【第1章完】キラキラ!~美人七姉妹とのドキドキ同居生活!?※キラキラしたものとは言ってない~

阿弥陀乃トンマージ
阿弥陀乃トンマージ

第1話(4)キラキラネームってレベルじゃねえだろう

公開日時: 2023年3月28日(火) 18:23
文字数:1,295

「……いかがでしょうか?」

 食事が済んだ後、山田が緑メッシュに問う。

「うん、旨かったよ。まさか冷蔵庫の余り物でここまでのものを作るとは……」

「わたしも色々忙しくなってきたから、誰か料理が出来る子が欲しかったのよ」

「む……」

「これは合格で良いんじゃないかしら?」

「ちょっと待て、トパ」

 緑メッシュが黄色ポニーテールを制す。

「あら」

「君、アタシの部屋を掃除しろ」

「かしこまりました!」

「まあ、すぐに音を上げるだろう……」

「出来ました!」

 山田が掃除の成果を見せる。緑メッシュが唖然とする。

「ば、馬鹿な、あの汚部屋を……」

「自分で汚部屋って言うなよ……」

 水色ウルフが苦笑する。緑メッシュが呟く。

「これは……合格……か?」

「ちょっと待って、私は美容にも気を使っているの、バスルームの掃除を……」

「……出来ました!」

「こ、この短時間で、ここまで完璧に……」

 紫姫カットが驚愕する。水色ウルフが問う。

「料理、掃除は良い、問題は洗濯だ……」

「やります! 下着類などはご自分でお願いすることになると思いますが」

「お、おう……」

 水色ウルフが山田の勢いに圧倒される。

「配信をよくやるんだけどさ~ネットに関しては……」

「詳しいです!」

「おおっ、頼もしいね♪」

 ミディアムピンクが笑う。

「トレーニングに付き合ってもらうこともあるかもしれませんが……」

「体力には自信があります!」

「ふむ……」

 青ショートボブが頷く。

「高校に入ってから勉強が分からなくて……」

「なんでも聞いて下さい!」

「ほ、本当ですか⁉ パイセンに教えてもらえるなら助かる~」

 オレンジロブが笑顔を見せる。やりとりを見ていた緑メッシュが頷く。

「うん、決まりだな」

「え? 本気?」

 紫姫カットが怪訝な表情を見せる。緑メッシュが笑う。

「最初はあくまでもお試し期間だよ」

「まあ、エメ姉さんがそう決めたのなら……」

「よし、山田ガーネット君」

「は、はい!」

「採用だ、これから我が家の家政夫をお願いするよ!」

「! あ、ありがとうございます!」

 山田が深々と頭を下げる。

「早速、明日から仕事をしてもらおう。2階の空いている部屋を使って。問題ないね?」

「は、はい……」

「エメちゃん、自己紹介しないと……」

「ああ、そうだな、アタシはあまかけるエメラルドだ」

「は、はい⁉」

 緑メッシュが名乗る。山田が面喰らう。

「わたしは天翔トパーズです、よろしくね」

 黄色ポニーテールが笑顔を浮かべる。

「ウチは天翔ダイヤモンド、よろしく~」

 ピンクミディアムが手を振る。

「……オレは天翔アクアマリンだ」

 水色ウルフが腕を組んで呟く。

「私は天翔アメジストよ……」

 紫姫カットが髪の毛を指でいじりながら呟く。

「自分は天翔サファイア……」

 青ショートボブが眼鏡の縁を触りながら名乗る。

「ボクは天翔オパールです! よろしくね、パイセン!」

「え、えっと……トパーズさん、ダイヤモンドさん……って、皆さん苗字一緒?」

「そうだよ、アタシら『天翔七姉妹』、三茶では結構有名なんだけどね」

「七姉妹……」

「それじゃあ、これからよろしく」

「は、はい、よろしくお願いします!」

 山田は頭を下げる。キラキラネームってレベルじゃねえだろうという台詞は飲み込んだ。

読み終わったら、ポイントを付けましょう!

ツイート