俺は拳鬼の前に立った
そして拳鬼を見ながら言った
「戦う前に服ぐらい着たらどうだ?
斗牛に服をやられたままだろう」
拳鬼は水玉ブラジャーに水玉スキャンディ
目のやり場に困る姿をしている
「私を女としてみてくれるの?ていうか君も女だよね。」
拳鬼は聞いて来た
「俺の心は男なんだ。」
「LGBTって言う奴かい?でも中国では認められてないよ」
そうなのか?中国では認められてないのか?
じゃあ綾子は大変そうだな、あいつはLGBTだし。
拳鬼は笑った
「でも認められてなくても、下着姿への気遣いはうれしいよ。
でも私はこのまま戦いたいんだ、下着姿もまた戦闘でダメージを受けた証だからね
連戦するなら証を維持したまま戦いたい」
よく分からないが、こだわりのようなものがあるんだな。
「こだわりがあるようだな、ならそのこだわりを尊重しよう。」
「ありがとう、それじゃあ存分に殺し合おうか」
俺は霊力の剣、霊ソードを構えた
ものすごい勢いで拳鬼が迫って来る
俺は受け流す間もなく拳鬼の連撃を食らった
「がはっ!!」
拳鬼は笑う
「私のパンチは一撃一撃がヘビー級だよ、死んじゃったかな?」
俺は笑った
「なんとか霊力でガードしていたからな、致命傷は避けたぜ。
とは言え、かなりの拳のパワーだったが」
拳鬼は微笑んだ
「へぇ、とっさに今のを霊力でガード出来るか。
でもそれぐらいじゃないと、面白くない」
俺は霊ソードで拳鬼の胸に斬りかかる
拳鬼は指2本で霊ソードを受け止めた
「いい剣だね、だけどこうやって受け止めちゃえば無意味
さぁ、反撃の時間だ」
俺の腹に3発、蹴りが入ったことが分かる
「がはっ!!」
見えな、かった。
俺は地面に座り込む
絵馬は叫んだ
「ロズ!!」
拳鬼は言った
「これで終わり?がっかりさせないでよ」
絵馬は叫んだ
「ロズ!!アンタの力はそんなものじゃないはずよ、アンタは道場で私を倒したんだから!!
年下に傲慢だった私を、正してくれたんだから」
絵馬…
「アンタは強い、そいつに勝てるはずよ。頑張って!!」
俺の体の霊力が満ち溢れていく
全身から力が湧いて来る
拳鬼は驚いている
「なに、その力…さっきまでなかった。」
「絵馬、応援ありがとう
俺は年功序列をぶっ壊す男だからな。
こんなところで負けてられねぇよな」
拳鬼は苦虫を食い潰したような顔をしながら言った
「年功序列をぶっ壊す?何を意味分からない事を
君はここで死ぬんだ、私の拳にやられて」
俺は拳鬼とものすごい速度で攻防を繰り広げる。
拳鬼の打撃が俺に当たる、拳鬼に俺の斬撃が当たる。
だが、強者同士の戦いだ、お互い急所を避けながら戦っていた
拳鬼は信じられないと言う顔をしている
「私の拳に着いて来るなんて、信じられない」
俺は笑った
「だが事実、着いて行っている。
こうなったら剣があるこっちの方が有利だな
お前の体、切り傷だらけだぜ」
拳鬼は笑って見せた
「そっちこそ、骨が何本か逝ってるんじゃないのかな?
鬼ならともかく人間、胸以外もダメージ受けちゃやばいよね。」
確かに、やばい。
拳鬼は満面の笑みを浮かべた
「私と互角にやり合って見せるとは、こういう戦いがしたかったんだよ私は。」
俺は拳鬼を睨みつけた
「こういう戦いがしたいだけなら、なんで人を殺して内臓売買なんて。
そんな事をしていた?」
拳鬼はうっとりとした表情で言った
「倒しに来た強い正義の味方様と戦うためだよ、君のようなね。」
「そのためだけに悪に身を染めたのか、狂っているな。」
「狂っていると言われてもいい、それが私の悲願だから
鬼は悲願のためになんでもするものだよね。」
俺は真顔で言った
怒りも、籠って居たと思う
「お前の悲願、ここで打ち破る
この剣にてお前の悲願滅してやる」
「やってみな、出来るものならね!!」
拳鬼は高速で、こちらに殴りかかって来る
俺も高速で拳鬼に斬りかかる
お互いこれで決着にするつもりだろう
絵馬は言った
「み、見えなかった。
どっちが勝ったの」
斗牛が言った
「拳鬼の右胸、斬れてるぜ」
拳鬼は右胸をさすりながら言った
「負けちゃったみたいだ、あぁ残念、もっと強い奴と戦いたかったな」
拳鬼はそう言いながら座り込む
俺は疑問に思って尋ねてみた
「お前は死が怖くないのか?お前はこれから地獄に落ちるんだぞ」
「怖いよ、怖いけど結果は受け入れなきゃ、バトルマニアとしてね
私がここで死ぬならそれが運命、結果なんだよ」
拳鬼は体を支えきれなくなり仰向けに倒れた
「ロズ、楽しかったよ、ありが、とう…ガクッ」
拳鬼は死んだ
斗牛が言った
「終わったのか?」
俺は言った
「あぁ。
マフィアも壊滅させたし、ボスも倒した。
これでミッションコンプリートだろう」
絵馬は笑いながら言った
「おいしいところ、アンタに持ってかれたわね。
自分から任せたから、何も言えないけど」
俺は笑った
「俺はこの中で最強だからな、当たり前だ」
絵馬は真顔で言う
「いつまでも最強で居られると思わないでよ。
修行して越えてやるんだから」
俺も真顔で言った
「なら越えられないようにもっと修行するだけだ
礼法は0点でも、修行だけは真面目にやるんだ、俺」
斗牛は笑いながら言った
「そこは礼法もやっておけよ、お前目上に対して無礼過ぎるんだから」
俺は断わった
「嫌です、無礼なのが俺です、そう言うキャラなの。
だから絶対礼法鍛えねぇ。」
絵馬は苦笑しながら言った
「まぁ、その方がアンタらしいわね
目上を敬うアンタなんてきもいし」
こう見えても前世では目上を敬ってたんだけどな
依頼主のひげもじゃらの親父に俺は結果を報告した
「マフィアを壊滅させるとは、すごいのう。」
俺は聞いた
「報酬いくら払ってくれるんだ?あんまり期待はしていないが…
大事を成し遂げたんだ、たんまり欲しい、できる範囲で」
ひげもじゃらのおやじは言った
「500万元やろう」
「え?ごひゃく、なんて…」
「500万元じゃ」
綾子は驚いている
「ご、ごひゃくまんげんって1億円ぐらいの大金だよ
そ、そんな大金貰えるなんて。」
絵馬はほほえみを浮かべた
「素敵ね、大金素敵よ、こちとりゃ命かけたんだから」
俺は聞いた
「アンタ何者なんだ?500万元もいきなり出すなんて」
ひげもじゃら親父は言った
「名乗るほどではない、中国の平和を願う富豪じゃよ。」
名乗るほどではない、ね。
「とにかく500万元受け取るといい、これで豪遊するなり好きにすればよい
お主らはそれだけの事をしたのだからな」
目の前に500万元が置かれた
俺達は結局それを受け取った
しばらく豪遊出来そうだな!!
ロズのステータスです、ロズまたパワーアップ
名前 山本ロズ
性別 TSっ娘 種族 人間
性格 年功序列嫌い、その他はいい奴 年齢 12歳 職業 新人僧侶 目標 年功序列をぶっ壊す
顔立ち 気が強そう 髪の色形 赤髪外ハネでショートより少し髪は長い
身長 151センチ 体の太さ 細い 胸のでかさ形 B+カップ
服装 白のフードつきの服、下はジーパン 下着 サラシ 白のボックスショーツ
特殊能力 霊力を柔軟に操る
筋力 B級上位 格闘技術 青帯並 武器技術 達人級 素早さ B級上位
霊力 高い 法術知識 ある 一般知識 かなりある 魅力 ある意味ある
スキル
霊工夫 霊力を工夫して操る
技
霊散らし 霊力を小さく指に付け、散らすように攻撃する
奥義
霊拳 霊力を込めたパンチ
法術
霊ナイフ 霊力のナイフを召喚できる
霊ソード 霊力の剣を召喚できる
備考
年功序列が嫌いなTS少女、法術知識や作法は最低限しか学ばないが
前世のように負けないように必死で修業する
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