「そうねぇ……ミレナ、そうだわ……療養の為にアルイライムの街にあるアルイフライム領で療育したらどうかしら?」
そう問われて思わず戸惑うのでした。
「お母様それはその……」
そう言えば戸惑うのです。
「つまりは貴方が領主となるのよ」
そう言われて戸惑うのです。
それは何の為なのでしょうか?
それは早い話……王子に婚約破棄をされたのです。
王都に居られては都合も悪いのでしょう?
アルイライムは王都外れの王国からすれば辺境の街なのです。
つまりは……ほとぼりが冷めるまで……本家以外の知名度の低い土地で頭を冷やしてほしいっと……。
遠回しに戦力外通告をされたのです。
つまりはご領主となるのっと言うのはほぼ決定事項なのでした。
療養なんて目的は丸め込むためのもので……お前の顔など見たくないっと進言されたようなものなのです。
「お、お母様! 嫌です」
そうは言っても母親はため息をつくのでした。
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