「「おじゃましまーす」」
「ようこそ…と言っても何も無いのだがね」
あの後すぐにハッチ…?が開かれ船内に招かれた私たち。それを出迎えたのは、髭を生やしたいかにも偉い人!という風貌のイケオジが出迎えてくれた。後ろに他の人も待機している。
「こちらで話そう。あまり時間が無いのでね」
そう言ったイケオジは、すぐ後ろにある扉を開き中に案内してくれる。艦内は重力が常に艦の底方向に固定してあるらしく、たとえ地面に突き刺さっていようと安定して立っていられる。便利。
中は至ってシンプルな作りで真ん中にテーブル。その両サイドにソファが置かれている。そこに私たちとイケオジが座りどこからともなく紅茶が配られてきた。
「紹介がまだだったな…。私の名はアリオト・ペイ・セブンスター。この艦「ノアNo.2」の艦長をしているものだ」
「私はユキ」
「私はナユカです!」
簡単な自己紹介…と言ってもプレイヤーである私達は名乗ることしか別段することは無い。
「おふたりはこの星の方とお見受けする」
「そうだね。あなた達はどこから来たの〜?」
ユキが答える。しかしまだ警戒しているのか少し会話を濁している感じがする。
「私たちは遥か遠い星からやってきた…」
「詳細な場所は言えない?こちらはいきなり隕石が降ってきてびっくりしてるから少しでも敵意がない。ということを証明して欲しいのだけど?」
そうユキが問いかけ、それに艦長のアリオトさんは少し悩む。
ユキはプレイヤーとしてある程度先のイベントで情報を得ている。それの確認をしたいんだろうね。見る限り敵がいるのは確かだし。
「すまない。こちらも自分達がもうどこから逃げてきたのかわかっていないのだ。我々は敵からの攻撃を受け、逃げるので精一杯でね…。何とか逃げ延びた先ここにたどり着き、そして体制を整えようとした時に、再び敵からの攻撃を受け各艦隊がちりじりになってこの恒星系内の惑星に落ちたのだ…。信じられないだろう…だがこれがこちらの現状になる」
「そっか〜。私たちやこちらに攻撃の意思はない。むしろさっきも言った通り助けになりたいと思ってはいる」
「それはありがたい!」
ユキの回答に顔をあげる艦長。
「ただ…。そっちがこの惨状を起こしていることに変わりはない」
そこへ、ユキが強く艦長に言い放つ。
「すまない…。結果的に巻き込んでしまった…」
「だから…。少し条件をつけたい。協力するのは構わない。でもそちらの持っている情報をともかく公開して欲しい」
ユキの淡々とした物言いに不安なのか艦長は再び顔を伏せてしまうが、その反応を見ればかなり窮地にあることが伺えた。
「わかった。できる限りその要求に答えよう」
「あともうひとつ。先に聞いておきたい。…私たちは今協力関係を敷いたが、そのちりじりになった他の艦にそのことを伝えることは可能かな?」
「それが…。通信システムをやられてしまっていてな…復旧までには時間がかかる」
「できない…という事ね」
「すまない。あなたがたのように対話から交渉してくれる限り、こちらからは攻撃はしないだろうが、そちらから攻撃を加えた場合は、敵性存在として防衛行動を取っていてもおかしくはない」
「現状は把握したよ」
「重ね重ねすまない…」
現状はこの艦とは和解できたとみていいのだろうか?しかし、他の艦とは連絡が取れないと。
そうやって相互の状態を確認していたその時。
ビーーーー!ビーーーー!
「これは?」
明らかな異常事態を知らせるブザーが艦内に鳴り響き出した。
「一体何事だ!」
即座に部下と連絡を取り出した艦長。その通信は艦内に響き渡る。
『敵性反応が本艦に一斉に接近し始めました!!』
「なに!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
メインストーリーシークレットクエスト「クリア」
ファーストコンタクトを成功させよ。
勝利条件:墜落したいずれかの艦にコンタクトを取ろう。
敗北条件:コンタクト成功前にモンスターによる襲撃の開始。
報酬:一部「来訪者」の協力
特別報酬:モンスターの情報開示
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ピロン!
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緊急クエスト:モンスターの襲撃
各闘技場周辺の戦闘不可エリア改め、セーフティーエリアを死守せよ!!
勝利条件:敵モンスターの撤退
敗北条件:セーフティーエリアの破壊
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
緊急シークレットクエスト:「ノアNo.1.2.5.7」の死守
各艦「ノア」シリーズの死守。または協力関係を構築せよ。
勝利条件:どれかひとつでも「ノア」の死守成功。
敗北条件:全艦「ノア」の大破。「来訪者」の全滅。
クリア状況
1:接触成功。
2:接触成功。協力関係構築成功。
5:未発見。
7:接触中。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「な!なんかいっぱい出てきたよ!!」
「これは…。結構やばいかも〜…」
私たちの目の前に突然現れるクエストパネル。そして…
「時間がない。ユキ殿!これを!今落ちてきたモンスターの情報がこれに入っている。これをできるだけ早くこの星々の人間に広げてくれ!役に経つはずだ」
「オ〜、ナイス!!ナユカ!確か〔掲載〕で各コメント広場にこの情報を貼っていって!私はビュア達に協力を仰ぐよ!」
「わ、わかった!!」
ユキからその情報が入った…なにこれ?まあ何かを渡され情報を読み込む。
《〔掲載〕を確認。拡散しますか?》
いきなりシステムが動いたけど好都合なので即座に許可する。
〖プレイヤー:ナユカ により情報が開示されます〗
今度はいきなりワールドメッセージが流れていっせいに全てのプレイヤーに情報が行き渡る。
あ、なんかすげー。
ユキはみんなにメールで知らせたあとこっちに手を伸ばし。
「さぁ、行こっか〜。対モンスターでも暴れるよ〜【私と一緒に踊りましょう】!」
「もちろん!喜んで。ここを守ればいいんでしょ?なら盛大にやらないとね!!弾幕の花を【君と咲かせよう】」
そうして私たちは飛び出していく!
ステータス
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名前 ナユカ
所持金 200218300G
HP 0├───────────┨
MP 0├─────────╂─┤
CP-5 ├─────┼╂────┤5
称号「回避の極意」「覇者」
《スキル》
『パッシブ』
「原型」
魔力 魅力
「強化系」
体力強化 魔力強化
「生活系」
食べる
『アクティブ』
「属性系」
火 光 風 水 土
「変化系」
火炎 爆発
「鑑定系」
植物鑑定 鉱石鑑定 物品鑑定
「色彩系」
赤 青 緑 紫
「動作系」躱す 回す 伸ばす 直角 止める 減速 連動 集合 舞う 帰還 条件 打ち上げ 曲げる 振りまく 追尾
「設置系」
魔法陣 設置
「音響系」
歌唱 効果音
「表示系」
地図 表示 隠蔽 掲載
「部位系」
足 手
「命名系」
技名 合技
「技術系」
短剣術 剣術 槍術 弓術
「造形系」
星 針 魚 桜
「体術系」
叩く スーパーアクセル 蹴る
「防御系」
防護 受け身
「装備系」
装備
「生産系」
鍛治 裁縫 調理
「飛行系」
ジャンプ 飛行
「状況系」
逆境 鼓舞
「行動系」
拍手 笑顔 投擲 与える
「?」
念話
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技
【煌星流姫「ペンタゴンスター」】
【舞戦扇武「ダンスフィンブレード」】
【昇華星林「トゥインクリング ナイトフラワー」】
【赤眼発動「ワールドビュー」】
【君と咲かせよう】
【弾幕響鳴「スピリチュアルビューティ」】
状態
・魔力微特定回復
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