ピーナッツバター

はる
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自覚させてやる②

公開日時: 2021年7月14日(水) 18:37
文字数:668

僕は、仕方なく服に手をかけた。


今着ているのは、半袖のTシャツにスウェットというラフな格好だ。


とりあえず、シャツを脱ぐことにしたけど、

ひよしさんがずっとこっちを凝視しているのに気付いた。


「…あんまり見ないでよ。脱ぎにくいよ」


「何アホなこと言ってんだよ。どうせ今から穴が開くほどお前の身体見るんだからよ」


「変態」


悪態をつきながら、ひよしさんに背を向けてシャツを脱ぎ、勢いでスウェットも脱いだ。


「相変わらず、白くて柔らかそうな身体だな」


舌なめずりをしながら言われ、カッと顔が熱くなった。


もう早く終わらせて、漫画の続きを見たかった。


でも、パンツを脱ぐのはやっぱり戸惑った。


僕が固まっていると、

「どうした?脱がせてやろうか?」

と言うと同時に、ひよしさんが楽しそうに手をパンツに伸ばしてきた。


「やっ、いい。自分で脱ぐから」


慌てて後ろに下がりながら言ったが、

どうしてもパンツだけはなかなか脱げなかった。


「脱げないのか?」


「…だって、恥ずかしいよ。そんなに見られてたら」


僕は正直に言った。声が少し震えた。顔も赤かったと思う。


「お前、ほんと可愛いな」


ひよしさんは、ニヤニヤしながら言った。


「じゃあパンツはまだ脱がなくていい。その代わり、身体を隠さずにまっすぐ俺の方を向け。」


「う、うん」


すごく恥ずかしかったが、逆らうと何をされるかわからないので言うとおりにした。


「絶対に隠すなよ。お前の身体全部。俺に見せろ。隠したらお仕置きだからな」


僕は、恥ずかしくて思わず目を逸らした。


そんな僕にひよしさんは言う。


「今からお前に自覚させてやる。お前がどんだけ可愛いか」



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