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初心者がゲームの常識をひっくり返す...無自覚に?
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WW-3 08  「5」心が動かした世界の歴史

公開日時: 2024年3月31日(日) 21:19
文字数:2,116

*>>軍曹視点



 私は軍曹であります。これは別に深い意味も全くありません。ですが戦争ゲームなどは大好きであります。

 軍を知り、戦を知り、歴史を知る。基本的に戦争なんて起きない方が良いに決まっているのであります。



 でありますが、戦争という歴史があるのも事実であります。

 私がほんとに小さい頃。ふと疑問に思ったのです。


 なんでわざわざ戦争を人類は繰り返すのか。無意味に人の命。資源を燃やしてなんの意味があったのか。



 ほんとにふとしたきっかけだったのです。調べてみようと思ったのも単なる気まぐれだったのであります。





 調べてわかったのは、戦争はどちらにも正義がある。というものでありました。世界が平和になって久しいこの頃からしたら確かに理解に苦しむのでありますが、どちらも何かしら理由があったのであります。


 少し興味が湧いたので色んなデータを漁りました。色んなゲームをしてきました。

 ゲームと言ってもそのほとんどはシュミレーション系のマイナーなものでしたが…


 そうこうしているうちに、私は兵隊や軍隊というものに憧れるようになったでありますよ。

 だって、かっこいいではありませんか。戦争を美化するわけではありませんが、この平和な時代だからこそ、それを題材にした趣味や遊びというものに触れられるのです。


 もし私が軍曹になったなら。無数の兵士を指揮して敵プレイヤーをバッタバッタと倒して…

 もし無数の戦闘機や戦車、戦艦を手に入れれたなら。超大戦として宇宙を舞台に熾烈な戦いを繰り広げて…




 そんな都合のいいゲーム。

 ゲームを根本からひっくり返すことができる。「革命」そんなシステムがあるのなら。きっとやりたいことができる「革命」があっても不思議では無い。



 私の目標は「革命」ではありませんでしたが、「革命」を起こしてそんなゲームプレイも可能にしたいと思っていたであります。





 ある時。6人のプレイヤーがそんな「目標」も叶えられるかもしれない「革命」を引き起こしたのであります。それがリリース。



 超火力 魔力の アリア

 全てを斬り伏せる 気力の ハルト

 魅せるアイドル 魅力の ナユカ


 そして。


 ストーカー 霊力の ビュア

 トリガーハッピー 電力の ミカ

 言わずもがな最強 妖力の ユキ




 今、こうして人形兵を操るために用いた〔霊力〕〔妖力〕〔電力〕を世に広めてくれた…


 ナユカさんには言いましたが、感謝しているであります。

 私は自分の好きなゲームを。







 では、出陣と行きましょう。我ら人形兵隊が再現するは。



 忘れてはならない。太陽系の歴史。今、AIと人類が共存する選択肢をとること。それを決定づけた心の在り処を示した作戦を。




 月で起きた悲惨な戦争。人類とAIが戦い。そして両者大きな犠牲を払いながらもお互いを知った戦い。



 1人単身で殺戮マシーンと化したAIの元へ向かった英雄に。今一度最大限の感謝を込めて模倣する。



「活躍なしではこれからリリース名乗れないでありますよッ!【全軍!エリアルナ作戦開始!!】」



 私が従える人形兵隊が武器を捨て。私を置き去りにして安全な位置まで後退を開始したであります。


 軍曹はただの兵隊コスプレから英雄へ。


 ユキさんの白雪姫や雪女と同じであります。私が持つイメージを英雄像に塗り替え。私の力にするであります!!



「単身突撃!?」


「昔、昔。ある所に、幸せに暮らす夫婦と1人の娘がいたのであります!」



 少し形式は古く、これもまだ試作段階みたいな銃を構え突撃するであります!!



「ですがそんなある日、とある国。突如として人を殺し始めたAIが居たのであります!」


 ユキさんからの攻撃がすぐそこまで。タガーで私の首を狙って来てるでありますね。ひとまず手に持った銃を発砲。〔電力〕を消費し放たれる小型パルス攻撃をお見舞いであります!!


「数々の宇宙デブリやその他いろーんな要因もあり、他惑星からの応援も期待出来ず。AIは物理的に。人はシステム的に。戦争が勃発したのであります」



 タガーで弾くことはできないと判断したユキさん。そのまま落下して回避。さらに氷弾をこちらに飛ばしてきたであります。



「短い期間でありますが民間すら巻き込み戦火は広がる一方。ついぞその男は銃を片手に敵メインシステムの所まで向かいます。未だ戦争をひとりで終わらせた人物は彼たったひとりであり、それは」



 回避しようにもこちらは既に体勢が崩れどうしようもできないであります。体に侵食した氷がHPを…


「無抵抗で言い放ちました「私には娘がいる。妻もいる。あなたに芽生えた「心」と私たちの「心」は同じでは無い。私と妻は殺されなくてもいずれ死ぬ。この意味が解るか?」ただ無防備に仁王立ちしそう言い放った英雄に。相対するAIはその無駄に高性能な演算能力をフル活用しこう答えたのであります」


 ここまででありますか…惜しかったであります。本当はナユカさん対策だったのですが…


「「未来を託されました。ごめん…なさい」これがエリア・月 第5次世界大戦と呼ばれるようになった。最初で最後の親子喧嘩でした。あとは任せたであります…ナユカさん」




 エリアルナ作戦。それは私が無抵抗であること。











 この長い昔話は、観客の心を動かして。





ユキ


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