全員、私たち5人+2人は戦闘態勢に入る。それぞれが散開し、お互いの避けるスペースを確保するためだ。ただし約2名ほど既に攻撃を繰り返してる方たちがいるのですが…。
「おい!カルマァ。お前が探してたフラグってこれでいいよなぁ?」
「探してたフラグを飛び越えてメインディッシュが飛び込んで来たんだけど?まあ、遅かれ早かれだ。倒せるだろ?」
「へっ!!誰に言ってやがる!お前こそそこら辺でへばるんじゃねーぞ!」
うん。なんかやる気だ気は充分なんだけどね…。今の今まであの人たちに襲われてた私達は一体どんな反応をするべきなんだろうね?ひとまず、上位ランカーとの戦闘を避けれたことに安堵するべきなのか。それとも、こんな唐突にイベントに巻き込まれたことを怒ればいいのか…。
一難去ってまた一難ってやつかな。
ユキは意外と楽しそうだからいいけどさぁー。ニワトリさん…。今は火の鳥、鳳凰、フェニックス…。一体どれが本当なのか!わかんないけど燃えてるので近づくだけで危ない。ユキも相性最悪だろうしね。笑ってるけど。
え?なになに。氷や雪は元々水だろ?有利属性じゃないかって?うん。確かに普通に行けばユキの方が優勢に見える属性だけど、ユキの基本戦術には相手への継続的なデバフという点が大きいからね。言わずもがな、凍傷の事だけど。体が燃えてる相手に凍傷はさすがにつかない。さらに氷が解けて水にはなるけどみるみると液体になったもの片っ端から蒸発して気体になっていく。
あのトリさんの周りは今もメラメラと空気が揺れて見えるためかなりの高温なんだろうね。
有効そうなのは大量の水かな?水と言えばアリアさんだけど、居ないので頼れない。
一応私も〔水〕を持ってるからそれで攻撃してみるけど、あの熱量の前には焼け石に水だよね。
なかなか厳しい戦闘になること間違いない。それに相手は…!
大量の火の弾幕をそこらじゅうに振りまきながら高速で飛び回る。火の鳥に攻撃していた2人も、火傷と炎症のデバフをくらい思うように動けないらしい。やっぱり近距離戦はきつい。
私の歌に火炎耐性のバフ効果があればいいんだけどね。残念ながら耐性系のバフはほとんどない。全部回復系統なんだよね。いや、文句がある訳では無いのだけど、薬類以外の回復方法ってほとんどないらしいからかなり現状でも強いし。全体バフだし。
水弾を飛ばしつつ、火弾の回避に専念する。火弾自体は等間隔でそこまでスピードもないくらいゆっくり落ちてきている。が、そのおかげで熱がこちらに伝わって来る時間も長い。
この弾幕。効果は真反対だけどユキの凍傷のようなデバフ狙いの可能性が高いね。体温上昇系のデバフ…。それこそ火傷。酷くなると炎症。最終的に発火。このゲームなら平気でしてきそうだね。
だって…。凍傷の次に凍結ってデバフあるし。凍傷自体にデバフのランクというか、進行度とかあるから。だとするとただ避けてるだけなのはトリさんの思うつぼだね。
『ユキここら辺に海とか無い?』
『海〜…。海ねぇ〜』
ユキに〔念話〕で話しかけるもさすがに火星の地形には詳しくないのか。少し悩む。なら探してみようか。
「ちょっと見てくる!」
「全員!ナユカを援護〜!」
「ん」
「「了解」!」
「あ?」
「何か考えがあるんだろう。ランプ行くよ」
「ハイハイ、わーたよ」
とりあえず陣形を変えながら私は一旦トリさんを放置して上へ上へと昇って行く。下では戦闘が繰り広げられているが、幸い、上に行った私のことはそこまで相手にされていないらしく、無視されていた。好都合だね!
ある程度まで昇って来たためビルなどよりもはるか上に来た。私は〔光〕を前後左右に飛ばす。光弾ははるか遠くまで飛んでいく。全体をぐるぐる見回しながら光弾が飛んで行った辺りを注意深く見つめていると…。
「見えた!」
『ユキ!南に大量の水があるよ!』
『さすがナユカ〜!そっちに誘導するよ〜。ナユカはそのまま上飛んでて〜』
ん?まあ、いいけど。
ひとまず、全体の戦場がスタジアムから南に動き出した。ただ下は一直線になってるわけじゃないので大変そうだけど。
それでも全員致命傷になるような攻撃は受けていない。他2名も、私たちの動きに合わせる意思はあるようでそこだけは安心した。
さて海までこのまま引っ張れるかな?
ステータス
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名前 ナユカ
職業「アイドル」
所持金 200 958 300G
ギルド「力の解放」
ランキング:7 003 408 597位
ランク:N
HP
0├────────╂──┤
MP
0├─────╂─────┤
SP
0 ├──────────╂┤
GP
0 ├───────────┨✕
EP
A ├───────────┨可能出力100V
WP
0┠───────────┤10 〇
CP
-5├─────┼─╂───┤5
称号「回避の極意」「覇者」「半公式プレイヤー」
《スキル》
『パッシブ』
「原型」
魔力 気力 霊力 電力 妖力 魅力
「強化系」
体力強化 魔力強化 職業強化
「生活系」
食べる 家事 計量
「感覚系」
暗視
「突破系」
飽和限界突破
『アクティブ』
「属性系」
火 光 風 水 土
「変化系」
火炎 爆発
「鑑定系」
植物鑑定 鉱石鑑定 物品鑑定
「色彩系」
赤 青 緑 紫
「動作系」躱す 回す 整列 伸ばす 直角 止める 減速 連動 集合 舞う 帰還 条件 打ち上げ 曲げる 振りまく 追尾 緩急
「設置系」
魔法陣 設置
「音響系」
歌唱 効果音 録音
「表示系」
地図 表示 隠蔽 掲載
「部位系」
足 手
「命名系」
技名 合技
「技術系」
短剣術 剣術 槍術 弓術
「造形系」
星 針 魚 桜 獅子
「体術系」
叩く スーパーアクセル 蹴る
「防御系」
防護 受け身
「装備系」
装備
「生産系」
鍛治 裁縫 調理
「飛行系」
ジャンプ 飛行 フライ
「状況系」
逆境 鼓舞
「行動系」
拍手 笑顔 投擲 与える 微笑 ポーズ
「?」
念話 アイドル
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