この作品は私がツイッターで小ネタみたいなツイートをしていて、どうせ惚けるなら小説で展開した方がいいのでは? という発想から始まった小説です。
これまでギャグで突っ切るという作品を書いてこなかったせいか、色々なことを考えさせられました。
また、物語をテンポよく進めるように字数も千字~三千字以内にして、読みやすさも重視しています。
それでは英子を取り巻く、面白おかしな物語の始まりです。
「あっ、皆さん、初めまして。この物語に登場いたします、英子です。
今回はこの作品をご覧になりまして誠にありがとうございます」
「さて、この物語はとあるお方がTwitterで呟いていたダジャレを元にして物語が展開されているらしくて……うーん、スマホの映像からだとカンペが小さくて読みづらいです。
それに、ここでは姿が見えませんが、とあるお方とは一体誰なんでしょうね?」
ざわざわ……。
……あれ、何やらヒソヒソと周りから声がしますね?
もしかしたら、あのお方? のファンの声かも知れませんね。
少し話を止めて、耳を傾けてみましょうか……。
「……ちょっとやだ、あの子、スマホ片手に一人で何か呟いてる」
「ママ、あの人一人でブツブツ言って怖いよ。うわーん!」
「駄目よ、見てはいけません!」
ガガガ、ガーン……。
ああ、ベントーベン様の運命の曲が私を頭の中を支配しています。
どうせ、私は日の丸弁当以下なんだ……。
「あ、あの……」
そんな落ち込んでいる私に、真っ黒なビジネススーツを着こなした二十代くらいの綺麗な女性が立ちつくしていた。
「はっ、はい!」
そうだよ、私は一人じゃないんだよ。
こうやってきちんと手を差しのべてくれる人もいるんだ。
ファイトだ、私~!
「はい。何でしょう♪」
「……あなた、不幸な顔立ちをしていますので、もし宜しければ私どもの商品をお買い上げになりませんか?」
『──だから、顔は余計じゃい!』
『──しかも化粧品。
綺麗になって彼のハートをゲットかよ!』
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「──という感じに物語は進んでいくよ。これからヨロシク~♪」
「ああ、美伊南ちゃん、私の出番をとらないで下さいー!」
「うん、いいじゃん?
別にあたしら幼馴染みだからいいじゃん♪」
第1話、おしまい。
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