鬼より年功序列が嫌なので、違う戦場で戦います

せんきん
せんきん

(裏)初めての鬼対峙

公開日時: 2021年11月14日(日) 17:31
文字数:4,053

化け物退治の表舞台は今までお楽しみいただけましたか?

ここの章は裏のお話、普通なら扱われないようなお話

俺は暇だから町を、いつものラフな格好で歩いて居た

手元には初めての自分の給料、15万円。

まだ新人僧侶だからって、命懸けでこれは安すぎじゃないか?


まぁそれはともかく、この町は田舎でも都会でもない

田舎以上都会未満ってやつ

最低限の店とかはあるけど、大きいビルが並んだりはしていない


とりあえず俺は悩んだ


「この給料で、なにしよう」


生活の面倒はおやじやお母さんが見てくれるし

自由に使える15万円


「おやじに盆栽でも買ってやるかな」


俺は思った

なんやかんやいろいろ世話になった

親孝行も悪くない、戦いで生き残れたのはおやじの修行のおかげだし。




「しあわせですかぁ?」


俺は声をかけられた?え?今


「まぁ、幸せ…!!!!」


目の前にはメガネの少女が居た

銀髪の右下編み込みヘアー

服装は白のリボン付きYシャツ、青のコートと、白の跳ねるような膝丈スカート


地味な美少女と言えなくもないが

あきらかに全身が傷だらけで、肌が白い


「鬼、か?」


少女は笑顔で突撃してきた


「幸せなら、死ね!!」


すごい速度だ、だけど単純!!

俺は剣道の読みで、少女の突進をかわした




少女は壁にぶつかった


「ぶへら!!」


どこかの家の庭の壁が壊れる

壁の家の人、かわいそう


少女は顔から刺さってるため、パンツが丸見えだ

白のボックスショーツ。

俺たちガキと、違ってまだ少女とはいえ成長した尻は色気を感じさせる


「ごくりっ…パンツ丸見え」




「きゃっ!!」


少女は慌てて壁から抜けた、かわいいなこいつ


「うぅ、あなたもそうやって幸せで

 私をいじめて」


あなたも?


俺は少女の目の前に立った


「詳しく言えよ、誰かにいじめられてるなら助けてやる」


少女はうつむいた


「できるわけない、だっていじめてるのは親だし」


いじめてるのは親、傷だらけ。

まさか!!


「虐待で死んだ人間の鬼。」




少女は叫んだ


「そう!!だから親孝行とか幸せとか許せないの!!

 あなたを殺さないと」


俺は怒りがわいてくる、なんだよこいつ

自分がいじめられて、だからって

関係ないやつに怒りを向けている


「それじゃあ先輩に命令されて、同級生をいじめるようなもんだろ

  先輩が理不尽なら先輩を倒すべきだ」


少女は嘲笑った


「お母さんとお父さんを倒せって?無理だよ、この傷見て」


少女はコートとシャツを脱いだ。

そこには程よいふくらみを包む3/4カップブラが見えるが

それ以上に目立つ大量の傷があった、致命傷だと一目見て分かる


「つっ!!」


少女は自虐的に笑った


「恐怖しみついて動けないの、だからこうして八つ当たりするしかできない

 鬼だから」


鬼だから、八つ当たりしか。

害を及ぼすしかできない?ツウは俺を助けてくれる。




俺は叫んだ


「鬼であるお前と俺はしっかり対峙した!!その結果俺が殺すのはお前じゃない」「え?」


俺は大声で叫ぶ


「俺はお前を助ける!!そのためにお前の両親の鬼を殺す!! 

  初めての鬼対峙だ」


仕事関係なく、俺自身が鬼について考えて行動する。

自分で動く


「案内しろ、ぶっ飛ばしてやるお前の親」


「なにこいつ、意味不明」


俺は笑った


「不明で結構、俺は俺のやりたいようにやる」


「お前名前は?」


南条綾子なんじょう あやこ


俺は笑った


「南条綾子、お前は俺が助ける

 だから何も心配するな必ず助ける」




俺は綾子の家にやって来た

この前行った家とはうってかわった、おんぼろで1階建ての木造住宅だ


「ボロいな」「言わないで、気にしてるから。」


あ、うんごめん


「開けるよ、本当に倒してくれるんだよね?」


「あぁ」


俺はそう言い、笑顔で引き戸を開けた

目の前には


大きいまわしを着た、天井より高い

まわし1丁の黒髪ロングヘアーの女が這っていた

俺の思考が一瞬停止する、なんだこいつは、なんだこいつは


でかい胸が丸見えだが乳首はあまりの胸のでかさに隠れている

まさに”化け物”


綾子は叫んだ


「それがお父さんだよ!!」


これがお父さん鬼!!




「あやこぉ、ストレスたまってるんだ 

 殴らせろぉ」


お父さん鬼はそう言いながらこっちに接近してくる

通常攻撃じゃダメージにならなそうだよな、どうすれば?

クソ、こんな時斗牛が居れば!!チャージ攻撃してくれるのに。


お父さん鬼は玄関を突き破って出てきた

俺はとりあえず霊力を込めて殴った


「おらぁ!!」


「いてっ、ひどいじゃねぇか」


ダメージは、あまりない

それどころが





「えい」


平手でカウンターを受け、俺は吹っ飛ぶ

向かいの家の庭の壁に当たり

向かいの家の庭の壁にひびが生えった


「がはっ!!」


骨を何本かやられた、この鬼強い


「あやこぉ、殴るぞ」


「ひっ!!お父さん」


鬼は綾子を殴ろうとしている

畜生、助けるって言ったんだ


俺は霊力のナイフを手に持って気合で立ち上がる


「おらぁ!!」


俺は霊力のナイフで鬼の顔面を斬ろうとする


「あぶない」


だがリーチが足りない、ぎりぎりでカウンターを受ける


「がへら!!」


俺はまた壁にぶつかる、今度は壁は完全に壊れた




「ひぃ!!」「わんわん!!」


中に居た隣の家のおばさんと犬はおびえている


「鬼退治中だ、逃げてくれ」


おばさんと犬は逃げ出した、よかった巻き込まれなくて




俺は立ち上がるが、もうフラフラだ

お父さん鬼はあきれたように言う


「綾子で遊びたいだけなのに、まだやるのか?」


遊びたい?ふざけるな

娘だぞ


「実の娘だぞ…娘を傷だらけにして恥ずかしくないのか!!」


お父さん鬼は笑った


「自分がよければいいもん、ええもーん」


分かる、この鬼は心底クズだ。

この前のニート鬼の同類だ


お父さん鬼は綾子を殴った


「きゃっ!!」


綾子も壁にぶつかる、そして壁は壊れる。

綾子は向かいの家の庭の中に倒れる


「綾子ぉおおおおおお!!」


お父さん鬼は綾子に向かっていく


「へへへ…」


なぁ嘘だろ、女の子助けれないのか

虐待の被害者を助けれないのか?

加害者おにを倒せないなら、なんのための僧侶だよ


お父さん鬼は今にも綾香をもう1発殴りそうだ

悲鳴をあげる綾香が想像できる



俺は手に意識を集中する、なぁ頼む

女の子を救いたいんだ、俺の中の可能性

名家の血、俺の修行の成果、全部力を貸してくれ


俺の手に霊力の剣、霊力ソードが現れた。


「ようやく来たか、相棒」


俺はお父さん鬼の背中を斬った


「きゃう!!」


声だけはかわいい

俺はお父さん鬼の背中から駆け上がる

そして容赦なくお父さん鬼の胸の上に乗る


「きゃっ、なんだお前…」


「綾子のダチ」


俺はお父さん鬼の胸を斬った


「きゃう、くそ、くそぉ…」


お父さん鬼は倒れる

俺は慌てて胸からどいた


綾子も慌てて避難する


「嘘、やったの」


俺は笑った


「あぁ、つっ!!かなりこっちも重傷だが」


べたっとすごい衝撃が後ろに当たった

俺の体から力が抜けていく


綾子が驚愕の目でこちらを見ている

いったい何が、そうか、綾子にはもう片方親が…。




消えゆく意識の中俺は見た

金髪ロングヘアー、不思議の国のアリスを邪悪にしたような少女が

玄関の前に立っていた


あいつが、母親。




絵馬と斗牛は2人で買い物していた

ショッピングモールを歩いて居る


「初任給は何買う?私高いバック買っちゃう」


「俺はダンベルを、絵馬もやっぱり女の子なんだな」


絵馬はすねた顔をした


「やっぱりって何よ失礼するわね、男女のロズと違ってガチで女の子よ」


斗牛は笑った


「まぁあいつは女扱いするには勇ましすぎるわな」


2人は震えた


「ねぇ、今何か嫌な予感しなかった?」「気のせいだろ、今はめでたいときだ」


絵馬は笑った


「初任給&退院祝いだしね、ぱーっと買い物しちゃいましょう。

 その前にご飯はどこに行く?」


「寿司行こう、ロズも誘ってさ」「それいいわね!!」


2人は笑顔だ、過酷な戦いのことなんて知る由もない

2人にとってただ、今は初戦勝利後の、退院後の愉快な時


絵馬はロズに電話をかけた


「………」「………」


絵馬は怒った


「なかなかでないわね、年上からの電話にはすぐ出なさいよ」


斗牛は笑った


「あいつにそれ言ったら殴られるぞ、ガチで」




私、綾香の前にお母さんが立っている

金髪ロングヘアー、不思議の国のアリスを邪悪にしたような少女が

私の前に立っていた


「おかあ、さん」


お母さんは醜い微笑みを浮かべた


「あら、お父さん死んだの。

  よかった、あの乱暴者邪魔だったから」


私は倒れた、お父さんを倒してくれた人を見た

背中にチョコクリームがついている

お母さんの攻撃、チョコクリームアサルトライフルを食らって倒れたんだ




「さぁ、そいつを殺して帰るわよ」


お母さんはお父さんを倒してくれた恩人を殺そうと、手を掲げる

チョコクリームアサルトライフルをもう一度撃つ気だ


「させない!!」


私はお母さんの前に立ちふさがった


「誰の邪魔してるか分かってるのかしら?」


足が震える、全身が震える。

でも、恩人は勇気を出してくれた


「だから立ちふさがる、タックル!!」


「チョコクリームアサルト」


私は突撃する、だがチョコクリームの物凄い圧をくらう

でも怯まない




「え?え?嘘…」


お母さんはビビっている

当然だ、私はいつもビビってた、怯んでたから

だけど今は


「違う!!」


私はお母さんにタックルを当てた、お母さんは玄関の中に吹っ飛んでいった


「きゃぁあああああああ!!」


死んだかは分からないけど、しばらく再起不能だろう

私は恩人を背負った


「病院に、運ぼう」


この時から私の人生、もう死んでるけど。

は変わった


私は鬼と言うことで正体がバレるとまずいので

病院に恩人を置いてすぐ逃げてきた。

余計目立った気もするけど




俺は病院でしばらく入院することになっていた。l

絵馬は怒った


「なんで初任給祝うはずが病院に!!」


俺は鬼を助けた、なんて言えるわけもなく笑った


「あはは、まぁいろいろ」


ツウは笑った


「全身チョコクリームだらけだったらしいしもしかして」


俺は目をそらした

15万でチョコクリーム買ってダイブして事故ったバカ。って思われた方が楽だろう


テレビが流れる


「暴れていた巨大鬼とその妻鬼が死体で発見され、娘は行方不明鬼かもわからず」




斗牛は悔しそうに言った


「きっと娘は鬼の腹の中だぜ、クソ」


いや、普通に逃げたと思う。

あの母鬼は暴食には見えなかったし

まぁとにかく母鬼はあいつがなんとかしたのか?だとしたら


よくやった綾香。


絵馬も悔しそうだ


「もっと早く退治に行けていれば」


いや、もう俺が退治したから片方は。



名前 南条 綾子(なんじょう あやこ) 少女鬼

性別 女 種族 鬼 

性格 気が弱い、引っ込み思案 年齢 16歳 職業 高校2年生 目標 幸せになりたい

顔立ち 気が弱そう 髪の色形 銀髪の右下編み込みヘアー

身長 158センチ 体の太さ 細い 胸のでかさ形 Cカップお椀型

服装 眼鏡、白のリボン付きYシャツ、青のコートと、白の跳ねるような膝丈スカート 下着 3/4カップブラ、白のボックスショーツ

特殊能力 素早く動ける


筋力 子鬼級 格闘技術 ない 武器技術 ない 素早さ 200キロ


霊力 高め 法術知識 ない 一般知識 ある 魅力 魅力的


スキル



奥義

タックル 高速タックル


法術


備考

鬼になった両親に虐待されているメガネっ娘

幸せになりたい


全身に致命傷になるぐらいの傷跡がある

主人公に救われ母親を倒し、成長した


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