いよいよ始まる鬼との戦い
緑髪の外見だけ可憐な少女、鬼は俺に襲い掛かってきた
俺は鬼の顔面に右ストレートを入れた
だが、まったく顔面は動かない
「えへっ」
鬼は笑っている
俺は慌てて回避行動をとった
鬼の拳が俺の横を通る、速度はそこまでないが
空気が揺れる音で、その重みがわかる
1発でも食らえば死ぬ
ツウが慌てて指示を出す
「当たらないように攻撃を当てて、当たれば死ぬよ」
そんなことは分かってる
鬼は顔を近づけて笑った
「えへっ」
それは少女の可憐な微笑みに見える
だが
「邪悪だ!!」
俺は霊力を込めた拳を鬼の顔面に当てた
「きゃう!!」
鬼は怯む、ダメージはあるようだ
「ダメージがある、そんな、怖い」
鬼は走って逃げだした
「あっ、待て!!」
俺は1人鬼を追いかける
「深入りは駄目!!」
ツウが止めるが、足は止まらない
鬼は階段から2階に上がっていく
「よいしょよいしょ」
可憐な少女が会談をのぼってるように思えるのにな、ちくしょう!!
俺は鬼を追って2階に向かった
俺は2階の、鬼の部屋らしきところにやってくる
その部屋はゲームや漫画で散らかっていた
18歳未満禁止のエロゲーなんかも散らばっていた、布団はだしっぱ
それでいて、なぜかフィギュアだけは丁寧に棚に飾られている
机の上のパソコン周りだけは、整理整頓されているのもオタクオリティ
典型的なオタクの部屋だ
俺はここに鬼が入ったのを見たが
「居ない、どこだ?」
「ばぁ!!」
布団から出て鬼が襲い掛かってきた
俺は慌ててかわす
鬼は勢いのまま扉を壊し、廊下に出た
なんて馬鹿力、だがそっちには
「きゃっ!!」
鬼に霊力の光が当たる、絵馬の霊力攻撃だ
鬼は怯んでこっちに戻ってきた
「やったぜ鬼さん」
俺は拳を構えた、鬼の弱点は胸
胸を攻撃すれば鬼を殺せる
「きゃう、きゃう」
鬼はふらついている
鬼の程よいサイズの胸が少しだけ揺れている
服が少し破けたせいか、胸の肌の部分が少し見える
俺は拳を止めてしまう
「はっ、ガブッ!!」
その隙に鬼はゲームソフトを食べた
え?なんで
鬼が光った、と思うと。
鬼はザ・勇者な姿になっていた、剣を持っている
「剣を持った勇者!!」
まさか、勇者の力を手に入れたのか
鬼は素人の動作で、俺に斬りかかってくる
俺は鬼の剣を奪い取り、鬼の腹を斬った
「ぎゃう!!」
鬼は怯んで部屋の奥の方に行く
「コピーできるのは衣装だけかよ」
能力が上がるわけではないと。
仲間3人も部屋に入ってきている
ツウは冷静に言う
「追い詰めたよ」
2人は緊張気味に言う
「討伐されなさい」「討伐されやがれ」
鬼はいきなり服を脱いで半裸になった
Cカップぐらいだろうか?お椀型で形のいい胸が揺れる
斗牛と俺は慌てた
「「な、なにを」」
ツウは叫んだ
「女に見るな、あれは鬼だ」
鬼の腹に巨大な口が現れた
色気が台無しだ
「ひっ!!なによあれ」
鬼は腹の口で自分の机とパソコンを食べた
何をする気だ?
鬼は笑った
「高いけどお前らの金奪って、買い直せばいいよね
データはバックアップとってあるし」
鬼は机とパソコンを吐き出した
「「「「ぎゃー!!」」」」
俺たちは机とパソコンをくらい、廊下に押し出され
押しつぶされる
俺たちの目の前には鬼が居た
「さぁ、とどめだ」
鬼はじわりとこちらに近づいてくる。
クソ、何度も倒すチャンスはあったのに
胸に攻撃を当てるのを躊躇したせいで
絵馬は腹を抑えている、あばらの骨が折れたようだ
斗牛は足の骨が折れて、力が入らないらしい
力が入ればどかせてくれたかもしれないんだが
ミスをした俺だけが無傷だ。
ツウはあきれたように言った
「やっぱ容赦してた、あんた1人でも倒せそうなやつなのに」
「すまん。」
ツウは笑った
「許すよ、親友だから守る」
鬼はビビっている
「何を言ってるんだ、今から俺は、俺はお前らを
俺がお前らを食べるんだ…」
ツウの筋肉が膨れた
「おらぁ!!」
机が俺たちの上からどけられる
「なっ!!まさか、お前も!!」
鬼は驚いている
だが次は容赦しない
俺は
片手から霊力のナイフを取り出し
鬼の乳房を斬った
「きゃっ!!」
俺は笑った
「まだナイフしかできないけど、いつかは霊力のソードを作りたい
霊力の武器、俺のとっておきだ」
鬼は苦しそうに胸を抑える
「死にたく、ない
まだ俺は、ばばあ、ばばぁああああ!!」
鬼の体から力が抜ける、鬼はうつ伏せに倒れた
絵里は怒った
「あんな隠し玉あるなら、最初から使え」「すまん…」
言い訳のしようがない
鬼に同情してしまったのだから
だけど
「次は最初から全力で行くよ」
みんなを守るためにも
「ていうか2人とも大丈夫か?けがは」
「「大あり…」」
ツウは冷静に言った
「救急車呼んだ、動かず安静にね。
怪我はしたけどミッションコンプリート、初めての任務は成功」
成功か、そうか俺は鬼退治を成し遂げたんだ。
「で、それを鬼に言われるのは皮肉か?」
「親友同士ならセーフ」「だな」
俺たちは相棒、だからセーフ。
鬼だろうが神だろうが悪魔だろうが対等な友人だ
俺はその日の夜、実家の縁側でツウと2人で話をする。
「鬼に容赦したのは、お前のせいもあるんだぞ」
ツウは頭をかいて、少し申し訳なさそうにしている
「だろうね、ごめん。」
だけど俺は笑った
「いいよ、鬼だって純粋悪じゃないってこと
知らずにすべての鬼を殺したくないから」
ツウは驚いている
あの戦いの後で何を言っているのか、と言う感じだ
「ロズ?」
「俺は悪い鬼は倒す、だけど話せばわかる鬼とは話し合うかもしれない
話をちゃんと聞くぜ。」
ツウは悲しいような、うれしいような表情を浮かべる
「ロズは、やっぱりロズだ。
変わらないや、初任務をしても」
俺は笑った、思いっきり
「俺は俺だ、先人たちの鬼退治に従う気は0
俺の考えでやる、だけどツウは鬼と戦うのベテランみたいだし
その…」
ツウは笑顔で言った
「相棒としてサポートします、親友だから」「あぁ…」
夜の公園、2つ結びロング高め、オレンジ髪
白いクマさんマークのシャツ、黄色の短パン、帽子
ツウより小さく少年みたいな鬼が、ツウの話を聞いていた
「なるほど、それで鬼退治成功か」
「うん、無邪気鬼様」
無邪気鬼、通の上司のBランク鬼だ
ツウは慌てるように言った
「この後は何をすれば、何か妨害工作を。」
無邪気鬼は笑顔で笑う
「いいよ何もしなくて、ただ潜入していれば」
「でも!!」
無邪気鬼はツウを優しく撫でた
愛しい娘を愛すように
「よくやってる、よしよし
あとは何もしなくていい、最低限私たちの場所が見つからないようにだけ。ね?」
「…うん」
「見つかったらすぐ報告すること、じゃないと大惨事だから」
「…うん」
無邪気鬼にツウは問いかけた
「ねぇ無邪気鬼様、鬼は滅びるべきだと思う?」
無邪気鬼は笑った
「滅びるべきものなんて存在しないよ、君も私も
人間も」
少年のようだがその返答は、確かに大物鬼であった
主人公達が今回討伐した鬼とは、次元が違うのであろう、文字通り
無邪気鬼は無邪気に笑いながら言う
「何も心配しないで仕事して、幸せでいて。
”君たちは”私の愛しい娘なんだから」
「うん!!」
2人の笑顔は心からのものだった
だけどツウはこの鬼から逃れたい、その理由はなんなのだろうか。
ツウは無邪気鬼のところから去っていった
無邪気鬼の後ろには、子供の鬼がたくさんいた
「ママ、お腹すいた」「ママ、ママ」
無邪気鬼は子供たちに微笑んだ
「今とってきてあげるからね、今日は人間シチューでいいかな?」
『わ~い』
鬼の資料にはこうある、人を好んで食べる鬼も多い。
食べない鬼のほうが多いが、それでも人を傷つけると
ツウが逃げたいのは、この連鎖から…。
名前 山本ロズ
性別 TSっ娘 種族 人間
性格 年功序列嫌い、その他はいい奴 年齢 12歳 職業 新人僧侶 目標 年功序列をぶっ壊す
顔立ち 気が強そう 髪の色形 赤髪外ハネでショートより少し髪は長い
身長 151センチ 体の太さ 細い 胸のでかさ形 B+カップ
服装 白のフードつきの服、下はジーパン 下着 サラシ 白のボックスショーツ
特殊能力 霊力を柔軟に操る
筋力 優秀なスポーツ少女級 格闘技術 青帯並 武器技術 剣道部エース級 素早さ 優秀なスポーツ少女級
霊力 普通 法術知識 ある 一般知識 かなりある 魅力 ある意味ある
スキル
霊工夫 霊力を工夫して操る
技
霊散らし 霊力を小さく指に付け、散らすように攻撃する
奥義
霊拳 霊力を込めたパンチ
法術
霊ナイフ 霊力のナイフを召喚できる
備考
年功序列が嫌いなTS少女、法術知識や作法は最低限しか学ばないが
前世のように負けないように必死で修業する
新人僧侶デビューして、初めて仲間と鬼を倒した
強さだけならなかなかのもの、初めてで戸惑いもありましたが
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