「と!言うわけで〜。私たち「リリース」はメインストーリーと宇宙進出。両方を進めたいと思いま〜す!」
「いえーい!!」
「…♪」
「とは言ってもそうそう簡単にことが進むはずもないので〜、メインストーリーの方に重点を置こうと思ってるよ〜」
「いいんじゃないか?」
ユキの方針に反対意見は無いらしく、皆さん肯定の意思を示す。
まあ、確かにリニアのように前もって予測ができてたならともかく、地球から飛び出す方法は全くの手付かずだからね。たぶん、軌道ポータルを起動するために何かあるんだろうけど。
「この後すぐにノアのアリオト艦長に会いに行こうと思ってるよ〜。システム追加に伴う変化観察の意味も込めて〜」
「確かに、来訪者達からしてどのように解釈されているのかが気になりますね」
来訪者は死ななくなったってところはほんとに良かったと思うよ。
「ん。私たちは仕事」
「です!」
「2人は今日は無理そうだから明日からだね〜?明日は私が出番なわけだけど〜…」
ヒカリさんとアキアカネさんはこれから実況解説のお仕事らしく、この会議が終わり次第闘技場に向かうらしい。
「それは…。相手が可哀想だなw?」
「負けてもボーナス付くんだろ?いいじゃねーか!うちはやってみたいぜ?」
「時間は教えないよ〜」
明日はついにユキのプレミアムマッチらしく、ユキは暴れるき満々だね?私は明日は仕事は無い。ってことは一時的に単独行動かな?
「じゃーそろそろ動こうか〜?同盟ギルドからも連絡入ってきたし〜」
「はーい」
「♪」
「了解です」
「うっし!」
「ん。行ってらっしゃい」
「&いってきまーす!」
「そちらもお仕事頑張るのですわ!」
「おっちゃん…うるさいだろーなー…」
「生産職のリーダーのやつだな…」
そうして私たちは博物館を後にした。
*
『リリースの皆さん。地球を救ってくれてありがとうございます』
私たちが外へ出て同盟ギルドのリーダー達が集まってる場所へ行くと。開幕からみんなして私たちにお礼の言葉と共に頭を下げていた。て…。えぇ!?
「いいよ〜。いいよ〜。私たちはやるべくしてやっただけだからね〜」
「でもあなたがたに救われたのは事実。我々は全員感謝していますよ」
そういったのはインフォメーションコーポのリーダー。セリエル。
その他にも開拓使団のサーニャ。
生産職連合会議のジーク。
Jチームのワダチ。
闘技戦士団のヴォーガード。
と、ここら中央闘技場周辺を本拠地として活動している。「Central Symbiotic Federation」略して「CSF」同盟のリーダー達だ。
「もし、今度あんなことが起きたら俺たちを呼ぶんだぜ!!遊びじゃないのは充分わかってるつもりだ!それでも俺たちはあんた達の力になりたいんだ!!」
「ありがとね〜。その時がきたら頼むよ〜」
「ヴォー!抜け駆けはずるいぞ!私たちだって戦うさ!」
「ぼ、僕達も気持ちは一緒ですよ!」
「わしらは戦いよりも後方支援だがのう…。アイテムなんかは優遇しよう」
「みんな…ありがとう!」
「この通り…。我々インフォ含めCSFはリリースをリーダーとして活動しています。あなた方がこれからも戦うと言うのであらば。我々もおもとしましょう」
頼もしいね。
「…。ひとつ。どこから情報を入手したのかな〜?」
と、思ったけど、確かにおかしいね…。私たちがこれからもあんなのと戦うといということは一般人には知らされていない。はずである。
知っているのは、その先の戦いに参加したプレイヤーのみ。しかも箝口令がしかれているのに。
あたかもこのゲームシステムが兵器利用されるものとした前提で、さっきからセリエルさんは私たちに話しかけている。
「いろいろ考えたら頭のいい人なら気付きますよ。もちろん。予測の段階ですが…。その反応を見るにやはり何かあると解釈してよろしいので?」
うわぁー…。
「いいよ。もう…。隠してる方が馬鹿らしくなってくるよ〜。少し待ってね〜…」
あ、ユキはたぶんナビィに報告してるね…。私たち。パパやママがしていることは未だ公になっていない。
防衛省が攻め込まれない為に戦争は回避出来そうもないことは伝わっているよう。私とママの血が宇宙人であることも公開しているが、公開し戦いに力添えして欲しいと言っただけで、その方法が「RBG」だとは一言も言って無い。
地球乗っ取りに関してもたまたまRBGが標的になっただけだと世間では思われているはずである。
それなのにこの「RBG」が戦争に関係することをよんでいるセリエルさん…。
何者?
「許可降りたね〜。それじゃ〜…。話そうか?その前に、この事実を知った者には防衛省から箝口令を敷かれるよ〜。もし喋ったら1発で犯罪者になるからご注意ね〜。知りたくない人、ギルドはご退出願うよ」
誰一人その場から動かない。
「…わかった。じゃ。このことはギルド内の重要な人物のみに伝えること。この場合も箝口令はその人に適用されるからね〜?」
こうして、このゲームの…
Reality barrage gamersの…。
いや。
Gamers barrage reality システムについてユキは語り出した。
作者コメント
作者はずっと言ってきましたよ。世界を「ひっくり返して」と。
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