俺はロロコについていく。
俺が目覚めた場所はやっぱり地下空間だったようだ。
そこから階段を登っていくと、石畳の広場みたいなところに出た。
そこは元々何か建物が建っていたようだ。
それが崩れて吹きっさらしになっている。
そんな雰囲気だった。
その周囲は宮殿みたいな建物がある。
しかしそちらも、あちこち壊れていて、まるで廃墟みたいだった。
〈ここはどこなんだ?〉
「ガルアシラ・ヴォルフォンシアガルドだよ」
〈お、おう……?〉
ロロコがなんか突然呪文を唱え出したぞ?
「違う。ヴォルフォニア帝国の帝都の名前」
あー。
そういやなんか聞き覚えがあるな。
「でも、正確には今は帝都じゃない」
ん?
どういうことだ。
「帝国は領土を減らして、今は廃都ダンジョンとその周辺だけが帝国領だから」
……へ?
いやいやいや、嘘でしょ?
ヴォルフォニア帝国って、この大陸の北半分を支配してたじゃん。
南半分にも影響を及ぼしてたし。
二年でそれがそんなにひっくり返ったってどういうことだよ?
「ここは、今はガレンシア公国の土地」
ガレンシア公国?
ええと……。
「バリガンガルドの城主の本国のこと」
ああ!
クラクラの国に向かってるときにすれ違ったあの領主か!
「まあ、今はガレンシア公国の領主は別の人だけど」
ん?
病死とか戦死で息子や娘が後を継いだってことか?
「ベルって少年が領主」
ベル……聞き覚えがないな。
「リビたんとは、ラッカムさんと一緒に、バリガンガルドで魔響震が起こった直後の城で会ったって言ってたよ」
ラッカムさんと……?
バリガンガルドの城で……?
って、あの、ツボだか花瓶だかを割って、謝りまくってたあの子!?
何がどうなったらあの子が領主になるの!?
もう何がなんだかさっぱりわからん……。
「うん。だから、ちゃんと説明する」
頼むぜロロコ。
前より饒舌になったお前だけが頼りだ。
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