鬼より年功序列が嫌なので、違う戦場で戦います

せんきん
せんきん

みんなで豪遊しよう!!(前編)

公開日時: 2023年7月14日(金) 17:59
文字数:2,569


「さぁ、大金手に入ったし

  街へ遊びに繰り出すぞ」


俺は叫んだ

綾子は言った


「た、大金が手に入ったからってすぐに使うのはどうかな?

  節約しないと」


絵馬はあきれたような表情をした


「アンタね、ダメよ、ダメその考え。

  私らの商売いつ死ぬか分からないんだから。

   生きてるうちに豪遊しないと」


斗牛も絵馬に同調した


「まぁ、確かに一理あるな」


冷静な斗牛にまで言われたら。

綾子も従うしかないだろう。


絵馬は言った


「と言う事で、豪遊決定で~す。

  私達みんなで豪遊するわよ」


綾子はえ?と言う表情をした


「私も?私何もしてないのに」


絵馬は当たり前だ、と言う表情で言う

俺も当たり前だと思う


「何もしてなくても仲間でしょ。

  置いていけないわよ、と言う事で仲間みんなで豪遊するわよ!!」


俺と斗牛とツウは拳をあげた


「おー!!」


ちなみにツウはあの全裸になった戦いの後着替えたようで。

白いTシャツにジーパンのラフな格好になっている。

ツウは戦う旅に衣類が変わるから、着せ替えツウだな。


ちなみにさっきから無口だが、シルもついて来ているから安心だぞ。

みんなで豪遊だ。




まず絵馬が服屋でショッピングをする


「見て見て!!この服ドレスみたい。」


絵馬は白いドレスのような服を斗牛に見せて喜んでいる

だが斗牛は冷静だ


「戦いにくそうだな。」


絵馬はむくれた


「むぅ。そう言う観点じゃなく、かわいいかどうかで見てよ

 女の子としての買い物なんだから」


斗牛は謝った


「わりィ…」


絵馬は今度は黒のキャミソールを見せる


「これ、黒のスカートと合いそうじゃない?

   斗牛どう思う?」


斗牛は言った


「そうだな、いいんじゃないか?」


「何よ適当ね。」


「男なんてそんなもんだと思うぞ、女の服選びに興味ない」


絵馬はむくれた


「むむむ」


絵馬は見せた


「じゃあこのピンクの服に、ピンクのスカートはどう?

  女の子らしくてかわいいでしょ!!」


斗牛は言った


「お前らしくないかわいさだな。

  似合わないと思うぞ」


おいおい、今のは俺でも最低だと分かるぞ。

お前らしくないかわいさって


絵馬は怒った


「もういい、これにするわ。

   ピンクの服にピンクのスカートください!!」


店員さんは言った


「1万元になります」


い、一万元

俺は言った


「高くないか?」


シルは冷静に言う


「ここ、ブランドもののお店。」


綾子は1万元と言う数字にフラフラしている


「1万元…1万元…」


綾子はここでは買い物出来なそうだな


絵馬は言った


「試着室で着替えていくわ、これからはこれを着るんだから

 女らしい恰好で行くわ」


絵馬は支払いを終えた後、着替えた

その姿はどこか堂々としていた




俺達は絵馬の買い物を終えて高級料理店にやって来た

俺は笑う


「高級料理!!高級料理!!何が出るかな」


絵馬は言った


「本当、あんたは色気より食い気ね。

  素材はいいんだから、もう少しかわいいものとか気を使った方がいいと思うけど」


俺は反論した


「俺の心は男だから興味ないの、カッコいい服なら興味あるけどな」


店員さんが料理を運んできてくれた


「前菜、高級エビのサラダです」


高級エビのサラダ!!


俺はハイテンションで言った


「高級エビのサラダだって!!すげぇぜ

 高級エビ!!」


絵馬は俺をたしなめる


「分かった、分かったからはしゃぐのをやめなさい

  こっちが恥ずかしくなるわ」


「お、おう…」


俺達は高級エビのサラダに箸をつける。

そして食べる。


『お、おいし~!!』


俺達は叫んだ、本当においしかった

それぐらいとんでもないおいしさだった。


エビのプリプリ感とレタスがマッチする。

かかっているソースもたまらない。


綾子は言った


「こんなにうまい料理食べれるなら死んでもいい、鬼だからもう死んでるけど」


次はスープが運ばれてきたが、これも美味だった

みんなで思考を放棄して『うめぇ~』と言っていた


そしていよいよメインディッシュ、主菜がやって来る。

主菜は豚肉の丸焼きであった


店員さんが言う


「高級豚肉の丸焼きです、どうぞ」


俺達はナイフで豚肉を切り落とし、急いで各自自分の皿に盛りつける


『むしゃむしゃ、むしゃむしゃ!!』


俺は言った


「うめぇ、うめぇよ」


絵馬は言った


「おいしいわ!!」


斗牛は言う


「味のダイヤモンドや!!」


キャラ崩壊してないか?


綾子は無言で食べ続けている

ツウはこっそり自分の皿にだけを多く、肉を盛り付けている


「やぁ、お肉はおいしいね」


俺は怒った


「ツウ、お前こんな時まで自分だけ

  ぶっ倒すぞ」


ツウは首を横に振った


「おっと、店内で暴力はいけないよ。

  なにせここは高級料理店だからね、紳士的に行かないと、紳士的に」


シルは無言で食べ続けている


「…うまい」


シルは笑顔になった、シルの笑顔はあまり見れないから貴重だ。

俺は言った


「笑顔になったな、シル

  シルはかわいい女の子なんだから、笑顔が似合ってると思うぞ」


「………」


シルはまた無言になってしまった

照れてるのかな?


主菜の肉を食べ終えると、店員さんがデザートを運んできた

デザートはアイスクリームだった

バニラアイスだ。


俺はスプーンでアイスクリームを食べる


「うまい」


絵馬は言った


「このアイスに使っている牛乳、どこで育てているのか。

  って言うぐらいの味よね」


斗牛は言った


「味の冷たいダイヤモンドや~」


相変わらずキャラ崩壊しているな。

ツウは俺の皿からアイスをとっている


「いやぁ、アイスクリームおいしいね。」


俺は怒った


「おいしいねじゃねぇんだよ、おいしいねじゃ。

  さっきからてめぇ、ぶん殴るぞ」


ツウは笑っておどけて見せた


「おっと、ここは高級料理店

  だから暴力はなしだよ、な~し」


ぐぬぬ


シルはアイス満面の笑顔でアイスを食べている

シルの笑顔癒されるわ、ツウで心が穢された後だと。


とにかく高級料理店で俺達は楽しく食事を終えた


店員さんは言った


「2万元になります」


綾子はふらついた


「に、2万元…」


さすが高級料理店、高いな。

だが今の俺達になら支払えない額じゃない

俺は2万元を渡した


「ほら、2万元だ。」


「ありがとうございました。」


俺達は料金を払うと外に出た


「いやぁ、値段通り満足のいく味だったな」


俺は元気に言う

絵馬は答える


「えぇ、そうね。」


綾子はふらついている


「2万元、2万元…」


俺は綾子に喝を入れた


「綾子、ふらついてないで次行くぞ、次

  豪遊はまだ終わってないんだから」


綾子は驚いた


「次行くの?次ってどこ?どこ?

  もうお金使わないよね?」


俺は笑った


「使うには使うが、今まで程じゃないから大丈夫だよ。

  だからついて来い。」




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