うーん。素直に言おう！

　みんな海に到着し、このニワトリ改め鳳凰なのかフェニックスなのかよく分からない鳥さんになった炎系の攻撃は海に入ることでほぼ無力化に成功した。やったね！

　でもここでひとつの問題が起こる。そう…。

ステータス

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名前　ナユカ

職業「アイドル」

所持金　200 958 300G

ギルド「力の解放」

ランキング:7 003 408 597位

ランク:N

HP

0├───────────┨

MP

0├───────────┨

SP

0 ├───────────┨

GP

0 ├───────────┨✕

EP

A ├───────────┨可能出力100V

WP

0┠───────────┤10　〇

CP

-5├─────┼─╂───┤5

称号「回避の極意」「覇者」「半公式プレイヤー」

《スキル》

『パッシブ』

「原型」

魔力　気力　霊力　電力　妖力　魅力　

「強化系」

体力強化　魔力強化　職業強化

「生活系」

食べる　家事　計量

「感覚系」

暗視

「突破系」

飽和限界突破

『アクティブ』

「属性系」

火　光　風　水　土

「変化系」

火炎　爆発

「鑑定系」

植物鑑定　鉱石鑑定　物品鑑定

「色彩系」

赤　青　緑　紫

「動作系」躱す　回す　整列　伸ばす　直角　止める　減速　連動　集合　舞う　帰還　条件　打ち上げ　曲げる　振りまく　追尾　緩急

「設置系」

魔法陣　設置

「音響系」

歌唱　効果音　録音

「表示系」

地図　表示　隠蔽　掲載

「部位系」

足　手

「命名系」

技名　合技

「技術系」

短剣術　剣術　槍術　弓術

「造形系」

星　針　魚　桜　獅子

「体術系」

叩く　スーパーアクセル　蹴る

「防御系」

防護　受け身

「装備系」

装備

「生産系」

鍛治　裁縫　調理

「飛行系」

ジャンプ　飛行　フライ

「状況系」

逆境　鼓舞

「行動系」

拍手　笑顔　投擲　与える　微笑　ポーズ

「？」

念話　アイドル

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「私、〔水泳〕とか〔潜水〕って持ってないんだよねー…」

　みんな海に入って水弾や攻撃を鳥さん目掛けて放っているが、私だけ未だ遥か上空に取り残されていた。〔水泳〕スキルを持たない私は。海に落下=死なのである。文字通り泳げないらしいからね。現実でも泳いだことないからほんとに。

　しかもビーチなどのなだらかに下っていく海とは違い。ここはたぶん、港とかそんな感じの場所だと思う。

　つまりは足がつくような深さの場所はない。言ってしまえば崖みたいに陸と海の間には急激な水深の差があるだろう。つまり私は下に逃げれない。

　こうして見事、私だけ孤立状態なのである。幸い、鳥さんは私の方ではなく、ユキたちの方に意識を向けているためバレてはいな…。あ、今チラッとこっちみたね？…てことはバレてるわ。

　あまり近づかないようにしていても、限度がある。私だけ戦闘に参加しない訳にはいかない。

『ナユカ〜。ほんとに大丈夫〜？』

『大丈夫だよ？』

　たまに飛んでくる火炎弾もしっかり躱せばダメージは無いしね。

　こうやって私は現在、下で行われるバトルを見るだけに留めている。あ、今度はビュアさんの技だね。

　上から見てると、色んな弾幕が見れる。

　鳥さんを囲むように現れる弾幕や、鞭から轟速で飛んでく…、あれは雷かな？めずらしいね？そういえば闘技大会の時私麻痺付与されてたっけ。なら雷とかも使えそうだよね。

　ユキは水が増えたお陰か、やっといつも通り氷弾が活躍出来そう？あ、でもやっぱり鳥さん自体が燃えてるから直前で溶けてるね…。というか、鳥さんの熱量がスゴすぎて水弾も蒸発しだしてる。

　これはユキからしたらかなり不利だろう。なんせ氷が使えない=〔妖力〕も使えないに等しい。

　次にヒカリさんとアキアカネさんの技も見て取れるね。2人の技はなんて言うか、似たようなのが多い。ペアルックみたいな？2人とも武器こそ違えど技は同じ仕組みのものが多いんだよね。仲良いよなって思う。私とユキも負けてないよ？ただ私もユキも我が道をゆく傾向が少し多いだけで！

　ただ、あれだね。この状況。私のすることが無い。

　下手にバフ掛けようと歌いだすとたぶん確実に私を狙いに来るんだよね…。この盤面だけ見ると確実に浮いてるコマは私だからね。

　鳥さんからしてみれば私はまだ優先順位は低いけど、これがみんなに大量のバフをかけ出すと逆転する恐れがある。更に歌ってる最中、防御力が著しく下がるのはいただけない。

　熱ダメージもダイレクトに喰らうからね。

　今私が動くのは得策では無い…。ってユキが言ってた。なのでここから下にいるみんなに任せる。

その間暇なので私は、色んなことろに魔法陣を設置している。魔法陣というか、ほとんどスピーカーみたいなもんだけどね！

　アイドルにもちゃんと弱点はあると、今現在痛感してるとこだよ。

…

「頑張ってね！ユキ！」