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016  ちょっとバトってよ。参考がてらにさ?

公開日時: 2021年9月27日(月) 16:37
文字数:1,982

「ねえ、ユキ。」


「ん?なに〜?」



「ちょっとバトってよ。参考がてらにさ?」


 まあ、単純に早くバトルしてみたいし。それに....


「それにユキの動き見ていろいろ覚えた方が速いような気がする。」


「習うより、慣れろってやつだね。うん、いいよ〜。とりあえず飛行系統のスキルは使わないであげるね。さすがに飛ぶと何も出来ないでしょ?好きなタイミングでかかっておいで〜。」



 よし!じゃあ遠慮なく攻撃していこうか。まず1発。魔弾をユキ目掛けて飛ばす。


ヒュッ、パーン!!!!


 それを難なく同じ魔弾で撃ち落とすユキ。続けて攻撃。ユキ目掛けてもう1発魔弾を飛ばす。今度は少し早めに。これも成功。


ヒュッ、パーン!!!!


 これも撃ち落とされる。と、今度はユキが魔弾を飛ばしてきた。こちらも魔弾を作り撃ち落としにかかる。


ヒュッ、、パーン!!!!


 成功。ふむ。今のところ大方予想通りに魔弾は動いてくれる。と、次にユキが魔弾を飛ばしてくる。次々に....


ポポポポポン!!



 それを今度は横に大きく動いて避ける。すぐさま今度はユキが腕を横に振り抜き魔弾を散らすようにばらまいた。


(おぉ〜、キレイ....)


落ち着いてそれを対処する。


ポポポポポン!!


 目の前だけではなく、広い視野を持ち余裕を持って弾幕をかわす。こちらも反撃。ユキがやったように左手を振り抜きながら複数の魔弾を使って攻撃する。


ポポポポポン!!


成功。


 (だいたいのことはできるかな?あとはそうだね....いろいろ試していこうか。)



次、こちらから仕掛ける。さっきと同じように左手を振り抜き魔弾を散らす。今度は魔弾ひとつひとつの速度を変えて。


ポポポポポンッ!


成功。


「うわ!」


スッ、ヒュッ、パパーン。


 それをユキは予想していなかったのか少し驚くも、即座に対応。当たらないようにかわしつつ、進路上にある魔弾を撃ち落とし。さらにこちらに仕掛けてきた。


「今度はこれ!!」


ポン!!ボッ!!!


 ユキが放った弾幕はひとつ。今までと違うのは....オレンジ色に変わった?いや、燃えてる?


それを撃ち落とすために魔弾を飛ばす。


ヒュッ、バーンッ!!


成功。


(今までと違って撃ち落とす時に少し爆発した?)


ポンッ!!


うわっ!?ヒュバーンッ!!


 すぐさま今度はユキが火弾を放ってきていた。気づいた時にはもう遅い!いやまだ間に合う!ギリギリのところで魔弾を使って撃ち落とす。が爆風でダメージを受けてしまった。



オーケイオーケイ。次は属性弾ね。


 まずはユキがやったように〔火〕を魔弾に使いながら、飛ばすッ!


ボン!


 ん?成功かな?少し違ったかな....ユキは無属性の魔弾に火をつけていたのにたいして、私のは初めから火弾だった。まあ、要研究が必要ね。さて、私が放った火弾をユキは....今度は水かな?水弾で撃ち落とす。


シュー....


 おおぉ〜。今度は爆発せずに消えた。なるほどね。


 やっぱり属性の相性とかもあるみたい。次にユキは....手を上に挙げて沢山の弾幕を飛ばす。それは徐々に失速していき....


(やっぱり降ってくるよね!?)


 そのまま今度は重力にしたがって落下してくる。それを冷静に見てかわそう、そう考えながら上を見ていた。次の瞬間。


ドンッ!

「キャッ!!?」


いきなりの衝撃で後ろに少し吹き飛ばさた。


そこに落ちてくる弾幕....



(やばいッ!どうにか逃げないと!!)



  吹き飛ばされた衝撃で体制が崩れたナユカに上からの弾幕が襲いかかる。


 何とかダメージを受けながらも弾幕の範囲から抜けようとするナユカ。抜けきった時点でのHPバーは残り3割しか残っていなかった。


 何とか出れたよ....ダメージいっぱい持ってかれたけどね。


「ユキ〜少しタイム〜」


「許す!!」


 いいのか....さて、いまさっきのいきなり吹き飛ばされたやつ。あれは上に飛ばした弾幕で私の意識が上を向いた隙にユキが魔弾を飛ばしてきた感じかな?

 まだまだ慣れてないのもあるけど視野を広げてないとダメだね。それこそ、いきなり後ろから魔弾が!とかもできないことはないんだし。問題は....不意打ちで飛んできた魔弾かな。


 無属性の魔弾だとダメージは出るけどあまり衝撃はない。現に上からの弾幕は当たってたけどそんな吹き飛ばされるって程では無かった。やっぱり属性弾かな?それともスキル? 前者はまあ、大丈夫かな。属性弾は見たところ魔弾の見た目にも反映されるっぽいから。ただ、後者が問題だね。スキルでそうなるなら見た目に出ない可能性があるわけだ。これは例えば、さっきのユキが上から落とすように飛ばした弾幕に、半分だけ吹き飛ぶ魔弾を混ぜて飛ばす。こうすることで相手はあの弾幕の範囲から抜けにくくなる....魔弾に吹き飛ばされた先でまた魔弾に吹き飛ばされたりといった感じで。


「お〜け〜。なかなか面白いじゃない!」


「どう?考えはまとまった〜?」


「もちろん。よし!タイム終了!続き、始めようか。」



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