「これは貴方の為でもあるのよ、ミレナ、どうして言う事を聞いてくれないのかしら?」
そう言われると反抗的な目でお母様の事を見ているミレナです。
「どうしてそういう目で見るのかしら? ダメじゃないの」
「お、お母様が悪いのですっ!! 領主になるという事はここに居ては
いけないって事じゃないかしら」
「そうい事になるわね、ミレナ」
「絶対に嫌ですわっ!! どうして私が領主をやらないといけないのかしら」
「療育と言っているじゃないの、それにミレナがここに居るのは良くないわね」
「療育って言っておきながら私の顔をお母様は見たくないんでしょっ!!
そうじゃないのかしらっ!!」
「そんなわけないわよ、本当にミレナの事を思って言っているのよ、
どうか信じてくれるかしら」
「……嘘だっ!! 嘘だっ!!」
「どうしてわかってくれないのかしらね」
お母様は困っている様子で溜息をつくのでした。
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