数日後、あまり客がやっては来ない夜に彼らは来た。
扉が開く音がし、顔を向ける。またもや、固まって
しまった。一体いくら前世で知り合いだった者達が
やって来るのだろうか。「お久、虚羽さん!」
沖藍が先日去る前に浮かべていた笑みを
向けていた。「沖藍…ああ、久しぶりだな。
注文は?」沖藍は考えるそぶりをし、
「じゃあ、この前のね!土門さんと大窪さんは
何にするんです?」後ろにいた男達にたずねる。
土門と呼ばれた硬い表情をした男は口を開く。
「おすすめは」「あー…と、じゃあ和菓子を作る
んで希望を言ってくだされば」虚羽の言葉に
沖藍以外は驚いた。「おい、沖藍。」
遂に…遂に!あのお二方が出てきました!
あいつはまだだな…
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