「おー。あつまったなぁー…」
『クソー!なんでなんで俺は火星生まれなんだっ!!』
『現地到着!すげー』
『駅が人でいっぱいなんですが…』
「も、もういいですかね?そろそろみんなでEPを入れていきましょうか…」
「EPって基本MAX100ですわよね…。100いればできるのに…。1000人以上はいるのではなくて?」
現在生配信を見たプレイヤーが続々と集まりつつある中、呼び込んだ3人はとりあえず自分たちの考えが甘かったことを痛感する。
プレイヤーが予想よりはるかに多く来てしまった。
「いや〜、さすがに多いね〜?」
「アリアさんもミカちゃんもさすがだね!!」
「♪♪」パタパタパタヽ(^0^)ノ
「さすがに多すぎだぜw?どうするよ?」
ちなみに集まってきたのはプレイヤーだけではなく。リリースの面々も集まっていた。ちなみにアキアカネとヒカリは半公式プレイヤーのお仕事中である。
「みなさんもお早い集まりで」
「暇だったから〜」
「同じく?」
「♪」
「俺はちょうど素材集めの帰りだな」
新しいことがある。それだけでリリースのメンバーは集まる理由としては充分なのだ。
「それでは改札でEPを空っぽにしていきましょうか」
『おおーーー!!』
*
みんなで並んで改札を通ると、通った時にエフェクトが発生し、改札に吸い込まれていく。
それと同時に視界にゲージが出現し、ほんの少しだけゲージが溜まっていた。
「なんかでたな」
これは建物内にいるプレイヤー全員に表示されたらしい。それをみんなで改札を通り貯めていく。
と言うか…。絶対に人余るよね?
そして100くらいのプレイヤーが通った辺りでやっぱりゲージがMAXに到達する。すると…。
《線路内にリニアが出現しました。運行を開始します》
『駅内アナウンスを開始します。次の運行は…』
上下線共にリニアが走り出したのか、アナウンスにより到着時刻が知らされていく。
「んじゃ〜。試乗してみる〜?」
ユキの言葉に皆頷くが、さすがに全員を乗せるのは不可能なので、上下線と、その他別路線で動き出したリニアへと別れていく。
私たちリリースは全員で同じリニアに乗ることにした。
「前来た時とは違うね?」
「明るくなったよね〜。でも線路上とかに湧いてたオーブは今後湧くのかな〜?」
どうなんだろうね?わかなくなるんじゃない?取りに行くまでが危険だし…。リニアなんかに轢かれたらさすがにHPも即0だと思うよ?
としばらくして、ゲートが開き、そこにはリニアが止まっていた。
「どっかの誰かさんはこのゲートを爆破で開いたのが懐かしい…」
「いや〜、そんな、照れるなぁ〜」
「たぶん、それ褒められてないですからね?ユキさん」
「?…!…♪♪」スっ
「ちょっ!!キリアちゃん!?現物出さなくていいからっ!しかもそれビルの時のじゃんっ!」
「…?」( ´•ω•` )
「そんな捨てられた子犬みたいな表情してもダメだからねっ!?」
「キリア〜。さすがにここでやると私たちが死んじゃうからね〜」
「!」
わかってくれたようで、キリアちゃんはそのままその爆弾をポケットに入れ…。ポケットッ!?いやダメだからちゃんとストレージに入れなさい!!
そんなこともありながら私たちはリニアに乗り込み。現在…。
至って普通に運行していたリニアに乗っていた私たちの、回線が切られる事態に陥ったのでした。
はい?
*
ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR
現在、同一箇所で正規手段ではないログアウトを確認しました。該当プレイヤー数180。該当箇所へ調査用子機を投入。
通信が沈黙しました。
追加で調査用子機を10機一定間隔で投入。
状況を判断。データにERRORを確認。情報解析を開始。判断結果、不明なERRORによる空間断絶を確認。
プレイヤー180名は低速リニアに乗りこのポイントを通過。
通過時にERRORを起こし強制ログアウトになった模様。これと同様の亀裂を不特定多数の場所で検知。
即刻、マザーへの報告を開始。
応答…無し。
再度、マザーへの報告を開始。
応答無し。
プロセス変更。緊急時特別扱いにて報告。
全司令機に通達。全司令機に通達。
マザーへの通信が途絶えました。
接続機確認。0。
外部への報告を検討。受理。
プロセス開始。
警告!警告!警告!
不明なインシデントを確認。現在よりこれの排除を開始します。
ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR
子機の沈黙多数。外部からの攻撃と断定。対抗処置を開始。
イベントが強制的に開始されました。制御不可能。
外部への救援要請を開始…。
EC:001 「マザー沈黙」
EC:063 「ゲーム内のシステムエラー」
EC:999 「外部からの攻撃検知」
『ん?これは…』
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