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初心者がゲームの常識をひっくり返す...無自覚に?
D,S(diamond) D
D,S(diamond)

W-2 92  見えない者と見つめる物

公開日時: 2024年2月11日(日) 17:38
文字数:2,685


 ビュアさんの周りでくるくると公転する魔弾。通称よりも大きく。さらに綺麗な球体の魔弾は前に1度だけ見たことがある。

 その時はほぼ私に着いてくるだけのカメラだったのだが…


「よっ!うわ!?」


 飛んできた魔弾。普通に〔ジャンプ〕で躱したが、ほぼノータイムで私を追いかけてきた。振り返ったらすぐそこにいた魔弾に為す術なく被弾してしまう。


 少しダメージを受けたが大したことは無い。そのまま今度はこちらからビュアさんに攻撃を仕掛けに…


「グヘ!?」


 しようとしたところに今度は後から攻撃が!え!?ビュアさん今他に弾幕を私に向かって放って無いよね!?なんで後ろから!?



 振り返るとそこには先程の丸い魔弾があった。


 そのままさらにこちらに迫る魔弾。とりあえず今度は全力で魔弾から逃げる。


 逃げてもしつこく追いかけ体当してくる魔弾。相殺目的でこちらが弾幕をばら撒く。しかしまるで意思でもあるかのように〔躱す〕魔弾。そういえばそんな攻撃出来る魔弾なんだっけ?


 避けども被弾。なら今度は物理、扇子を使ってその魔弾を叩き落とす。


 ヨシ。魔弾を弾き落とすと消えたりはしなかったもののだいぶ距離を稼げた。これなら次に飛んできてもまた叩き落とせる。


「て。あれ?」



 居ない!?そういえばビュアさんって透明にれるんだっけ!?これは厄介だ。それに例の魔弾がまたこちらに迫って来ていた。


「〘整列〙」


ーーーー


スキル:整列


カテゴリー:命令系

ランク:緑

発動:アクティブ

概要:〔整列〕を実行すると指定した距離感覚、形態で等間隔にもの、魔弾を配置することが出来る。また整列ごとGPを消費することで指定したスキルを二重付与可能になる


ーーーー


「む?」



 どこからかビュアさんの声。スキルを追加で使用するにはそのスキルの呼称が必要だ。

 その声とともに変化が訪れる魔弾。ひとつしか無かった魔弾がそこからぶわっと規則正しく増殖していく。綺麗に均一に並ぶ弾幕がそのまま形を変えずにこちらに襲って来る。


 隙間を縫うように頑張って回避しやり過ごすもそのまますぐに弾幕が再び襲って来る。



 ちょ!?ずっと続くの!?〔ジャンプ〕と〔飛行〕を上手い具合に使い何とか凌ぐもキリがない!


「〘回転〙」


ーーーー


スキル:回転


カテゴリー:動作系

ランク:白

発動:アクティブ

概要:魔弾やものを指定角度で回転させる。


ーーーー



「こっちから声がした!」



 声がした方へ向けて私も弾幕をばら撒く。即座に回避行動。先程と同じくやってきた弾幕だが、今度はその弾幕ひと塊が回転しながら飛んできていた。ッ!?



 扇子を盾がわりにしつつ何とかやり過ごすことに成功。この調子で押されてるとまずい。


 見えないビュアさん。これは…






 〔スーパーアクセル〕を使いその場を離れる。向かうのはフィールドの中心闘技場。


「え、逃げちゃうんですか!?」


「見えないビュアさんはどこにいるか分からないからね!ならこうすれば少なくとも居る方角だけは分かる」



 私が大きく場所を移動。〔スーパーアクセル〕は消費が激しいが回復すればいい。今回アイテム持ち込みもある程度出来るので回復薬を所持している。


 さあ、こうなったらCPを貯めるために大いに目立とうと思う。見える範囲だと3人。



「【煌星流姫「ペンタゴンスター」】」


 ビュアさんがいるだろう後方に向けてありったけの弾幕をばら撒く。この【煌星流姫「ペンタゴンスター」】は前と違い〔飽和限界突破〕によりさらに密度を増している。かなり拡散しても弾幕が分厚く一直線にここまで追いつくことはできない。

 〔スーパーアクセル〕を切り通常飛行。これだけ派手に私の技を出せば…



「【雪の精霊?妖精?小人は32の槌を打つ】」


「可愛い雪だるまちゃんで攻撃とか人の心は無いのかー!」



「ナユカは後半に行くほど厄介だからね〜」


 たぶん気づくであろうとは思ってた。ユキがこちら目掛けて攻撃を飛ばしてくる。32個の雪だるまちゃんが可愛い声を上げながらやってきた。

 見た目は可愛いが、これ。ミサイルみたいに追尾して来てる。


「雪だるまちゃんごめんッ」


 弾幕で相殺しひとまずユキもガン無視して逃げに徹する。



「逃げないでよ〜」


「戦略的撤退!」



 ユキと1VS1で勝てる気がしないのでさらに色んな人を巻き込んでいく。


 ひとまず、この光景を見て逃げそうな人達の所へ。





「え!?なんでそんなの引き連れてるんですか」


「巻き込みに来た!」



「モンスタートレイン…」



 そこには絶賛戦闘中のリンさんとヒカリさんがいた!



 さあ!盤面がぐちゃぐちゃになってきました!!ここで私は停止。ユキに目掛けて弾幕を…


「〘集合〙喰らえい!」



ーーーー


スキル:集合


カテゴリー:命令系

ランク:白

発動:アクティブ

概要:指定した場所に〔集合〕する。同一魔弾なら複数重複、異属性なら属性ごとに、ものなら周辺に集合する。


ーーーー



 大量のGPを消費したがこれでユキとその後ろで透明になっているであろうビュアさんに攻撃を与える。



 【煌星流姫「ペンタゴンスター」】で大量に出た弾幕。それらがユキ目掛けて逆再生するように集まって行く。


「アイスウォ〜ル」


「〘変更〙」


ーーーー


スキル:変更


カテゴリー:命令系

ランク:白

発動:アクティブ

概要:GPを消費して条件系、命令系で与えた指定内容に〔変更〕を加える。変更内容が複雑化するとより多くのGPを消費する。


ーーーー


「ッ!?これは…。ナユカの攻撃じゃないね〜?」


 さらに後から飛んできた【インフィニティワンボール】が突然ユキに襲いかかる。氷のガードの横から襲ってきたその攻撃にユキは被弾。そのままなにか違和感を感じたのか左右に氷弾を浮かせ攻撃を加えた。


「人が多すぎます。略式【風尾符かざおいノふ】」


「ん…」



 ヒカリさんから少し距離を取りつつ。弾幕を展開したリンさんもこの戦闘に参加する。逃げてもいい場面だが逃げる様子はない。


「【万残拳アフターIファイト】」



 ヒカリさんも本格的に技を使用。そんな緊張感漂う戦場に。

 


 ずっと見えてるよ!ミカちゃん!!


 こちらに向けて超遠距離から重砲を構えているミカちゃんのビームが5人目掛けて放たれた。






ステータス


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名前 ナユカ


職業

メイン:アイドル

サブ:ファイター


所持金 200 979 500G

ギルド「力の解放」

ランキング:6 004 452 347位

ランク:L


HP 0├───────────╂──┤

MP 0├───────╂──────┤

SP 0 ├──────────╂┤

GP 0 ├─╂─────────┤✕

EP A ├───────────┨可能出力100V

WP 0├───────────┨10 〇

CP -5├─────┼──╂──┤5


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