ボク達は施設の1つの部屋に案内され、過ごすことになる
大きめで布団が6つある空き部屋だ
ツウのお母さんは笑って言った
「ここで過ごしてね」
1つ多いけど、客部屋であって自分達にオーダーメイドされたものではないから
当然だろう
綾子が叫んだ
「ていうか男女同部屋ですか?」
斗牛は肩を竦めた
「男は俺だけだけどな、肩身が狭い」
俺は斗牛の肩を抱いた
「俺も男でカウントしていいぞ」
斗牛は顔を赤らめて言った
「とはいっても、お前の体もうだいぶ女になってるし(この小説の表紙参照)」
俺は怒った
「なっちまうんだから仕方ない」「なぜ怒る」
絵馬は笑った
「着替えとかするとき、斗牛君はのぞかないでくださいねぇ」
斗牛は慌てる
「のぞかねぇよ」
俺は言った
「女子こそ俺の着替え覗くなよ」
「「「「あなたはどっちなの?」」」」
俺か?今の俺は
「男子女?」
自分でもわからないや
俺たちはその後食堂で子供達に質問責めにされる
少女が聞く
「おにたいじしてたんでしょ?鬼がかわいそうじゃなかったの」
いきなりすごい質問を
「人間がかわいそうだからしてたんだ」
斗牛は冷静に答える
さっきのおとなしそうな女の子、レイナが質問してきた
「人の血を吸う、私も討伐する?」
絵馬は冷静に答えた
「したいけど、かわいそうだし今はここの主に助けにもらいに来からしないわ」
ソラは安心した
「人食いのボクもセーフだね」
危ない奴揃ってんなここ!!
もしかして
「だから抜けたかった?(小声)」
ツウは静かにうなづいた
「お兄さん1人だけ男だけど、誰と付き合ってるの?」
元気そうな女子が聞いてきた
斗牛は動揺した
「誰とも付き合ってません」
俺は叫んだ
「あと俺も男な!!」
『変形可能な鬼で、元男なんだね!!』
「違うけれども」
ていうか
「ツウはそうなのか?」
ツウは怒った
「ボクは普通に女、この口調で勘違いされやすいけど」
ボクっ子ってやつか
「ぎゃーぎゃー」「ぴーぴー」
子供たちの質問は続く
「はいそこまで、みんな困ってるし
私の質問でラストにしよう」
『いいとこどりかよ!!』
ツウの親らしい
俺はとりあえずオレンジジュースを飲み始める
「ロズ君、君はツウを愛してるかな?」
ツウの親はふざけた顔で聞いてくる
「ぷぅうううううう!!」
俺は飲んでいたオレンジジュースを噴出した
「きゃははかわいい、冗談だよ。
でも友情的な面ではどう?愛してる?」
ツウの親は今度は真剣さがある、笑顔で聞いてきた
「それなら、愛してる
何があっても守りたい」
俺は真剣に言った
「…鬼相手にありがとう、これなら任せて平気そうだね
ツウを、頼んだよ」
「…あぁ。」
絵馬はむくれた
「何最後いい話で終わってるのよ」
斗牛は苦笑いしている
俺達は施設の風呂に入る、子供たちは全員一緒に入っている
鬼だし、体は少女ばかりだしな
みんなすっぽんぽんで無邪気にお湯の掛け合いとかをしている
「そらぁ!!」「きゃっ、やったなぁ!!」
ソラなどは中心となってお湯をかけあっている
ツウの母親と
「あんた止める立場じゃないのか?」
ツウの母親は笑った
「あくまで無邪気な鬼ですから♪」
ツウの母親の胸はまったいらなAだ
ソラはお椀型のB
「………」
「どこ見てんだよ」
ツウの母親は怒って俺を蹴ってきた
「がはっ!!」
絵馬は冷静に言った
「当然ね」
斗牛は絵馬を見たり、目をそらしたりしている
絵馬はむくれた
「私の体がきになるの?」
絵馬の体は
Dカップのお椀型だ
道場の時とは違い、完全に女だ
「それは、その…」
斗牛は動揺している
「子供たちの前だし、あんまり見ないようにね」
前じゃなきゃいいのか?
俺は湯舟でレイナと2人で話をする
レイナは子供で華奢なのにもうCカップある
「なんで人食い鬼なんだ?何か理由があるのか?」
「いじめでゴキブリを食わされて死んで、その復讐心から。」
ゴキブリの代わりに人をってことか
ゴキブリとはいじめっこはひどいな
俺は静かに言った
「それでも、関係ない奴は食わないようにしてくれ
いじめをしている人間は悪くても、それ以外は悪くないだろ?」
「…考えておく」「今はそれだけでいい」
言うべきことは言った
俺達は入浴後、布団に入る
パジャマはさすがに子供サイズしかなく、全員下着姿だ。
俺も下着姿でいいって言った、服は洗濯中
絵馬と綾子は布団に籠って下着姿が見えないようにしている
「こっちあんまみんなよ」
俺は笑った
「さっきは真っ裸だったじゃん」
「それとこれとは違うの!!」
ツウはもう座っている、悟りを開いている
水色のフルカップブラ、水色のサニタリーショーツをみせつけている
胸こそ小さいが、体は女だ。
「ボクは全裸になる人類だから」
そうだろうけど、少しは羞恥心!!
俺もサラシにボックスシューズ丸出しだが、俺の場合は水着より露出が少ないからな。
斗牛はもうどこを向いていいかわからず混乱して、布団に籠り気味になっている
俺は笑顔でからかった
「斗牛、絵馬の見たいんだろ?正直になれよ」「なれよ」
ツウも乗ってきた
斗牛は慌てた
「見たくねぇし」「私の体に魅力ないって?」
「言ってねぇし!!」
斗牛は困っている、この状況斗牛に不利すぎだ。
俺は苦笑いしながら言った
「あまり斗牛をいじめるなよ」
綾子は同調した
「いじめよくないです、私の下着姿見ますか?」「みねぇよ!!」
『HAHAHA!!』
綾子はやっぱずれてる
俺は真面目な顔になる
「これからどこに行くことになるんだろう?
行先はツウの母親任せ、ってことになるんだろうが」
ツウは冷静に言った
「ママ、ボスはチャイナにコネがあったから
中国だと思うよ」
中国か、先輩後輩制度がかなり緩いんだったな
「鬼より年功序列が嫌なので、違う戦場で戦います」
「どうした?」
斗牛は驚いて居る
「いや、言わなきゃいけない気がしてな」
次から中国、別の舞台での冒険だ
翌朝、俺達は食堂でツウの親から言われる
「OT市にある湾の鬼を出入りさせてる業者に、話は通しておいたから
業者と一緒に中国に行ってもらう」
俺は疑問に思った
「中国、中国では鬼退治してないのか?」
ツウの親は笑顔になった
「あそこは鬼を利用する国だから、ここより鬼にリベラルなんだよ
それでだ君たち中国語はできないよね?」
『!!!!』
「できるまで滞在してもらいます」
俺とツウは叫んだ
「「勉強は苦手なんだ!!」」
「やらないと破滅だから仕方ない、頑張って」
「「うわぁあああああああ!!」」
こうして俺達のここでの生活は伸びた
読み終わったら、ポイントを付けましょう!