絵から美少女
効いたり効かなかったり
助けたら助けられて
追って追われて
懐かしくなれない事柄
光の集め方
あるべきことなしたこと
ルウォールは、とある盗賊団に所属する少年である。彼は自分を義賊だと考えていた。
彼のいる街、ソリフィでは『美少女無罪法』なる法律があった。一部の例外を除く、大抵の犯罪は美少女であれば許されるというものだ。男性でも女装して役所の審査を受けて構わない。
しかし、どこからか美少女粉末なる使い捨ての薬品が出回るようになった。それを使えば、役所の審査を自動的に通ることができる。役所はなぜか、美少女粉末の効果が切れても一度決めた認定を訂正はしなかった。
そんなある日、ルウォールは盗みに入った屋敷で魔法使いの少女ファランと知り合う。彼女は文字通りの美少女だが、屋敷に飾ってあった絵の中から抜けでてきた。
屋敷の警報が鳴り、辛うじてファランと共に脱出したルウォール。追っ手をかわす内に二人で廃下水道に潜入した矢先、大蛇に襲われてしまう。そこで、ルウォールはかつて自分が剣技に優れた人間だったのを思いだした。
※本作は、異世界の出来事を日本語に翻訳してお届けしています。このため現代日本で流通する表現が時々生じますが、作品の品質には影響ないのでそのままお楽しみ下さいませ。