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——600年前【おひさま】は神に奪われた。
世界は暗黒に包まれ、常夜だけが広がっている。人を滅ぼさんとやってくるは神の遣い隷機《ミニステラ》。魂を奪いにやってくる人類の敵にある者は恐怖し、ある者は神に抗おうと【叛者《レウィナ》】として隷機と戦っている。
そんな中で二人だけで生きる兄妹、黒髪の少年リヴィと白髪の少女アンリ。
この世界で【黒】は無力の象徴となり、【白】は神と同一の色として蔑みの対象になっていた。
どこに行っても二人は神と同じ嫌悪と憎悪の対象。およそ生きていくには不幸で不自由過ぎている。
なのに、アンリはこう言った。
「お兄ちゃん私【おひさま】が見たい!」
瞳に映るは希望の心。
だからこそ、リヴィは諦めずに生きていられる。妹の願いを叶える為に。
そして誓うのだ。
「「いつか必ず一緒に【おひさま】をみよう!」」
そうして人類の嫌われ者の兄妹は【誓い】の為に、人類の嫌われ物《神》に立ち向かう。
全ては【おひさま】を二人で見る為に。
――これは【おひさま】を取り戻す新たな神話の始まりだ
※カクヨムにも掲載しています