「お母さんは何頼むのー?」
「ブルーハワイ!!!」
近所のホームセンター横のたこ焼き屋さんが、カキ氷を始めた。
ここのカキ氷は、氷がふわふわでおいしいのさ。
家族そろって、涼をいただきに参りましたのよ、ほほほ。
娘は宇治金時で、旦那はソフトクリーム、息子はイチゴ。
私のが一番早く来た!早速食べちゃえ。
さく、さく、さく・・・。
こぼれそうなところにストロースプーンをさして、崩れないように先に固める。
ふわっふわのかき氷の山をひとすくいして口に…くー!!!
うーまーいーぞー!!!
カキ氷はやっぱりブルーハワイだな!!
「ねえねえ、ブルーハワイってどんな味なの。」
「青い味。」
「なんじゃそりゃ。」
「食べてみたい。」
息子が一口、ブルーハワイを食べて…。
「よくわからない。」
そもそも、ブルーハワイの味ってのは、店によってずいぶん違っていたりする。
私がはじめて食べたブルーハワイは、グレープフルーツ味だった。
最近良く食べるのは、ソーダ系の味。
たまにトロピカル系に当たることもある。パイナップルっぽい気がするんだけど、よく分からない。
そしてこの店のブルーハワイは、本当に、よく分からない。
甘いけど、爽やかだけど、はっきりしない、だから青い味と私は評しているわけで。
ブルーハワイを名乗るものは、すべからく好き、それが私の答えなのだ!!!
青い色の食べ物が食欲減退させるだと?!ないない、むしろ増幅するわ!
私はカキ氷の器に残る水色のしずくをストローで吸い込んで、完食した。
いやー、美味い美味い、ちょっと舌が青くなるけど、そんなのぜんぜん気にならんわ!!
あれ、私以外みんな食べ終わってる、早いなおい!
「ねえねえ、みたらし買ってってもいい?!」
「いいよ!!」
カキ氷食べに来たけど、まあ、氷だし、他にもちょっと買って帰るか、うん。
「じゃあ、みたらし十本ください!」
「あ!たこ焼きのソースとしょうゆもひとつづつください!」
「たいやきたべたい。」
なんかえらく増えたな、おい!!!
「はい、いつもありがとうございます~♪」
いつもいっぱい買ってくから、すっかり店の人にも覚えられちゃってて!!!
今年も例年通り、この店で散財するに違いない。
ブルーハワイを食べた私の舌は真っ青に染まっているんだよね~。
私のため息の色は、青いかも、しれない。
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