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T062  ドデカ重砲持ち少女。ミカ

公開日時: 2022年2月6日(日) 20:38
文字数:2,073



「あー、やめやめ!!次だ次!!」


「少々お待ちください」


「あ?まだなんかあるのかよ?お前達が目的のオーブをとったんだ。別に文句はないだろ?」


「いえ、あなたのスキルについて聞きたいことがありまして」


 私が合流しオーブを確保してしまったため両者戦う意味を失い戦闘が終了した。そのままどこか行こうとする少女にビュアさんが話しかける。


「あ?教えないぞ?」


「あなたがさっきの戦闘中に言ったEPという言葉。私達も似たようなスキルを持っています」


「ほう?」


 ビュアさんがスキルについて聞き、それを拒否した少女。しかし、ビュアさんの発言で興味を持ったようだ。

 でもビュアさん言っちゃってもいいの?後でユキに怒られても知らないよ?


「私が言えるのはこちらにもGPという言葉がある。としか。ですがそれだけでも話してみる価値はあるかと」


「…確かにな…。いいぜ?情報交換と行こうか?」


「その前に場所を移動しましょう。あまり外で話していい内容では無いので。…あ、自己紹介がまだでしたね。私はビュアと言います」


「ナユカでーす!よろしく!」


 うんうんユキに1回相談しときたいし…、となるとまたカフェかな?今日よく行くな…。


「うちの名前はミカだ。それで?どこで話そうってんだ?」


「闘技場の近くの店まで」


 ちっちゃい子なのに口が悪い。ギャプ萌狙いか!?


 ナユカのそんなふざけた内面など放っておいてトコトコと博物館を後にする2人。


「あ」


 その後ろを急いでナユカはついて行くのであった。





*




 場所は変わってまたまたやって来ました。カフェです。マスターはそのまま目で奥へ行けと言ってました。たぶんね!半分呆れてたような気もしなくもないけど。ちなみにここまでまた、ビュアさんが持ってた姿隠しのカプセル使用中です。




ガチャ





「ん?あ〜おかえり〜。早かったね〜」


「ただいま〜」


 ユキとハルトさんはテーブルいっぱいの紙にそれまたびっしり書かれた…設計図とか。うんうん、何書いてあるかさっぱりだね!


「その子が言ってた子だね〜。よろしく〜」


 ちなみにユキにはメールでビュアさんがミカちゃんのことを伝えてくれています。


「あぁ、よろし…。は?…なんでうちはこんな大物がいるところに来てんだ?」


「それは、君が力の持ち主だからだよ〜」


 ミカちゃんはユキを見た瞬間固まり、こちらを向いて聞いてないぞと訴える。


「で〜、君はなんの力を持っているのかな〜?」


「…情報交換だと聞いたんだが?一方的に言うつもりは無い!」


 ミカちゃんはユキに向き直りそう言う。


「確かに〜、ビュアからもそう聞いてるよ〜。じゃあ先に手を組まない?正確にはチーム組まな〜い?」


「…チーム?」


「そうそう〜。闘技場が終わったら追加されるギルドシステム。それに加入して欲しい」


「はぁ!?」


「もちろんタダでとは言わないよ〜。こちらもそちらに対して出来うる限りのフォローはするつもりだよ〜?」


「ちょっと待て!?なんだそりゃ!?」


 いきなりの新情報で混乱するミカちゃん。さらにユキは続ける。


「あなたのスキルは私の予想だとかなり費用と技術がかかると見てるんだ〜。悪い話じゃないだろ〜う?」


 ユキの言葉に心当たりがあるのか、何かを考え込むミカちゃん。可愛い…


(確かに費用はかかるんだよな…)


「私からあなたに求めるのは〜、ひとつは今日予告された闘技大会のパーティー部門の参加と、ひとまずは素材収集かな〜?」


「なるほどな…でもそちらの目的がわからんな。いったい何を企んでる?」


「結構あっさりしてるよ〜?闘技大会の優勝」


「…ユキ単品だとわかるがチームでか?悪いが他のメンツが強いとは思わないな」


「ここにいる。ナユカ、ハルト、ビュア、私。それと今いないアリア。全員がその力の所持者、或いは先任なら?」


「ッ?…わかった手を組もう。しかしあんたはそう言う人間を集めて何をするつもりだ?優勝だけが目当てじゃないだろ?」


 お?意外とあっさりしてたね。


「そだよ〜。目的は革命さ〜!」


「革命?…いや無くはないのか?」


「しかもいままでとは違って〜、複数人が絡む大きな革命を狙ってる」


「なるほど、確かに面白そうだな!!」


「私達は全員違う系統のスキルの持ち主ってことだからね〜。世間を驚きのドン底に落としたら面白いと思わない?」


 ユキは魔王にでもなるのかな?


「確かに面白そうだな!!」


「じゃあそういう訳で〜、情報交換と行こうか〜」



 まずはユキはこちらのことについて話し始めた。さっきの私たちと同じように説明し、そして魔力、気力、霊力、妖力、魅力について話していく。私やハルトさん。ビュアさんなんかも自分のスキルについてミカちゃんに補足していった。


「…なんかすげー」


 これら全てを聞いたミカちゃんの反応である。


「じゃ、次はうちだな!こんだけ教えてくれたんだ。さすがに信用しないわけにはいかん」


 そしてミカちゃんの番である。私はどんな能力か予想もつかないからはなから諦めて考えるのをやめた。ユキとかは予想してるんだろうからここまで情報公開したんだろうけどね。私がわかってるのはビーム放つ事ぐらいだ。






「うちのこのスキルの名は、〔電力〕だ」

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