鬼より年功序列が嫌なので、違う戦場で戦います

せんきん
せんきん

四鬼目!!土鬼

公開日時: 2023年7月22日(土) 17:59
文字数:3,050

何でも屋ジャパンにて、大器は信じられないと言う表情をしている


「もう四鬼のうち三鬼も、この分だと残り一鬼も。」


俺は言った


「退治して見せるぜ」


絵馬は笑顔で言った


「うちは凄腕揃いだから大丈夫ですよ。」


斗牛は言った


「と言っても、俺は負けちまったんだがな」


綾子は言った


「斗牛君はまだいいよ、私なんて戦ってすら居ないんだから。」


綾子にもいつか上位鬼と戦えるようになってほしいな

何でも屋ジャパンの一員なんだから


大器は切り出した


「では、残り一鬼の退治を…」


その瞬間だった!!

地面から茶髪ミディアム外はねヘアー、知的な感じがする

魔法使いの衣装を着た鬼が出て来ていた


「私を、なんだって?」


まさか、こいつが!!

シルは銃を構えて、問答無用で魔法使いの衣装を着た鬼を撃つ。

だが銃弾は土にガードされた


「つっ!!」


シルは悔しそうな表情をする


鬼は冷静に自己紹介しつつ、物騒な言葉を放った


「私は土鬼、最後の1人で四鬼のリーダー。

  よくも仲間達をやってくれた、殺す」


俺は綾子に指示を出した


「綾子は大器を連れて避難してくれ。

   俺が相手する。大器は居ても戦えないだろうしな」


綾子は頷いた


「うん。分かった、背中にお乗せしますよ」


そして大器を背中に乗せる。


「行きますよ!!」


そしてものすごいスピードで走り出した

綾子は速度だけはあるからな。


土鬼は綾子達を追うためか、一度土の中に入ろうとする

俺はそれを止めるために殴りかかった


「おっと、お前の相手は俺だ。

  俺が相手させてもらうぜ。」


俺のパンチは土鬼の自動土防御で防がれた。

土鬼はつぶやいた


「まぁ、いい。

  皆殺しにしてから追うだけ」


俺は笑った


「俺はつえぇぜ、皆殺しになんかできるかな?」


自分の股間の下から土の槍が出てくるのを察知した

俺はそれを転がってかわした


「ど、どこ狙ってるんだよ!!」


土鬼は感心したような表情を見せた


「…へぇ、これをかわすんだ。

   これは少しは楽しめそうかも」


土鬼は土の槍を両手から出し、連続でこちらに放ってくる

俺は霊力の剣を出し、それをすべて斬り落とした


「そうか、楽しむどころが、お前が負けちゃうかもしれないけどな。」


俺はそう言いながら突撃する。

だが土鬼は地面の中に隠れた。


「き、消えた!!

  あいつどこに行った?」


土鬼は俺の背後にまわっていた。


絵馬が叫ぶ


「う、後ろ!!」


「なっ!!」


土鬼はぶっとい土の槍を俺の腹にぶっ刺す。


「がはっ!!」


土鬼は笑った


「これで致命傷、私の勝利」


ツウは怒りの表情を浮かべる


「よくも、よくもボクの大事な人を!!」


ツウは服が破けず、筋肉ムキムキの形態になる


「新形態、服が破けない上に速度もあるムキムキ形態だ。

   君を殺す!!ロズの仇、ここで討つ!!」


ツウはものすごい速度で土鬼に殴りかかる

だが土鬼は地面に消えた


ツウは叫んだ


「あのクソ女、どこに消えた!!」


土鬼はつぶやいた


「ここ…」


土鬼はツウのすぐ下に居た

土鬼はツウの下から槍を出した

槍は股間からツウを串刺しにした


「つぅううううううううううう!!」


ツウは声にならない悲鳴をあげる


絵馬は叫んだ


「ツウ!!」


土鬼はつぶやいた


「とどめを刺す…」


土鬼はツウの胸を叩こうとする。


「させるかぁああああああああ!!」


だが絵馬と斗牛が土鬼に殴りかかっていた

土鬼は地面に入り、2人の背後にまわりこむと

2人の腹にも土の槍を刺した


「きゃっ!!」「ぐはっ!!」


土鬼は笑顔で言った


「…無駄、私は強い。

  貴女達は無力」


シルは銃を構えて、銃弾に電力を込めて

土鬼に向かって発砲する


「…危ない。」


土鬼は地面にもぐってかわした

シルはあたりを見渡す


「土鬼、どこに行った?後ろ?下?」


土鬼は笑いながら飛び出した


「残念、前」


土鬼はシルの目の前に居た

土鬼は土の槍でシルの胸を攻撃しようとする


その瞬間、俺が土鬼を背後から蹴飛ばした


「がはっ!!」


土鬼は驚いた目で俺を見た


「貴女は…致命傷なはず。」


俺は笑った


「致命傷だが、まだ動くことは出来るさ。

  動ける限りお前を倒す」


土鬼は笑った


「ここまで追い詰められて?笑わせる。

  どうやって私を倒すとでも。」


俺は目をつぶった


「こうやって」


土鬼は怒りの表情をぶつけた


「目をつぶって、馬鹿にしている?

   目をつぶったところで、私は倒せない」


土鬼は地面にもぐった。

そして俺の背後から瞬時に出てくる


「とどめを刺され、殺されるだけ」


ツウが叫んだ


「ロズ、ロズぅうううううううう!!」


俺は背後に振り返りながら、土鬼の胸に霊力ソードでの斬撃を決めた。

霊力ソードは土鬼の自動防御を貫通し、土鬼の胸を斬り裂いていた


みんながあ然とした表情をして居る。

特に土鬼は理解できない、と言う表情だった


「なぜ?」


俺は言った


「俺は長年霊力の修業を続けていたからな、目をつぶれば霊力、妖力は探知出来るんじゃないかと思って。

  お前の妖力を探知し、出てくる場所を攻撃しただけだ。

   実戦で試した事ないから、賭けだったがな。」


土鬼は座り込む


「賭けとは言え、探知は成功した。

 その年齢で、そこまでの達人とは。

 これはほかの3人がやられたのも、納得。」


俺は頭を掻きながら言った


「他の3人は、他の奴が倒したんだけどな。」


土鬼はうつ伏せに倒れ、死んだ。

ツウ達に刺さっていた槍は消える


「ツウ!!お前だいじょう…」


俺は地面にうつ伏せに倒れた


「「ロズ!!」」


叫びながら

シルとツウが近づいて来ている


ツウが俺を抱きかかえながら叫んだ


「大丈夫はこっちのセリフだよ!!

  ロズ!!大丈夫なの?」


「大丈夫さ、俺達は霊力使いだからな。

  致命傷を負っても霊力で治療すれば治る

   治療が終わるまでちと、動けないが」


絵馬と斗牛も笑って見せた


「霊力で治療すれば大丈夫よ」


「霊力使いはタフだからな。」


ツウは安心したような表情を浮かべる


「それはよかったけど、ボクの彼氏なら心配かけないでよ!!

  もっと圧勝して倒してみせて!!」


「すまんすまん…」


俺は謝る。


絵馬は言った


「まぁ、だけどいいじゃない。

  これで全員生還、大勝利だし。」


斗牛も言った


「そうだぜ、ハッピーエンドだしな。」


ツウは複雑な表情を浮かべる


「だけどさ、だけどさ。もういい!!」


ツウには心配かけちまったな

今度はツウに心配かけないように、もっと圧勝出来るようにならないとな




その後大器からの約束は果たされた。


「報酬は、これでいいか?」


報酬に提示されたのは1兆元と言う大金だった。


綾子は驚く


「こ、こ、これ国家予算級!!」


「お前らはそれだけの事をしたんだからな、当然だ。」


絵馬もさすがにあ然としている


「0が多いわよ、0が多いわよ!!斗牛!!」


「あぁ、0が多いな、絵馬!!」


ツウは平然を装い言った


「ま、まぁそれだけの事したんだし当然だよね

  ありがたく1兆元貰っておこう」


俺は言った


「それより、約束忘れてないだろうな。

  俺達の戸籍と、同性婚の合法化を急いでくれ

   俺はツウと結婚したいんだからな。」


大器は汗をかきながら言った


「分かってるさ、戸籍は楽勝で

  同性婚は大変そうだが、それでも約束だ

    約束は守る」


「そうか、約束は守ってくれる国家主席でよかったぜ」


絵馬は盛り上がっている


「一兆元あったら、何しよう?まずは豪邸買っちゃう?豪邸買っちゃう?」


斗牛は冷静に動揺している


「ちょ、貯金は大事だぞ。

  全部使わず貯金しよう」


ツウは冷静を装っている


「一兆元ぐらいで動揺なんて、ばかばかしいな。

  あっ、クルーザーとか欲しい。」


みんな幸せそうでなによりだ。

今回の戦いで勝利出来て、みんな幸せになれた


最後は全滅しかけた危うい戦いだったが

だから俺は思った


「もっと、強くならないとな」


みんなを守れるほど、最後の戦いは全滅してもおかしくなかった


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