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Z360  呪われた家?

公開日時: 2024年12月4日(水) 04:12
文字数:3,033




「あれ?ここは?」



 村を見て回っていた私達だが、私の視界にはどこかで見覚えのある表示が…

 これって…


「ここは我々が建てた家のひとつなのですが、呪われているのか…不可解な現象が家に入る度に起きるので誰も使っていない空き家です。このような呪われた家というのはこの辺りにいくつか存在しているのです…」


 呪われた家?…いやでも視界に浮かぶこれは…



「ここ。入ってみていい?ちなみにどんな呪いなの?」


「え?…入るのは構いませんが…視界に何やら光がちらつき目を閉じどもそれが見えてしまう…心霊現象です」


「あれ?ここって」



 どうやらギビン君も気がついたのだろう。ということは間違いない。

 私の視界に見えたのはその呪われた家と呼ばれるど真ん中から生えている立派な木…その生い茂る葉っぱの隙間から見える「ショップ」のアイコン。


「ここ。スキルショップだ!」


「あ、確かリリース拠点の商店街にも唐突に空き家がショップ化することがありましたね」



 ん?ヒイロさんの言葉の内容を私は知らないのですが?てか、リリース拠点の商店街って?博物館今そんなことになってるの?


 とりあえず許可を貰えたので中に入る。家具もなく少しホコリが目立つが間違いない!

 視界にチラつく光というのはメニュー画面を呼び出すためのアイコンだ。来訪者とプレイヤーでは少し表示が違うらしいが、おそらく間違いない。



 表示を開けばやはりスキルがいくつか羅列されていた。



「スキル?ショップ?何も無い部屋ですが…」



 私の中で少し違和感が解ける。もしかしてミザール艦長含めエルフの人達はそもそもRBGのシステムについて順応できていないのか!


「はっ!?どうして気づかなかったのでしょう…私達来訪者はそもそもそんな力を知り得ません。」


 ヒイロさんももはや当たり前となったスキルの存在に、今の今まで元々来訪者の居た恒星にはそんな力がなかったことを思い出したようだ。


「ミザール艦長!あの日。我々がこの太陽系に現れた日。声が聞こえませんでしたか?」


「え、ええ。大樹様の声ではありませんでしたが…エルフ族全員が耳にした声のことでしょうか?」



「それです!それは我々来訪者がこの太陽系に住むこと。存在を認められた証。スキルという摩訶不思議な力の恩恵を授かった時です!」


「スキル?力?いったいなんの話なのでしょう?」



 ヒイロさんの少し大きな声にタジタジになりながら理解してあげようとミザール艦長はヒイロさんに問いかけている。


「これは…見せた方が早いですかもしれません」


 そしてヒイロさんはショップ内でふわりと浮き上がる。スキルの最もわかりやすい代表例。〔飛行〕だ。


「な!?浮いて!??」


 おお〜。ここまでびっくりしてる姿を見るのも新鮮だ。私達プレイヤーはむしろこれがデフォルトと言っても過言ではない。

 空中に浮かび驚くミザール艦長をみたヒイロさんは少しドヤ顔のようにも見える。

 今思えば、ヒイロさんもこの〔飛行〕を扱うためにかなり苦戦していたはずだ。

 来訪者として初めてスキルを獲得したヒイロさんがこの場に居合わせたのは単なる偶然では無いのかもしれない。


「私達は来訪者。そう呼ばれています。そしてナユカさん達この太陽系の人々をプレイヤーと呼び。私達はお互いが歩み寄る道を選びました。故郷を捨てる…とまでは言いませんが、新天地として私達来訪者は太陽系に生活圏を築き始めています」


「アリオト艦長がそう選択した…ということですか」



「そうです。我々はまだ貰ってばかり。今回もプレイヤーに助けて貰っています。ですが我々来訪者も、何もせず眺めるだけで終わる訳には行きません。力を獲得することで戦場に立ち。彼らと共存していく為の力を持つこと。アリオト艦長の方針です」



 なかなかにかっこいい。アリオト艦長の誠実さが滲み出ている文言だ。



 ショップ、スキルの存在を知らなかったエルフ族。まずはRBGのルールをミザール艦長へ伝えることとなった。


 スキル、オーブ、プレイヤーのログアウト関係、そしてミザール艦長が1番驚いたのは、死の概念の書き換え。

 死。つまりHP全損からのリスポーン。


 途中頭を抱えながら考え込むミザール艦長。

 HPという概念すらなかった来訪者からしてみればそうなる理由も想像がつく。


「だから死んだと思っていた仲間が突然自宅から出てきたり、変なポリゴンになって死体ごと消えていたのですね…HP…MP…え、えーとSPに?GP????」



 うん。ヒイロさーん。そろそろミザール艦長がショートしそうだから休憩を挟もうかー!!



 ミザール艦長を休憩させつつ、私達プレイヤー三人はショップのオーブを購入しておく。私はもちろん全買いだ!お金持ちだからね!エッヘン!!

 スキルの少ない私はこうやってショップのスキルを適当に買い占めるだけでも割と増える。

 何回か繰り返していると、被ったスキルが多くなってきたりするため、オーブサーチなどで欲しいスキルをピックアップする方が早いようだ。

 そういえば、前にゲットしたオーブサーチ用アイテムとか1回も使ったことがない。また今度時間がある時に使って見よう。





ステータス




ーーーー



名前 ナユカ



職業


メイン:アイドル


サブ:ファイター



所持金 200 952 000G


ギルド「力の解放」



ランキング:1 045 435 180位



ランク:E




HP 0├───────────┤


MP 0├───────────┤


SP 0 ├───────────┤


GP 0 ├───────────┤✕


EP A ├───────────┨可能出力100V


WP 0├───────────┨10 〇


CP -5├─────┼─────┤5



称号「回避の極意」「覇者」「半公式プレイヤー」



〘スキル〙


「原型」


・魔力

・気力

・霊力

・電力

・妖力

・魅力



「属性系」


・火

・光

・風

・水

・土

・闇



「変化系」


・火炎

・爆発

・加熱



「強化系」


・体力強化

・魔力強化

・魅力強化 ɴᴇᴡ

・職業強化



「耐性系」ɴᴇᴡ


・爆発耐性 ɴᴇᴡ



「生活系」


・食べる

・家事

・計量

・会計 ɴᴇᴡ

・掃除 ɴᴇᴡ



「感覚系」


・暗視

・魔核視



「条件系」


・プリセット



「突破系」


・飽和限界突破



「鑑定系」


・植物鑑定

・鉱石鑑定

・物品鑑定



「色彩系」


・赤

・青

・緑

・紫

・グレー ɴᴇᴡ

・エメラルド ɴᴇᴡ



「動作系」


・躱す

・回す

・伸ばす

・直角

・止める

・減速

・連動

・舞う

・条件

・打ち上げ

・曲げる

・振りまく

・追尾

・緩急

・ドリフト

・散らす ɴᴇᴡ

・舞う ɴᴇᴡ

・吹き飛ぶ ɴᴇᴡ

・急曲 ɴᴇᴡ



「命令系」


・帰還

・整列

・集合

・ロケーション

・ウェイポイント

・リスタート ɴᴇᴡ



「設置系」


・魔法陣

・設置



「音響系」


・歌唱

・効果音

・録音

・音 ɴᴇᴡ

・声 ɴᴇᴡ



「表示系」


・地図

・表示

・隠蔽

・掲載

・念話

・スポット

・記号 ɴᴇᴡ

・時計 ɴᴇᴡ



「部位系」


・足

・手

・膝 ɴᴇᴡ

・口 ɴᴇᴡ

・耳 ɴᴇᴡ

・目 ɴᴇᴡ



「命名系」


・技名

・合技



「技術系」


・短剣術

・剣術

・槍術

・弓術

・棒術 ɴᴇᴡ

・縄術 ɴᴇᴡ



「造形系」


・星

・針

・魚

・桜

・獅子

・成形

・盾 ɴᴇᴡ

・弓 ɴᴇᴡ



「体術系」


・叩く

・スーパーアクセル

・蹴る

・レシーブ

・溜め

・ステップ ɴᴇᴡ

・寸止め ɴᴇᴡ



「防御系」


・防護

・受け身

・結界




「装備系」


・装備



「生産系」


・鍛治

・裁縫

・調理



「飛行系」


・ジャンプ

・飛行

・フライ

・飛翔 ɴᴇᴡ

・ホバー ɴᴇᴡ



「水泳系」


・スイミング

・遊泳 ɴᴇᴡ

・水泳 ɴᴇᴡ




「状況系」


・逆境

・鼓舞

・警戒 ɴᴇᴡ



「効果系」


・衝撃



「行動系」


・拍手

・笑顔

・投擲

・与える

・微笑

・ポーズ

・突撃 ɴᴇᴡ



「事業系」


・店



「機械系」


・機工



「記録系」


・書類



「魔法系」


・即時錬成



「職業系」


・アイドル

・アタック

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