帝王は指をこちらに向けて来た、その指から妖力が出る

妖力が俺の頭を貫いた。


俺は意識を手放した




俺、ロズは大きな音がしたから来たら驚いていた

クレーターが開いている、その中に下着姿の女が居る


そしてクレーターの外では、斗牛と絵馬が倒れている

霊力は感じられない


「なんだこれは、どういうことだ?」


クレーターの中に居た女が笑った


「私が殺したんだ、その2人を

  それとこの家のメイド3人をね。」


こいつが、殺した?


「そう、私が、この帝王が殺したんだ。」


俺は怒りを込めて1歩踏み出す。


「斗牛と絵馬と、メイドたちを殺すなんて許せない、許せないぜ!!

  俺がお前をぶっ殺してやる覚悟しろ」


俺は霊ソードを取り出しながらそう言った

帝王は笑う


「ほう、霊力の剣を使いこなすのか。

  これまたなかなかの使い手だな。」


俺は叫んだ


「余裕ぶっこいてるんじゃねぇ!!さっさとそのクレーターから出てこい。

  俺がお前をぶっ殺してやるんだからな!!」


帝王は笑っている


「獲物はイキがいい方がいい、鮮度が高いほど狩り甲斐があるからな

  いいだろう、私がこのクレーターから出てお前を、狩ってやろう。

   名前は?」


帝王はクレーターから出て来ながら名前を聞いて来る


「ロズ、山本ロズだ」


「山本ロズか、ロズいいだろう勝負をしようじゃないか

  命懸けの勝負を」




読み終わったら、ポイントを付けましょう!

ツイート