「さて、皆さん〜。お久しぶりだね〜?」
「だねー?」
「いきなりワンタイムイベントはびっくりしたがなw?」
「私はちゃんと生放送にしてたので良かったです」
「ん」
「…♪」
「RESTART。いい響きですわ」
「そ、そうか?」
うん。みんな元気そうで何よりだね。たぶん私が1番不調だったんだと思うけど。
「早速、今後のことについて話していきたいんだけど。初めに言うと、拒否権はあるからね〜?」
「なんだそりゃw?」
ユキはそこからは真剣な表情で喋りだした。
「まず、このゲームについて。あ、言っとくけど他言無用ね〜。このゲームは元々兵器開発の一環で作られたものだった」
「…」
「まあ、それの関係あって「マザー」みたいな超高性能AIが運営していたんだけど〜。この度ナユカのパパ。勇人さんが「RBG」を買収しました〜」
「「は?」」
「「はい?」」
みんな仲いいね?
「そのおかげで「RBG」は無事に運営再開できたわけだけど〜。兵器開発の一環と言う部分は引き継がれていま〜す」
「な、なんかとんでもない事に巻き込まれてねーか?」
うーん。ハルトさん正解!!
「それは現実世界へのプレイヤーの投影」
「投影…ですの?」
「そう、投影。現状、兵器としての最新攻撃手段は、テレポート質量兵器が主流だけど〜。このRBGの攻撃手段はプレイヤーがスキルを使って行う攻撃をリアル投影する技術」
「で、できますの?そんなこと」
「できる。RBGサービスエリア内だと、私たちの弾幕を実弾として使用することができるらしい」
まあ、これにはびっくりだよね。
「リリースのみんなにはお願いがある」
「待って。それは私が言うよ」
ユキを止めて私がみんなに向き直る。これは私の問題だからね。
「みんなに。私と一緒に戦って欲しい」
私は頭をみなに下げ、私と一緒に戦って欲しいと言う。これは「私の為に戦争に加担して」と言っているに等しい。
だからユキは初めに拒否権があることを言ったのだ。
「「「「「わかった」」」」」
「え?」
「そもそも、もう巻き込まれてるようなもんだしな?うちだってナユカのために戦うことは吝かでは無いぜ?」
「そういうことだなw」
「1人で行く方が馬鹿なのですわ」
「ん。私は構わない」
「水臭いですね?友達を助けることに何を躊躇うことがあるのでしょうか?」
「そうですね。私としてもナユカさんは大切な仲間ですよ?」
みんな…。優しすぎるよ。
「まあ、そんなことだろうとは思ってたけどね〜。さて、まあ、大事な話は決まったわけだし。今後の目標だけど〜。ひとまず新メンバーを迎えに行きたいと思いま〜す」
ん?ちょっと待って初耳なんだけど?
「新メンバー?」
「そう」
「迎えに行くってどこにいるんですの?」
アリアさんの質問に対して、ユキはとんでもないことを言い出した。
「セカンドムーンにいるよ〜」
「いけねーじゃんw」
ハルトさんのツッコミ通り。私たちはまだRBG内で地球外に出れない。
「そう!だから見つけるの!」
「ちなみに誰?」
「秘密!」
うん。秘密にする意味ある?
「ともかく、移動手段を私たちで見つけること。これが私たちの目標かな〜」
「なるほどな…」
「それと。RBGのメインストーリー自体は進行再開するから〜、そのための来訪者達のちょっとした育成やら土地開発やら…。そこら辺も同盟のみんなと進めていかなくちゃ行けないから〜。なかなか大変だよ〜?」
「いいぜ。やってやろうじゃねーかー!」
「ヒイロさんとかは。だいぶスキルの扱いには慣れてきたのですわ」
来訪者達は先日の事件には巻き込まれなかったみたい。マザーがその時の記憶も処理したらしいから、事件自体知らないみたいだね。
「そういえば来訪者は「HP全損」でセーブエリアに帰還するシステム追加されたらしいよ〜?」
「それは朗報ですわ!」
「痛みとかも無いようにしたって〜」
「それまた急だな?なんでだ?」
ほんとに急だね?
「色んなプレイヤーからクレームが多かったみたいだね〜。元々は「共生」じゃなかったみたいだから、そこら辺のシステムは作ってなかったんだって〜」
「納得ですわ…」
確かに、共生自体が想定外のシナリオだったみたいだしね。そう考えたらむしろマザー頑張ってるんだなぁー。
あ、ちなみにマザーにはあったけど、THEアルビノって感じの少女の外装つけてたよ。
人形みたいで欲しい…。あ、マザーの所有権ってパパが持ってるんだっけ?…パパ〜!!マザーちょうだーい!!!
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