クモリテ上空。飛空艇内部。幹部の男と女が会話している。「上手くいってるわね」「僕にかかれば当然だよ」「さすが首領が認めた男ね」「そうだ。僕はグボアギ様に認められた優秀な戦略家だ。僕、三千院ツルギが必ずグボアギ様を勝利に導く」「自信満々だこと」回想。飛空艇内部。「SONGの裏の顔、レクイエムがまた一つの国を統一したな。いよいよその時が近づいている。戦略に間違いはないか、ツルギ」「はい。こちらの狙いはSONG本部です。まず、SONGにいるスパイたちが行動を起こします。混乱に乗じて、本部をグボアギ様に襲撃して頂きます」「派手に暴れて、本部を破壊してやろう」「そうなれば、こちらの勝利です。しかし、SONGにもネアラーが数名います。無理は禁物です」「分かっている」「同じ時に世界各地の支部の半分をこちらのほぼすべての者共が襲撃します。そうなれば、SONGはこちらの狙いが支部にあると思わざるを得ません」「半分もやられているからな」「SONGは支部にほぼすべての部隊を送る事でしょう。そして、手薄になった本部を僕と今はいない女、それから後ろにいる者共が襲撃します」ツルギとグボアギの背後に6人の者。「あれは、おれと同じくネアを使える者たち、ネアラー衆だ」「これだけの戦力があれば、手薄になった本部を落とす事は容易でしょう。この戦略の起点として、チャック兄弟に本部を襲撃してもらいます」「ああ。あの兄弟には、役目がある。おれが登場する前に盛り上げる役目がなあ。ぬはははは」回想終わり。「チャック兄弟は英雄と戦っているらしい。以前、僕の戦略にはまり、英雄がやられていくのは面白かった。その英雄が復活していたのは予想外だった。もし英雄が勝ったとしたら、また僕の戦略で倒してあげよう。ふふふ」「怖いわ~。敵じゃなくて良かったわ」
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