2026年3月23日 日曜日AM10:00
宿泊していたビジネスホテルをチェックアウトした一同は、最終の心霊ライブ配信を行う網走監獄へと向けて車を走らせていた。
引き続き釧路市内のレンタカーで借りた四駆の中で侑斗は「これまさかと思うけど釧路まで行って返すのって俺の仕事じゃないよね!?」と隣にいた村田に対して聞き始めると、村田は何気ない表情をしながら「多分そうじゃない?俺達は網走監獄での心霊ライブ配信を終えたらレンタカーを返しに函館まで戻らなければいけない。後は侑斗さんに車の返却を頼んだよ。」と申し訳なさそうな口調で侑斗にお願いすると侑斗は「はあ!?釧路まで来て、んであなた達が借りてきたレンタカーを俺が返せってどういうこと!?まあ車運転してもらっているだけでもゲスト気分を味わえて有難いけど、でもせめて借りてきた車ぐらいあなたたちの手で返しなさいよ。」と苦言を呈すも、運転をしていた秩父が「侑斗さんには申し訳ないが車を返してから九州に戻ってもらいたい。最後は自分たちの我儘になってしまうけども、正直直前になってあんな酷道ともいうべき道だってことは分からなかったし俺達の車で行けるもんだと思っていたから、電波が通じないのも実は調べていなかった。だから急遽対策として講じざるを得なかった。前もってその情報をリーチしておいてたら迷惑をかけることはなかった。認識不足でごめんなさい。」と丁重な口調で謝ると侑斗は「わかったよ。返せばいいんだよね。はいはい。」と納得のいかない表情ではあるものの渋々釧路へ借りてきた車を返すことに合意するのだった。
そして、一同が乗る車が博物館網走監獄駐車場に11時前に到着すると同時に鏡橋に向かうまでにあるスロープの付近で集まるとライブ配信を行うためのミーティングを行うことにした。侑斗を中心に輪になった時に、侑斗が明るい肝試しのメンバーに対し「網走監獄ってそもそも怖いってイメージがないんだけど、心霊と言われる所以からまず説明が欲しい。」と切り出した後に村田は「リサーチは勿論してある。」と語った後に、網走監獄に纏わる怖い話について語り始めた。
「網走監獄は北海道の開拓の足掛かりのために建設された刑務所で表向きは整備が行き届いた刑務所だが現実は囚人のタコ部屋状態で死者の数も膨大だったともされている。呼びかけるような声が聞こえる、振り返るとボロボロの服を着た男性がこちらを見ており気が付けば周りにもボロボロの服を着た霊に囲まれ、怖くなって逃げようとしたが”待ってくれ”と言いながら追いかけてきたということがあったそうだ。実際に刑務所として使われていたものをテーマパークとしているため亡くなった囚人の霊が出るほかは心霊写真が撮れるというのもある。」
村田の話す内容に侑斗は「兄ちゃんが霊能者として帯同した常紋トンネルや鎖塚なんてのはまさに網走監獄も絡んでいるよね。収容されていた囚人が過酷な強制労働の末栄養失調並びに過労などで次々と駆り出された囚人が倒れた末にって歴史があるから、実際の強制労働に携わらなかったとしてもここは出るだろうな。間違いなく。」と自分なりの見解を話した後に油井がタブレットを片手に「侑斗さんに見てほしいものがあるんだけど、俺達の番組を見てくれている方からもこんな写真が投稿されたので真偽を確かめてほしい。この門のところの、頭に笠を被った状態の囚人が5人ほど写っている。恐らく強制労働に駆り出される様子だと考えられるが、写真を撮ったときは背後にそういうモニュメントはなかったみたいで、後で写真の確認をしたところ友人の一人がおかしいと言い出したので見たところ不可解な写真が撮れてしまったという。そのほかにも、煉瓦造り独房の中で撮影した写真ってのもあるんだけど、男が虚ろな表情で体育座りをしているだろ。最初は何もない空間だったそうだが、こちらも写真を撮って明らかにこんなものはなかったはずだということになって、噂通りの心霊写真が撮れるということを照明してしまった形となった。そのほかにも違う人だが、五翼放射状房の中にある雑居房の中で撮影したのが見てほしい。友人にお願いしてもらって中に入った様子を撮影したものだが、写真に写ることを意識していないような感じの依頼者の背後と右横で座り込み何かしらの作業をしているようにも見受けられる人影のようなものが複数名見受けられる。仮にもしこれが撮影時に付近にいた他の観光客なら、その場にいなければ写り込まない影となる。本当に心霊なのかどうか霊能者としての見解を知りたい。」と話すと、侑斗は「わかった。」と語った後に自分なりの説明をし始めた。
「これは恐らくだが、全ての投稿された心霊写真と思われるものは心霊とみて間違いないだろう。悪意はないが、生きている俺達に対して主張したいことがあると見て良いだろう。例えば、この門の後ろで映る強制労働で連行される様子の御霊達は、鎖塚か常紋トンネルの建設工事のいずれかに携わり過酷な労働の末に亡くなられたと思うが、過酷な労働の末に身も心もボロボロの状態で亡くなる前のほうがまだまだよかったと思うところが内心あって、死んでから戻ってきているパターンだろう。思い入れがあるとか、そういうわけではない。”ここ(網走監獄の中)のほうがまだまだよかった”ということをカメラに写り込むことで訴えてきている。だが、独房と雑居房の写真はまた訴える内容の意味が異なってくる。」
侑斗の話を聞いた油井は「独房と雑居房が違うってどういうこと?」と突っ込んで質問をすると、侑斗は「ここの冬の寒さって相当厳しかった筈だ。氷点下にもなってしまうとここにいるだけでも凍死してしまう囚人がいたはずだ。」と思ったことを近くにいた村田を見ながら訊ねると、村田は「極寒の網走は氷点下マイナス30度にも下がってしまうらしい。ストーブはあるがそれだけでも暖を取るには十分とは至らず氷点下マイナス10度ぐらいしか上がらなかったそうだ。囚人服だって寒さに耐えられる防寒性の高いものではなく、布団だってたった1枚のお粗末なものだったから、そんな過酷な環境の中では仕事や食事に恵まれたとしても、冬の厳しい寒さに耐えられない。無論、従事する看守だって過酷な環境だったのは言うまでもないからね。夜の見張りの当番だって2時間おきに交代しながら仮眠を取るためにカイロを持った状態で寝ようとしても寝付けることが出来ず気が付けば自分の番になっていたとからしい。鎖塚でも実は看守も囚人の数が圧倒的に多いからその点ばかりにクローズアップされがちではあるが囚人を監視する看守も複数名命を落としている。ここは囚人のみならず、看守にとっても地獄そのものだったんだ。」と話すと、侑斗は首を振って頷き始めると「八寒地獄そのものだな。だからこそ重罪を犯した者や戊辰戦争・西南の役で敗れた元は侍だった人が政治犯として収容するにはもってこいの環境だったのかもしれないが、でも政治犯は違う。自分たちの訴えに対して、その当時は耳も貸してはくれなかったからこそ立ち上がって反乱を起こしたことに捕まったことにすら理解を示していない者もいる。まあここで長々と話し合っているよりも、実際に敷地内で入って検証を行おう。網走監獄の敷地内をあちこち探るだけでも結構な時間を要すると思うよ。」と語った後に、油井は「独房と雑居房に写り込む霊の訴えってそういう事?」と侑斗に対して切り出すと、侑斗は「いや違う。単純に冬の寒さで凍死してしまった方達なのだろうが、訴えとしては”こんなにも寒いのに防寒対策が十分とは言えないお粗末な事であることに対して犯した罪は重々理解は示しているがこのような環境に置かれたことに対して不満を示している。”ということだろう。環境が違っていたらまた違っていたとでも、言えずに獄死したことに対して自分なりの意見を主張している。でもそれを言ってしまえば看守だって同じだ、仕事なく過酷な環境だと分かりつつも希望する人間がいないから仕方なく引き受けざるを得ない。今ある建物は今の網走刑務所より移築されたものだからこの土地に因縁はないだろうが、ただ建物に関しては当時と至って変わらないことからも、そういう自分なりの意見を訴えたいということだろう。今回は看守の御霊も出るのか否かも含め検証の価値がある。」と答えたところで、一同は鏡橋のほうへと向けて歩き始めた。
鏡橋から眺める景色を確認しようとしたが、覗き込んだ村田が「まだまだ雪景色だから水面に映る自分の姿を見て、襟を正して目的の岸に渡るべきというのもこの状態では垣間見ることも出来ないなあ。」と話すと、背後から甲州が「夏の季節にまた来たら良いじゃん。ここに初めてつれてこられた囚人と同じ気持ちになれるよ。」と声をかけると、村田は「まあそうだろうな。その際は三毛別羆事件の復元地にも足を運べるようなら行きたい。」と語り、入館料の1500円を支払ってから心霊写真が撮れたとされる門の前で全員で記念撮影をしてから、同時に明るい肝試しのニコニコ動画とYouTubeのライブ配信を開始した状態で敷地内へと入っていく。
その間に侑斗は警戒しながら霊視を行うのだが、目の動きが左を向いたり右を向いたりと挙動不審にもとれる動きを見せたので、一緒にいた村田が「どうした?何か発見したのか?」と話すと、侑斗は「俺だけか。色々な人の声が聞こえてくる。」と言って説明すると、村田はブフッと笑いながら「俺達以外の他の観光客の声のことか?ついに心霊じゃないことにも敏感に反応してしまったのか?ひょっとしてお疲れ?」と突っ込むと、侑斗は「それぐらいならわかる。でも違う。ここに入ったときに、空気を重く感じた。刑務所だった建物を移築しただけとは自覚しつつも、この張り詰めた雰囲気やこの場にいるだけでも息苦しいと感じさせるのは、何か俺に対して自分なりの意見を主張したがっているのがいる。俺にはこう聞こえるんだ、悲痛な叫びにも聞こえるような口調でね、”助けてくれ。”と。ここには今もなおSOSのサインを出している囚人たちが彷徨っている。それは俺のような霊能者じゃなければ気が付かない微弱なサインだから、霊感をあまり感じない人からするとここは異様に寒気を感じるところなのかもしれない。寒気を感じ始めた=御霊がいると解釈してもいいが、その際は既に囲まれているということなんだ。」と話すと、村田は「え?」と驚いた表情を見せつつも、侑斗の説明に理解を示したのか「まあ出てきそうな雰囲気はあるな。網走監獄で亡くなられた囚人や看守を弔うための施設が現在の網走刑務所内にあるがここが一番の心霊スポットとして有名な場所だが、刑務所の中にあるために関係者以外の立入は禁止されている。撮影交渉も行ったが許してもらえなかった。聞いた話だけど昔にあるTV局が無断に敷地内に入って心霊特集ってのをやったらしくってそれがきっかけで網走監獄の囚人墓地が心霊と言われる所以になったのだけど、許可なしで無断に入られた上にそんなVTRを流されたら刑務所の立場だって心外でしょ?亡くなられた方を供養するための場所だから、肝試しにと言って同じように無断で敷地内に入って来られては困るからだよ。」と話すと、侑斗は「なるほどな。そりゃ警察も自分たちの仕事を増やすようなことは嫌がるわけだ。」と語った後にニポポ(=北方民族の守り神)、刑務所水門、哨舎を見終えたところで、煉瓦門をくぐった先にある網走刑務所庁舎へと足を運び見学をする。
網走刑務所庁舎の見学を終えたところで、次に職員官舎、味噌・醤油蔵と見学した。心霊が撮れそうだと侑斗が勘づいたところで3台のカメラ(ポラロイドカメラ、チェキ、デジタル一眼レフカメラ)を使用して撮影を行った。
侑斗が「リアルな蝋人形が非常に印象に残った。怖いといやそれしかない。」と話すと斧落は「確かに凄く今にも動いてきそうな感じがあって怖かったね。」と笑いながら話すと、一同は休泊所へとやってきてゆっくりとした歩調で見学する。油井が侑斗に「ここは別名”動く監獄”と言われる休泊所を再現したものなんだけど、ここはどうだろうか?出てきそうな気配はあるんだけどなあ。」と話すと侑斗は「あの看守の人形も言っているでしょ?異常なしとね。だから俺も同じことを言う。異常なし!」といって返事をすると、油井は「それを聞きたかったんじゃない!」と突っ込み始めると、侑斗は「さっきちらっと、誰かが囚人をモチーフにして寝ている人形がある壁側のところをさっと若い男が通った。あれがもし囚人の霊だとしたら、まるで脱走を試みた者を追いかけるような仕草を見せるのだろうか、いや脱走を試みて後に死んでしまったのかその懺悔の思いがあるのはおかしい。恐らくだが看守の御霊の可能性が高い。死んだ今も仕事をしている自覚があるのかもしれない。」と説明すると、斧落は侑斗に「侑斗さんにしか見えず、わたしたち霊感強くとも感じ取ることが出来ないのってあるんだ。」とポカンとした感じで話すと、侑斗は「霊能者だからね。ここにいる御霊達は悪霊じゃない。浮遊霊なんだ。禍を齎す可能性もない。ただ自分なりに俺達のような御霊達を救済することが出来る立場を見て、生前に伝えることが出来なかった思いを伝えようとして可視化して現れているに過ぎない。御霊達には分かる、霊的エネルギーの強い云々はその人が持つ光の加減を見て、判断する。だから中には神様だと勘違いされてSOSのサインを強く出してくることもあるから、この仕事は人助けでもあると同時に、精神的にタフじゃないと務まらない。霊感が強い云々は関係のない事だ。ただ俺の場合はあなた達と違って強すぎるんだ。」と答えると、一同は釧路地方裁判所網走支部法廷復原棟、漬物庫へと足を運び見学すると、ここでも念のために写真撮影をし終えたところで監獄歷史館へと向かい施設内の見学を終えると、二見湖畔神社へ参拝を済ませると網走刑務所・旧二見ケ岡刑務支所へと足を運んだ。
秩父が「本当にあっちこっちで生きている?と思ってしまうほどの蝋人形の精巧な造りには、大人の俺達もひいいとなってしまうところだけど、でも見た限りこの不気味な蝋人形が無ければってところなんだけどな。ただただ気味悪いんだよね。」と話すと、油井は「仕方ない。それがここ博物館網走監獄の売りでもあるんだから。」と行って各部屋の見学を終え、高見張りにも足を運んで確認のための写真撮影を実施したところで、メインの五翼放射状平屋舎房へと移動し、旧網走監獄舎房中央見張所の中を見学した後に心霊写真が撮れた雑居房から見ていく流れにした。
侑斗が見学可能な雑居房の中に入ると、すぐさま何かの気配に気づき感じ取ったのか油井と村田に対して「さっき、5名程のオレンジ色の囚人服を着た男達が俺のほうを見てちらっと見た後に立ち去った。」と話すと、油井は「写真は撮れた?」と侑斗に対して聞くと、侑斗は「いや、ほんの一瞬。あんな素早く移動されたら写真撮影もできないよ。でも確かに俺達が入ってくるまでそこで作業をしていた印象だった。見張りの看守が入ってきたと思われて消えたのかもしれない。トランプを使っての賭博とか、隠れて何か禁止事項をしていたのかもしれないな。」と話すと、油井は「映るかどうか分からないがとりあえずいた場所を教えて、写真撮影を行おう。」と切り出して写真撮影を行った後、続いて独居房のほうへと足を運ぶことにした。
侑斗が見学は出来ないが蝋人形の置かれた部屋に立ち止まると油井と村田に「ここから段々と空気がおかしくなってきている。罰を受けてこんな部屋に連れてこられたと強くあの部屋で訴えてきている。入ることはできないがいるな。ここも写真を撮って欲しい。」と二人に対してお願いして写真撮影をした後、浴場へと移動した。
展示物をちらっと見て、侑斗が「蝋人形の刺青が凄いな。それしか言いようがないけど、でもやはりちらっと(浮遊霊)いるな。ここが囚人たちにとっては一番思い入れのある場所だったのかもしれないな。」と自分なりの見解を伝えたところで浴場を後にして、煉瓦造り独房、懲罰房のほうへと移動することにした。
そこで改めて侑斗が煉瓦造り独房に目を向けると、「あそこから呻き声が聞こえてくるのだが聞こえてこないか?」と油井と村田に訊ねると、二人はきょとんとした表情で「いや、何も聞こえない。」と口を揃えて返事をすると、侑斗は「さっきから何だよ。俺ばかり囚人の霊が見えるのはどうしてだ。」と思わず愚痴をこぼしながらも独房の中へと入っていくと、一緒に中に入っていく油井と村田にもはっきりと見えた御霊の姿に言葉を失うと、侑斗は「常紋トンネルでも鎖塚でもいただろうゲッソリと痩せこけ、体育座りしか出来ぬ狭い空間でただ只管目で訴えかけている姿を見るのはきついな。看守に反抗した罰でこんな狭くって暗い部屋で食事も制限され真冬だと凍死しかねないこの環境じゃ、出てきてもおかしくない。写真を撮って。」とお願いした後に、懲罰房でも確認のために中に入って霊視を行うと、一番右側の懲罰房に侑斗が目をつけると「ここにもいる。」と呟くような口調で語り始めると、素早く中に入っていくと、そこでも痩せこけた囚人の御霊を目撃すると、改めて目にした油井が「いや、まさかこんな言葉には言い表せられない、こんなことがあっていいのかと、それしかない。」と感想を述べると、侑斗は「懲罰房や独房が頻繁に利用されていた当時は囚人に人権がなかった。懲罰房や独房は看守にとってはストレスの発散材料の一つなら、ここは今の俺達には想像しがたいほどの地獄が繰り返し行われていたことになる。危険だとは言わないが、助けてほしいという思いも強いから、憑いてくる危険性も高い。油井さんと村田さんは念入りに御祓いをしたほうが良いかもしれない。」と語り終えた後に二人を呼び出すと侑斗はすぐさま御祓いを行った。
そして次に向かった教誨堂の中では何事もなく、心霊写真が撮れそうだと思ったところで写真を撮影してお土産屋へと移動した。一同が購入したいと思うお土産を購入し終えたところで、監獄食堂の前までやってきた。
カメラの前で侑斗は「出るのは出るが、禍を齎すとは言い難く、僕が実際に見た御霊も力が微弱な浮遊霊が殆どでした。来たから、事故に遇うとか何か起こるとかそういうことは無いかと思われますが、やはり実際に使われていた施設でもありますので出る出ないは関係なしに、追悼の気持ちを持って網走監獄に足を運んでほしいなと思いました。後は心霊写真が撮れたか否かですね。そこは次回の明るい肝試しのライブ配信の際に報告しましょうか。今回は本当に霊感の強すぎる人でなければ見えぬレベルの御霊達ばかりだったので心霊現象ははっきりと映っているかどうかわかりませんがもし映っているようならばコメント欄にて反応のほど宜しくお願いします。」と挨拶すると、続いて油井が「陰惨な歴史があっただろう、懲罰房や独房がやばかった。あそこだけ俺達霊感強い人間でもはっきりと見えた収容された囚人の幽霊の見た目を見ただけでも言葉を失ってしまった。食事も白湯だけの、あんな狭い狭い空間で一週間過ごせは耐えられない地獄だったと思います。亡くなられただろう囚人の訴えを肌身で感じて、やはり色々な思いにさせられました。」と語ると村田は「侑斗さんにしか見えなかったんですけど、休泊所と五翼放射状平屋舎房の雑居房と独居房にも僕と油井君には分からなかった程度でこれもまた映像で映っていたらいいなと思います!」と元気よく答えたところで網走監獄での心霊ライブ配信を終了させた。
侑斗がスマートフォンを片手に「もう気付けば16時過ぎているじゃん。俺達11時過ぎに入ってから5時間もだらだらと網走監獄を満喫していたのか。ハハハ。監獄定食は諦めて、庁舎の中にある喫茶コーナーで何か食べてから帰ろうか。そんなところでまだグダグダと過ごしていたら営業終了時間の17時前で”お客さんもうそろそろ”って言われそうだけどな。でもとりあえずせっかくここまで来たんだし、堪能できるグルメを味わってから17時前にはここを後にしよう。」と明るい肝試しのメンバーに提案をしたところで、杉沢村が「良いね。とりあえず歩き疲れたから喫茶店で一休みしてから帰ろうか。侑斗さんは時間大丈夫なのか?」と気に掛けると、侑斗は「ああ俺なら大丈夫。明日は前もって有休をとっておいたから。」と答えると一同は庁舎内の喫茶コーナーで遅い昼食を食べてから、網走監獄を後にすることにした。
駐車場まで戻ってきたときに侑斗は明るい肝試しのメンバーに「二日間お役に立てたかどうかは分かりませんが、色々と霊能者として学習が出来た充実な時間を過ごせられてよかったと思います。本当にありがとうございました!また皆さんと楽しい時間を過ごせられたらいいなと思いますのでその際はまたお声掛けしてくれたらと嬉しいです!」と深々と頭を下げると、油井は「何言っているんだよ。俺達だって饗庭兄弟にお世話になりっぱなしなんだから勿論、次又予定が合えばまた一緒にコラボしようぜ!」と笑顔で答えると、侑斗は「ありがとう。また次に会えることを楽しみにしているよ。」と語った後に、一同はその場で現地解散した。
そして季節が変わり、2026年4月1日 水曜日の朝を迎えた。
社会人2年目となった侑斗は先輩社員として新入社員として入ってくる後輩社員の指導に携わりながら忙しい毎日を送っていた。自宅に帰り、管理している心霊スポット検索サイトの慰霊の旅路に調査依頼と共に心霊映像とも思える映像が添付されていたで、書き込みの内容を確認することにした。
「心霊スポットとして有名な山口県の佐波川トンネル、小野湖と逝って見て下さい!最近あまり中国地方に逝かれていないと思いますので、私的に検証をお願いしたい広島県の大久野島、己斐峠と逝って見て下さい。久しぶりの投稿と本当に心待ちにしていますので宜しくお願いします!霊能者としての煩悩もあるかと思いますけどわたしは侑斗さんなりに霊能者として検証を続ける姿が好きです!」
書き込みを見た侑斗は「煩悩って、そんな大したことでもないよ。それに逝って下さいって死ねって言っているも同然じゃないか。」と苦言を呈しながらも投稿した方に「わかりました。心霊検証しましょう。」と引き受けることにした。
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