外を出た私たちが目にしたのは、ワラワラと集まってくるモンスターの大軍だった。
「うわ!多い!」
「ナユカはまだMPあんまり使っちゃダメだよ〜?せめてビュアが来てからね〜」
「ラジャー!」
確かに、私の場合単騎だと不利になるからね。〔魅力〕の弱点ってそこだね。誰かに見てもらわないと「力」にはならない。
「それにしても…この数は私が持つかな〜。前のイベントとは違うしね〜…」
「ユキ!頑張ってね!」
「うん。私は負けないよ〜」
ユキはそのままモンスターの大軍に突っ込んでいく。
「私だって…戦うけどね」
そうして私は走る。モンスターは大量にいるし全方位から接近してきている。
私はユキとは反対側へ向かい扇子を取り出した。
そうしてモンスターの大軍に突っ込んでいく!一体づつでも確実に、急所を!斬る!!
グギャーー!!
ここら辺にいるモンスターはほとんどゴブリンと言われる小型の人型。急所は…首と心臓なら確実だね…。
まず一体、そのまま直進してゴブリンの棍棒をギリギリで躱す。そしてそのまま首を一閃。
グギャーー…
うん!首だと一撃だね!
さらにその後ろから来るゴブリンの攻撃を〔蹴り〕で横に逸らし、横から回り込んできたゴブリンを巻き込み吹き飛ばす。今度は反対側にいたゴブリンの棍棒をしゃがんで回避。その後すぐに下から扇子で切り上げ、次に首に扇子を振るう。
後ろに回り込もうとしているやつは、投げナイフを心臓目掛けて飛ばしそのままやっつける。今度はゴブリンじゃなくて上空からカラスのような鳥が鋭い嘴をこちらに向け、急降下してくる。そいつを扇子で弾き、ついでにゴブリンを脳天からかち割る!
その勢いのまま一旦姿勢を落とし私に向けて振るわれた…あ、今度のゴブリンは剣持ってる。それを回避し、後ろ〔蹴り〕。〔防衛〕で左右から挟み込んで来たゴブリンを片方は扇子で、もう片方は片手でガード。
こうして着実にゴブリンの数を減らしていく…がまだまだ沢山いるモンスターの大軍はどんどん船に近ずいて行く。
「多い!!」
私が1人愚痴りながら戦っていると。
〖プレイヤー:ミカにより大規模戦闘システムが作動されました。これより指定スキル保持者へのシステムを作動させます〗
「おう?」
唐突のワールドメッセージに少し困惑。ミカちゃんがなにかした感じ?
《全プレイヤー〔地図〕接続。プレイヤーの位置を〔表示〕。〔念話〕の接続》
え?なになになに!?これ?なんか色々出てきたー!!危なッ!
グギャーーーー!
自分の視界に出現した地図やら何やらを見ていると、横から湧いてきたゴブリンに攻撃をされる。ぬ?これ地図と…
あ、連動してるのか!
唐突に出てきた〔地図〕に表記されている赤点がひとつ青の点に接近する。この角度だと…。
「うりゃ!!」
扇子をその方角へ振ると、確かな手応えとゴブリンの悲鳴が。
ぉぉー便利!なんだか分からないけどグッジョブミカちゃん!!
『ナユカ…!聞こえる!!』
そんな時私に念話でユキが話しかけていたのだった。
*
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ユキ: 全員中央闘技場南の博物館近くに集合!
ここにNo.2ノアがあり現在敵影多数。ビュアに限ってはナユカのために急ぎで〜!
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ミカ: すまん!少し遅れる。ただ多分役に立つはずだぜ!
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ユキ: 了解〜
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「よっと!これでまあ少し時間ができたな…」
時は少し遡り、ユキがメンバー全員にメールを飛ばした時の出来事である。
〖プレイヤー:ナユカ により情報が開示されます〗
「ん?向こうでもなんかやってるな?」
ミカの前にはゴテゴテした大きなに機械が鎮座していた。
というのもクエスト通りに闘技場周辺のセーフティーエリアに避難したミカは、そのまままずはユキ達と合流しようと、メールを送ろうとしていたのである。
しかし、セーフティーエリアに入ってすぐに、ミカから何故かEPがごっそりと抜き取られたのだ。
不思議に思ったミカは抜き取られた方へ進む。しばらくしてある屋内にたどり着き、入ってみれば…。
と、今の状態になったのである。そして機械大好きなミカが面白そうとこの機械を弄らない訳にはいかない。そそくさとここに来た原因である〔電力〕を流した時にそれは起動したのである。
『大規模戦闘システム起動プロセス完了まで:必要EP5万W』
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ミカ
HP
0├────────────┨
EP
A├────────╂───┤ 可能出力200V
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「うわ…かなり持ってくつもりじゃん。貯めるのめんどくさいんだぞォ…」
EP
A├────╂───────┤
『大規模戦闘システム起動』
「いっぱいあげたんだッ!役に立ってくれよな!」
〖プレイヤー:ミカにより大規模戦闘システムが作動されました。これより指定スキル保持者へのシステムを作動させます〗
「うわお…。視界に地図が出てきたな…。ッてこれ敵や味方の情報共有ができるのか!!しかも対応全プレイヤーと念話可能…。いいねーッ!面白くなってきたー!!」
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ワット W
アンペア=━━━━━━━━━
A ボルト V
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