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初心者がゲームの常識をひっくり返す...無自覚に?
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EC:158  あっ!ユキにボコボコにされた人!!

公開日時: 2022年5月15日(日) 20:35
文字数:2,671



 そのまま私たちは、博物館に向かって飛んでいたのだが…。


 私の瞳に映る赤い光が1つ。ん?あれは…。



「ユキ…。あれってオーブ?」


「ん?…んー…。ん!?!?ナユカ行けっ!!話は取ってからだ〜!!」


「お、おうぅお?!」


 いきなり大きな声で叫ばないでよ!!びっくりして落ちそうになったじゃん!


 その赤い光は空を飛んで移動している私達よりも更に遥か上空にあり、パッと見気づかない。


 私もただ偶然見つけたわけだし。それとも「花の約束」のおかげ?いや、まあ、偶然ですな。


 今回も私が見つけたので私が取っていいよとユキは目で訴えてくるけど。


「いいの?あれ…。レアじゃないの?」


「いいよ〜。私は赤オーブも何回も取ってるから」


 ユキがこの調子なので、素直に貰うことにした。が…。


 誰か私たちと同じようにオーブの存在に気づいてる人がいるみたいだね。オーブを中心に逆サイドにもう1人プレイヤーがオーブ目掛けて飛んできていた。



「ナユカ!」


「うん。いくよ!!【君と咲かせよう】」


「【私と一緒に踊りましょう?】」


 私は先陣切って〔フライ〕で高速飛行プラス〔スーパーアクセル〕を使いさらに加速。



 しかし、元々の距離が相手の方が近かったため、なかなか追いつけない。


 そうこうしているうちに、相手はほとんど垂直飛行のように上に登っていく。というかオーブのある高度高っ!!


 一応攻撃射程圏内だが、普通に弾幕を放つのは速度の問題上不利なのでここは〔打ち上げ〕を使い弾幕を放つ。


「【赤眼発動「ワールドビュー」】プラス…。【昇華星林「トゥインクリング ナイトフラワー」】」


 〔打ち上げ〕を使ったノーマルな弾幕と、同じくそれに紛れで打ち上がっていく花火はそのプレイヤーを追い越し、その頭上で炸裂した。



「あれ?これ。どこかで…」



 相手は何発か被弾するも、そこまでHPを削ることなく今度はこちらに反撃を仕掛けてきた。



 上空から降り注ぐ弾幕。高速で上昇しているため、自分の視界ではとてつもないスピードで迫ってきているが…。


 見えてるなら躱せる!



 冷静にかつ迅速に自分の逃げ道を導き出し、そこに向かって進行方向を少しずらすナユカ。途中〔ジャンプ〕を1回挟むも、その弾幕をほとんど減速無しで切り抜ける。


「なっ!?」


 私が無傷で切り抜けたことに驚愕しつつも相手プレイヤーは攻撃の手を緩めはしない。

 むしろ攻撃の弾速を早めて命中率をあげてくる。


 私はまたもやしっかり見定めて、隙間を縫うように回避していく。

 今度は避けられることを考慮してその回避先にも攻撃が仕掛けられているが、私は慌てず魔弾を当てて相殺しようとするが…。


「ナユカ!!危ない!」


「え?」



 いきなりの衝撃とHPが半分ほどに減っている。


 何とか体制は立て直したけど、更に追撃が飛んできているので今度は全部回避。


 これどっかで見たことある攻撃なんだよなぁー…。



「ナユカ!〔飛撃〕はMP依存のくせに斬撃物理のスキルだよ!物理の攻撃は魔弾じゃ相殺できないから気おつけて!」


 あれ?〔飛撃〕って確か…。そう思いながら相手プレイヤーを見ると、どこかで…。見たような…。




「あっ!ユキにボコボコにされた人!」


「その覚え方は酷くない!?」


「ん〜?あ〜…。ナユカの知り合いの人〜?」


「本人には覚えられてすらないっ!?」


 私は覚えてるよー?初めて見たバトルが確かそうだからね!えーーーと…。名前は…。


「あ…。あー…。アリス?」


「何処の夢の国かな?ホントに覚えてます?その名前だと僕。たぶん性別違いますよ…?」



「じゃー!〔飛撃〕の人!」


「アツキです!!わかっててやってるんですかね!?」


「あ、ごめん…」



「もっと傷付く回答がきたっ!?」



 うん。でも覚えてる覚えてますです。はい。アツキ選手!!


「もういいです。でもオーブは僕がいただきますよ」


「そんな話してたらすぐに追いつかれちゃうよ〜?」


「っ!?」


「「アイストラップ」と〜。「スノートラップ」〜」


 ユキがいつの間にか上昇してきていたのか…。あれ私達より早く上がってきたね?スキルかな?

 そんなユキは右手を振りかざし、アツキ選手…。さんに向かっていかにも冷たそうなオーラを放つ〔魔法〕をチャージしていく。


「っ!?でもこの距離なら僕の勝ちですっ!」



 途端に掻き消えるアツキさん。その姿は上空のオーブのすぐそこまで…。あ…。



「同じスキルを使うのはよろしくないよ〜?先読みされちゃうからね〜」



「なっ…!!」


 たぶん〔瞬間移動〕か何かしたアツキさんだが、それを読まれていたのか。ユキによって、〔遠隔設置〕された先程の〔魔法〕の餌食になっていた。


 右手はブラフである。



「2度目の人には良く効くんだよ〜。魔法とか〜」


「なるほど…。あ、貰うね!」


「どぞ〜」


 こうしてアツキさんは無事HP0で消えていきましたとさ。






ステータス


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



名前 ナユカ


職業「アイドル」

所持金 199 958 300G

ギルド「力の解放」

ランキング:85 003 408 597位

ランク:R


HP

0├─────╂─────┤


MP

0├─────╂─────┤


SP

0 ├───────────┨


GP

0 ├───────────┨✕


EP

A ┠───────────┤可能出力100V


WP

0┠───────────┤10 〇


CP

-5├─────┼╂────┤5


称号「回避の極意」「覇者」「半公式プレイヤー」




《スキル》


『パッシブ』


「原型」

魔力 気力 霊力 電力 妖力 魅力 


「強化系」

体力強化 魔力強化 職業強化


「生活系」

食べる 家事 計量


「感覚系」

暗視


『アクティブ』


「属性系」

火 光 風 水 土


「変化系」

火炎 爆発


「鑑定系」

植物鑑定 鉱石鑑定 物品鑑定


「色彩系」

赤 青 緑 紫


「動作系」躱す 回す 伸ばす 直角 止める 減速 連動 集合 舞う 帰還 条件 打ち上げ 曲げる 振りまく 追尾 緩急


「設置系」

魔法陣 設置


「音響系」

歌唱 効果音 録音


「表示系」

地図 表示 隠蔽 掲載


「部位系」

足 手


「命名系」

技名 合技


「技術系」

短剣術 剣術 槍術 弓術


「造形系」

星 針 魚 桜 獅子


「体術系」

叩く スーパーアクセル 蹴る


「防御系」

防護 受け身


「装備系」

装備


「生産系」

鍛治 裁縫 調理


「飛行系」

ジャンプ 飛行 フライ


「状況系」

逆境 鼓舞


「行動系」

拍手 笑顔 投擲 与える 微笑 ポーズ


「?」

念話 アイドル





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【煌星流姫「ペンタゴンスター」】


【舞戦扇武「ダンスフィンブレード」】


【昇華星林「トゥインクリング ナイトフラワー」】


【赤眼発動「ワールドビュー」】


【君と咲かせよう】


【弾幕響鳴「スピリチュアルビューティ」】


【月降翔姫「バンブーロケット」】


【一閃流星「アクセルスター」】



状態


MP特定微回復

攻撃力微上昇


出血(停止)

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