黒髪ボサボサヘアーで厳しめの目つきをしている男。
スーツ姿の彼は中国の国家主席 王大器(おう たいき) である。
国家主席の執務室にて椅子に座りながら
彼は深刻そうな表情をしていた
「4人の鬼が、中国を征服すると言っていると聞く
それで各地で破壊行為をしていると。」
彼は深刻そうに机に腕を組んだ
「軍隊も送ったが、壊滅したと聞く。
こうなったら、国家主席直属部隊、少数精鋭の4人に出てもらうしかない。」
4人の男女が膝をつき、国家主席に頭を下げている
彼らが精鋭、国家主席直属部隊だ
「戦 狩人(いくさ かりうど)」
「ははっ!!」
赤髪ショートヘア外はねの中年のおじさんが返事した
Yシャツに黒のベスト、ジーパンを着ている
「伸 拳子(のび けんこ)」
「ははっ!!」
白髪で髪を左右に結んでいる、少女にも見える女が返事をした。
ハートマークが入ったTシャツに、ジーパンを着ている
肌の白さからしておそらく鬼であろう。
「斬 斬子(ざん きりこ)」
「ははっ」
黒髪ロングヘアーのきつい感じがする美女が返事をした
男性用スーツを着ている
「怪 力子(かい りきし)」
「ははっ!!」
白髪外はねショートに強気そうな顔立ち。
特攻服に特攻ズボンを着た少女が返事をする
肌の白さから鬼であろう。
国家主席は命令した
「鬼が暴れている場所に行き、ただちに鬼退治して来い。
中国は鬼に征服なんてされない、見せてやるのだ」
『ははっ!!』
国家主席直属部隊は、4人の鬼の1人の目撃情報があった街に来ていた
中国のとある町、そこは破壊されつくしていた。
建物は文字通り崩れ落ち、その原型は分からなくなっている
そして崩れた建物には土が大量に入り込んでいた。
戦 狩人があ然とする
「建物が破壊されつくしてるじゃないか。
一体どんな災害があったって言うんだ。」
斬子が狩人の言葉に返す
「分からない、分からないけどこんな事する鬼は
ろくな鬼じゃない。」
拳子がむくれるように言った
「鬼がみんなこんな事する訳じゃないからね、そこらへん誤解しないでね」
狩人は言った
「分かってるさ、お前みたいないい鬼も居るってな。
だがこれをやったのはわりぃ鬼だ。」
力子が自分の拳と手のひらをぶつけた
「こんな事するなんて、やった鬼は許せねぇ!!」
斬子が冷静に分析した
「それにしても、建物に土が入り込んでいると言う事は
相手は土系の超能力を使う鬼?土を使ってこんなことをした?」
「正解」
その言葉とともに、地の槍が斬子をの心臓を刺して居た
斬子は信じられないというようにつぶやく
「なっ…嘘。」
地面の下から魔法使いの衣装を着た
茶髪ミディアム外はねヘアー、知的な感じがする鬼が出て来ていた。
その鬼は手をかざしている、その手から土の槍が出て斬子の心臓を刺したようだ。
斬子は仰向けに倒れる
力子は斬子に駆け寄る
「斬子!!」
斬子はもう息をしていないようだ、即死したらしい
力子は怒りに身を任せて鬼に殴りかかる
「よくも斬子をぉおおおおおおおおお!!」
狩人は叫んだ
「馬鹿!!冷静さを欠くな力子!!」
鬼は土の槍を何本も出す
力子の超能力は怪力だ
力子はパンチで何本もの土の槍を破壊する
「へへへ、その程度かよ。
その程度じゃ俺を殺せねぇぜぇええええ!!」
力子は猛スピードで鬼に近づく。
だが鬼は地面の中に隠れてしまった。
力子は叫んだ
「こそこそしてないで出てこいや!!
隠れるしか脳がない、雑魚か」
鬼は力子のすぐ後ろに飛び出した。
だが力子は気づいていない
拳子は叫ぶ
「力子!!後ろ…」
力子は振り向いた。
だが振り向いた瞬間、鬼は力子の両胸に土の槍を刺した
力子はつぶやいた
「マジかよ。」
力子の全身から力が抜けていく
力子は座り込んだ
「俺がこんなところで死ぬなんて、死ぬなんて。
認めねぇぜ、認めな…ガクッ」
力子はうつ伏せに倒れ込んだ
認めなくても死は覆せない。
狩人はアサルトライフルを構える
「よくも力子を!!」
そして発砲する
アサルトライフルの銃弾が鬼の胸に向かっていく
だが鬼の前でアサルトライフルの銃弾は土に弾かれた
狩人は叫んだ
「土の防御だと…」
狩人は銃を持ち帰る
「なら…」
狩人はあらゆるものを貫く貫通弾を発射できるハンドガンを持って居る
そのハンドガンなら、ガードを貫通できると考えたのだろう
「これでも食らいやがれ!!」
狩人はハンドガンを発射する
鬼はなんとハンドガンの弾を普通にかわした
「なっ!!銃をかわす反射神経まであるって言うのか…」
狩人の地面の下から土の槍が出てくる
狩人は股間から頭まで串刺しになった
「つぅううううううううううう!!」
狩人は激痛を感じたが、すぐに死が訪れた
すぐに死が訪れたのはある意味幸福だっただろう
股間を刺された激痛にそこまで苦しまなくてよかったのだから
拳子は叫んだ
「狩人!!狩人をよくも」
拳子は鬼にパンチを仕掛ける
拳子の超能力はゴム人間だ。拳子のパンチは伸びる
だが拳子のパンチは土のガードに防がれた
「くっ!!」
拳子は拳を後ろにやった、チャージするつもりだ。
拳子は言った
「伸ばしてチャージして攻撃すれば、そのガードを貫けるはず。
君を倒せるはず。」
鬼はだが地面にもぐって消えた
それでも拳子は希望を失わない
「地面にもぐって消えた、だけど出て来た瞬間攻撃すれば
倒せる、みんなの仇を討てる!!」
地面から鬼が飛び出してきた
「今だ!!」
拳子はチャージ攻撃を鬼に当てた、はずだった
だが鬼は土人形のように粉々に崩れ去った言った
「これは、にんぎょ…」
鬼は目の前に出てきて、
両手から土の槍を出し土の槍で拳子の両胸を突き刺した
「きゃっ!!嘘、私死んだんだ。」
拳子は地面に座り込む
「私達が、私達が死んだら。
誰が国家を守ればいいの?」
拳子は体を支えきれなくなり仰向けに倒れる
「誰か、あいつを、あの鬼を殺して…ガクッ」
拳子は死んだ。
これで国家主席直属部隊は全滅した事になる
王大器は叫んだ
「直轄部隊全員の遺体が見つかっただと!!」
部下は気まずそうに言う
「はい、直轄部隊は鬼により全滅したと思われます」
大器は悩んだ
「直轄部隊までやられては打つ手がない、どうすればいいんだ。」
部下は言った
「港町に名高い鬼退治人が居ると、何でも屋ジャパンと言う
日本からの密航者達らしいですが。」
大器は叫んだ
「この俺に、密航者に頼れと言うのか!!
密航者が直轄部隊より強いとでも!!」
部下はビビりながら言う
「わ、分かりません
ですが軍隊もダメ、直轄部隊もダメとなると
藁にもすがるつもりで、そう言うのに頼るしかないかと」
「ぐぬぬ、出かける支度をする!!護衛を付けろ。
今からそのなんでも屋ジャパンとやらに会いに行こうじゃないか。
屈辱的だが、そやつらに頼るしかあるまい」
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