喧嘩を受理した私たち…。なんか物騒だね?
ともかく私たちは、一旦、それぞれやるべき事に向け動き出した。今回1番忙しいのは生産職連合会議の皆さんだろう。
なんて言ったって、街づくりに、2日後の戦争の武器や装備のメンテナンス、アイテムづくりと大忙しだ。
だがしかし、ジークさんは…。
「いいのぅー。いいのぅー。腕が鳴るわい!」
とか言って生産職ギルドメンバーの人達と共に街の方へ歩いていった。
ギルドメンバーの人達の顔がなかなか疲労困憊な感じがしたけど、たぶん気のせいでしょう…。私、目はすごくいいのだけど…。
そんなこともありつつ私たちリリースはノアへ向かっている。すぐそこだけどね。
ハルトさんとアリアさんは、2日後に向けて私たちの装備のメンテナンスや、黒龍ちゃん用装備を作るらしく博物館の自室(専用スペース)に作った生産施設部屋に籠るらしい。
ちなみにみんな一部屋ずつ持っているけどそれぞれはこんな感じ。
アキアカネさん。真ん中に大きなパネルがある。それ以外は至って普通…?
ヒカリさん。モノトーンな部屋。意外と写真が多い。なぜ鶏?
私。 そもそも家具なんて持ってない。
ミカちゃん。工具が多い。あと何故かベットがあるのはなぜ?全体的に女の子してる感じの部屋なのは置いておくとして…。それと同居してるジェットパックは見なかったことにしよう。
キリアちゃん。中は色んな道具が綺麗に収納されている。一体何に使うのか分からないへんてこりんな形の工具も多く。部屋の隅には大きなボックスが4つある。パッと見。危険な爆弾は転がってたりはしない。
ビュアさん。 中には真緑の壁が1面と、照明器具などが多くある。この部屋で編集作業なんかもできるらしく。何があっても(リリースのメンツのせい)すぐ駆けつけられるように真ん中を指定。
ユキ 結構オシャレな作業部屋、雪がこれでもかとちりばめられた家具。全体的にホワイトブルー。ちなみに布製のものはここで作るのがベスト。
ハルトさん。 屋内の大型施設内(博物館)に溶鉱炉やその他鍛冶全般の器具が多い。
アリアさん。 なんにもない部屋…。に見せかけて色んな魔法陣が度々模様を変えている。部屋の隅っこにたくさんのメモとそれを入れる箱。テーブルに椅子というシンプルを超えてむしろ怖い。
と、上から順番に部屋順が決められている。
「アリオト艦長〜。いる〜?」
『ん?おぉ。ユキ殿ですか!しばしお待ちを。艦長も今そちらに向かおうとしていたところです。ささ、中にお入りください!』
たぶん、乗員の見張りの人だけど。すごくフランクだね?
「これはユキ殿。こんにちは。今こちらから出向こうと思っていたところだ」
ノアの中に入ると、アリオト艦長がすぐに出迎えてくれた。そのまま応接室に案内される。
「さて〜。いきなりごめんね〜」
「いえいえ、先程も言いましたがこちらから出向こうと思っていたところだ。ちょうど良かったよ」
「何か用事でも?」
確かに私たちに会いに来る要件が予測できない。
「今朝、声が降ってきてた…。あぁ…。こちらで言う所の、アナウンス…。と言うやつかな。それがいきなりあってな。その内容の相談をしに行こうと思っていた。我々だけで判断するのは避けたかったのだよ」
「なるほど〜、で?その内容とは?」
「『来訪者に告ぐ。太陽系は来訪者とプレイヤーが共生することを許可する。そのため、来訪者にはHPシステムなどが適応される。システム適応により、死亡の概念が覆り、HPがゼロにならないと死亡しない。また、その前に緊急脱出システムが作動し、セーフティエリアにて24時間後、リスポーンする。来訪者のの実質的な死亡は寿命のみであるが、全てのセーフティエリアが破壊された場合は復活ができない為、実質的な死亡になる。これからもプレイヤーと共に。これよりシステムを適用します』と、言っていた…」
なんか、結構真似して棒読みみたいな感じで1字1句そのまんま伝えてくれたみたいだけど。…似てない。
それよりも、これは来訪者にどのように解釈されているのかという問題はほとんど解決したかな?先にマザー達運営が上手いこと誘導してくれてたみたいだね。
「大丈夫だよ〜。これで来訪者達もほとんど私たちと同じ存在になったということだね〜」
「プレイヤーと同じ…。しかしほんとに死んでも死なないのか?にわかには信じがたい…」
「まあ、そりゃそうだよね〜」
確かに現実世界で死んでも大丈夫なんて言われても信じれないよね…。
「実は私たちにもその連絡がきてたからさ〜。そのためにここに来たんだよね〜」
「なるほど、動いて頂いていたようですな。ありがとう」
「大丈夫だよ〜。私たちは来訪者を歓迎してる…。ほとんどのプレイヤーが。中には襲ってくるプレイヤーがいるかもしれないから〜、その時は返り討ちにしていいからね〜?」
「あいわかった。心得ておこう」
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