月からの援軍として「アインズ」のメンバー上位20名程が駆けつけてくれた。
彼らを入れて24人のプレイヤー。少し東にミカちゃんとビュアさんが、私たちと元々闘技場があった所を挟んでハルトさんにアリアさんの2人が現在ゲームの世界に来ていた。
あと少しでナビィいわく、さらに第2陣も来るらしい。
だけどどうやってこんなピンポイントな場所にログインできたのかな?
「ちなみにどうやってここへ?」
アキアカネさんが私の代わりにナビィに質問してくれた。
『最短距離で迅速に動けるプレイヤーで面識のあるものにだけ、現在の地球の情報を流しました。その後、防衛省のマスターテレポーター(どこでもドアみたいなもの(近距離限定))の使用許可が降りましたのでそれで招集。軍用輸送艦にて月から出港。ゲートは緊急事態状態ですのでフリーパス。そのまま地球に侵入。港に止まらず、ある程度開けているポイントに着陸。そこからプレイヤーにログインしてもらうことで、上空の亀裂は回避してもらいました』
わーおー、何言ってるのかさっぱり分からないぞぉー?
「第2陣はどこに止まるのですか?一陣の輸送艦でスペースはもう既にありませんけど…」
『第1陣の輸送艦は既に港へ移動を開始しています。出現ポイントの輸送艦はログインと同時に入れ替わるように消え、2陣の輸送艦が出現するでしょう。来ますよ』
私たちが話している間に時間は経過し、ナビィの言った通りに一旦輸送艦は消え、再度現れる。
ちなみに、「アインズ」のプレイヤーがいるのと、絶壁のバリアのおかげでめちゃくちゃ楽なので、私たちは休憩、プラス回復薬使用中だ。
え?急いでるのに休憩なんてするな?
ナビィがしろって言うんだから仕方ないでしょ?
「援軍到着であります!!」
「軍曹!!」
第2軍はつい最近ランキングバトルで当たった軍曹。と、もう1人は…。闘技大会の相方の人!さらに知らないけどぞろぞろと、これまた20人ほどプレイヤーが現れた。
「ナユカさん!また会えて嬉しく思うでありますよ!!」
「私もだよ!」
軍曹は兵隊さん達を使役できるから、1人と考えるより軍隊として考えた方がいいかも。こういう場面だと超適正能力だよ!!
これでこの場には44名のプレイヤーが集まった。
『全プレイヤーへ通達。ナビゲーターをトビィから代わり、これからナビィが指示を出します。これは遊びではなく。戦争です』
ナビィの言う通り、これはゲームではなく。未知の敵との戦争。まだ見ぬ敵が、悪意を持って行った攻撃へ対する防衛だ。
私たちがもし、全滅した場合。再ログインは出来ない可能性が高く。やり直しが出来ない。地球は今や機能を停止し、ほとんどのAIがダウン。AIがダウンしたということは、家や施設の制御を失ったということ。
この時代にアナログで家の玄関ロックを外せる人などまずいないのである。つまり、閉じ込められてしまった。
それが長時間続くのは、下手をすれば命に関わる。
『敵はプレイヤーをもした黒塗りの人型。シルエットと呼んでいます。それらを倒しながら、中央にあるであろう、RBG統括管理AIマザー本体を解放してください。それと同時に、オーブなどが生成されますが取ると居場所がバレます。決して触らないでください。作戦を説明しますが、決して口に出さないでください。ではまず…』
ナビィの作戦。
簡単にまとめると、マザー接触部隊と、マザー接触中にその隊を守るための隊を大きく分けて2つ。計3部隊に分ける。
マザー接触部隊
・ユキ
・ナユカ
・軍曹
・ヒリリー(軍曹の相方)
・ヒカリ
守備部隊1
・アインズ20人
守備部隊2
・アキアカネ
・第2陣援軍
という感じだ。
ナビィの予測で、私たち接触部隊が中央に近づくと、何か大きな攻撃が来る可能性が高いらしいので、その戦闘中は、それと同時に集まって来るで有ろうシルエットを守備部隊に迎撃してもらうようだ。
他のリリースのメンバー4人は、それぞれ別途指示を飛ばしたらしい。
さて…。
行こうか…。目標は目の前。
私たちの最初の戦いが今始まった。
↓Reality barrage gamers↑
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説明回
AIについて
AIがなぜ全て落ちたのか。それは全てが現代で言う。インターネットのような形で繋がっていると考えてください。
AI=パソコン兼サーバーその他諸々です。
太陽系管理中央AI
惑星中央管理AI
都市中央管理AI
地域管理AI 又は 施設管理AIなど
家庭管理AI 又は 店舗管理AIなど
機器管理AI
子機AI
という大雑把な階級分けがあり、上から下に行くにつれ、単純に数が増えます。
子機AI 星の数程
単純な作業を繰り返すAIです。
機器管理AI 那由多くらい?
子機AIに指示を出すAIです。
家庭管理AI いっぱい
家庭内にある電子機器。玄関ロック。や各家庭内施設の機器管理AIに指示を出します。
地域管理AI 約3兆機
地域事にある家庭。商業施設。公共設備の管理、情報統制などをし、家庭管理AIに指示を出す場合があります。
都市中央管理AI 約30万機
さらにその地域管理AIを都市ごとに管理、統制するAIです。地域管理AIからの報告を受信したり、送信したりします。大きな事故、犯罪などはこのAIが対応します。地域管理AIに指示を出します。
惑星中央管理AI 約30機
その惑星の全体データを守備、監視します。都市中央管理AIとの情報の送受信をします。災害や、さらに大きな事故などに対応します。緊急時や、都市中央管理AIでは対応不可能な事態に陥った場合、都市中央管理AIと地域管理AIに指示を出します。
太陽系中央管理AI 2機
太陽系人類の全てのデータを管理。滅多に指示を飛ばすことはありません。惑星の位置制御。オールト雲までの宇宙空間にある宇宙船の管理AIに例外的に指示を出すことがあります。互いが互いを監視します。
この階級はゲームや、施設とかでも、これに当てはまります。
マザーは元々、惑星中央管理AIクラスの階級であり、そんな高性能なAIがRBGのトップAIへと現在はなっています。理由は秘密。
マザーの一個下、作中ではGMコールで出てきたAIは家庭管理AIクラスです。(マザーが変なだけ)
一般的な軍艦(巡洋艦クラス)の管理AIでも地域管理AIクラスです。(マザーが変なだけ)
ナビィとトビィは一応、家庭管理AIクラスにいます。一応。能力は…。(こいつらは元々変態)
その他、例外的に細かく階級が分かれているAIがありますが、工業施設内などのAIです。作中では多分でません。
他にも設定資料(脳内)がペラペラペラー…。
読み終わったら、ポイントを付けましょう!