あれから少しして
ピコ!
「ん?なにこれ」
私の視界の隅の方に点滅しながら現れたメールマークが。
「ん〜?どうかした〜?」
「えーと、メール?が届いたみたい」
内容を見ると。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ビュア:
こんにちは。今日空いている時間ありますか?よろしければいろいろお話したくて。
もし、忙しいようであれば空いている日のを教えてください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
うむ、なるほど!
「昨日一緒に黒龍倒した人から今日時間あるか?って言うメールだったよ」
「ほうほう、ちなみにお名前は〜?」
「ビュアさんって人だよ。記者みたいな格好してる人」
あとついでにストーカー疑惑もあるけど。
「あぁ、それなら何となくわかったよ〜。ねぇねぇ〜。私もついて行っていいか聞いてみてよ〜」
「ん?ユキも来るの?」
「ダメ〜?」
「向こうに聞いてみるよ」
ユキが一緒にか…、まあ、たぶん大丈夫だと思うけど。とりあえず聞いてみないとね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ナユカ:
こんにちはビュアさん!!
今日もし良かったら私の友人も一緒にいて大丈夫ですか?その子と約束してて。
もし、ダメでしたらまた次の機会になりますが…。
ちなみに友達は「ユキ」って子です!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「よし!!」
「送れた〜?」
「うん!あとは確認待ちかな?もし向こうが無理ならこっち優先って言ってるから心配しなくていいよ」
先にユキと遊ぶ約束してたからね。
「ナユカありがと〜」
ピコ!
「あ!もう帰ってきた。どれどれ?」
*
さて、私は先程フレンドを確認したらナユカさんがログインしているのを確認しました。昨日は黒龍のせいであの後皆別れてしまいましたが、元々は変わったスキルやプレイスタイルについて、私が投稿している動画で詳しく取り上げるのが目的です。要するに取材ですね。
昨日の黒龍でイベント当事者になり、運営からの許可も貰い。動画を投稿。運営の動画とは違ったアングルからの唯一の動画となれば、やはりかなりの視聴率となりニマニマしたのは内緒です。
そして、その動画の中に写ったナユカさんのスキル!あの〔ジャンプ〕について取材をした動画をあげればまた視聴者は増えるはず…
ピコ!
早速お返事が帰ってきました。いい返事だといいのですが…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ナユカ:
こんにちはビュアさん!!
今日もし良かったら私の友人も一緒にいて大丈夫ですか?その子と約束してて。
もし、ダメでしたらまた次の機会になりますが…。
ちなみに友達は「ユキ」って子です!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ん?
んん?
おっとっと。飲みかけの紅茶を零すとこでした…。
って!!ユキ…?…まさか!?白雪姫ですか!??え?でもそんなナユカさんって初心者ですよねっ!?そんなバカな…。と、ともかくッ!ぜひと送っておきましょう。元々誰でも一緒で構わないですから。もし、御友人がほんとに白雪姫ならさらにラッキーですしね!
*
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ビュア:
なるほど!了解しました。御一緒で構いません。では詳しい時間と、待ち合わせ場所はどちらに致しましょう?いつでも、どちらでも構いません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あ、ユキ。一緒に来てもいいって!」
「お〜、それは良かった〜」
「それで、時間と集合場所どこがいい?って聞かれたんだけど昼からユキ何時にログインするの?」
私は昼は用事はないからね。昼ご飯食べるだけだよ。でもユキも一緒に行くならそっちに合わせないとね。
「私は昼ごはん食べたらすぐにインするよ〜。ナユカの好きな時間でいいよ〜」
「んー…、じゃあ12時に1回ログアウトして、それからうちで一緒にお昼ご飯食べちゃおうか?んで、1時くらいに間に合うようにすればいいと思う」
「あ!昼ごはん貰っていいの!?」
「いいよー」
その方が楽だしね。ナビィに追加で1人分昼ご飯増やして貰うメールを送りつつ。
「場所はどうする?」
「ん〜、そのビュアさんってここら辺にいるのかな〜?」
「多分?私と初めて…いや一方的にだけど会ったのはここら辺だよ?」
ぺちゃんこ事件の目撃者だからね!
「なら、中央闘技場南側ゲートでって送っといて〜」
あ、あそこの闘技場。中央闘技場って言うのね。初めて知ったよ。
「はーい」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ナユカ:
わかりました!一緒に行きます!
時間は1時頃、中央闘技場南側ゲート付近でどうでしょう?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「よし!」
ピコ!
「早っ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ビュア:
それで大丈夫です。中央闘技場南側ゲート付近に1時ですね。お待ちしております。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「それでいいって」
「なら決まりね〜!じゃあ12時までまたオーブ集めしようか〜!」
「うん!」
ちなみに、ビュアはこの時盛大にガッツポーズをしたとかなんとか。
読み終わったら、ポイントを付けましょう!