ピーナッツバター

はる
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自覚させてやる①

公開日時: 2021年7月13日(火) 23:26
文字数:871

「空、ちょっと来てくれ」


「なに?ひよしさん」


部屋で漫画を読んでいると、ひよしさんに呼ばれたので、リビングの方へ移動した。


リビングに行くと、何やら不機嫌そうな顔のひよしさんが立っていた。


「空、これ見ろ」


いきなり見せてきたスマホの画面に写っていたのは、体育前で着替えをしている僕だった。


「何これ?いつ撮ったの?」


「俺が撮ったんじゃねーよ。クラスの誰かがお前が着替えてるとこ盗撮したんだよ」


「盗撮…?、それをなんでひよしさんが持ってるの?」


「この写真が生徒の間で回ってたのを俺が見つけたんだ。」


「こんな写メ、まわしてどうするの?」


「お前、バカか」


いきなり悪態をつかれた。


ひとつ言うのを忘れていたけど、ひよしさんは口が悪い。


いい大人なのに。


「お前なぁ…よく見てみろよ。お前が気だるそうにシャツ脱いでるだろ。お前の白い肌とピンク色の乳首がしっかり写ってんじゃねーか。これを見てオカズにしてる奴なんていっぱいいるぜ。お前、何度も言っているだろ。少しは自覚を持て。お前は可愛いんだ。すげー可愛い顔してんだよ。周りの奴等もやらしー目でお前の事見てんだよ。少しは周りに注意を払えよ」


まくし立てるように言ってくるひよしさんにムッとしてしまい、つい言ってしまった。


「そんな変態、ひよしさんだけでしょ」


言ってから「あ…」って思ったけど遅かった。


案の定、僕の言葉にカチンと来たらしく、ひよしさんは冷たく言った。


「服、脱げ」


「な、なんで!?僕、悪くないのに」


「反抗するならお仕置きするぞ」


僕は"お仕置き"というキーワードにビクッとしてしまった。


もうひとつ言うのを忘れていたけど、この人は「超」が付く変態なんです。


この変態野郎は、お仕置きと称して、僕にひたすらエッチなことをしてくる。


いい大人なのに。しかも教師なのに。


今までも、事あるごとに散々お仕置きをされた。それをされるくらいなら素直に従ったほうがいい。


「…わかった…」


「よし。前と比べてだいぶ聞き分けが良くなったな。」 


イラッとして睨んだが、「ん?なに?」みたいな顔をしていた。


もうやだ。


僕、ほんとに何もしてないのに。

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